少年メリケンサックのレビュー・感想・評価
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やや長いコメディ
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主人公の女性(雑誌編集者か何か)が特集用にバンドを調べていて、
少年メリケンサックという伝説のバンドを見つける。
が、実ははるか昔に解散したバンドで、全員オジさんになっていた。
あとはこの女性編集者が再結成したこのバンドに同行し、
ライブをやったり、編集者が恋人(ヒモみたいなの)と破局したり、
色々なことが起こる。
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コメディ映画だった。
まあ普通の映画だったというか、内容がないというか。
笑ってしまうところはあったけどね。
この内容なら2時間で終わってくれれば☆3つだったと思うけど、ちょっと長い。
かなり面白い映画でなければ120分以内に抑えてよと思う今日この頃。
宮崎あおいのハジケっぷりを楽しめ!
DVDで鑑賞。
宮崎あおいのハジケっぷりを楽しむ映画でした。コメディーまで出来るとは死角が無いにもほどがある。引き出したクドカン監督の演出手腕もすごいなと思いました。
普段の大人しいイメージの役柄とは180度違うキャラで、いつにも増してキュート。ユースケ・サンタマリア社長におっぱい触られた時の仕草が良いなぁ…(笑)。
中年パンクバンドのオヤジたちもかなりハジけていて、とても笑えました。特に佐藤浩市が秀逸。怒鳴るは殴るは蹴るは唾吐くはで、とてつもなく下品でした(笑)。
※修正(2022/12/20)
中年メリケンサックの面白さ
どうしようもないオヤジパンクバンドと、振り回されっぱなしの派遣社員かんな。
パンクには興味がなくても充分楽しめるほど、笑いどころ満載だ。
アンドロメダ男も面白いキャラクターだが、かんなの彼氏まー君の歌がダサくてヤバい。
ああいう毒にも薬にもならない弾き語り系は実際によく見かけるが、イメージが誇張されていて面白い。
後半、メリケンサックのメンバーがまー君の歌を合唱してかんなをえぐるシーンも好き。
何よりも、ジミーさんの強烈なキャラクターがツボにハマりすぎた。
急激に回復しすぎだが、笑えるから全てOK。
老いは必ず誰もに訪れるが、楽しく思いっきり自己主張して生きるのは楽しいなあと思えた。
宮崎あおいがかわいすぎる。
宮藤官九郎監督作品。大手ミュージックレーベルで働く主人公のカンナ(宮崎あおい)はパンクバンド少年メリケンサックを発掘する事によって、契約解消の危機を回避する。しかし、少年メリケンサックは25年前に解散したバンドであることを知る。早とちりしたレーベルの社長(ユースケ・サンタマリア)はそれを知らずに、少年メリケンサックの25年前の動画をHPにアップ、大反響を起こしてしまう。さらに全国ツアーの予定まで組んでしまう。引くに引けずに再結成させた中年オヤジどもによる少年メリケンサックのパフォーマンスはボロボロであった。
ベース担当、秋夫(佐藤浩市)、弟でギターの春男(木村祐一)、ボーカルのジミー(田口トモロヲ)、ドラムのヤング(グループ魂・三宅 弘城)による少年メリケンサックの全国ツアー(強行された)を中心に25年前のメリケンサック結成、秋夫、春夫兄弟の確執などを通してストーリーが展開される。
宮藤官九郎ならではの小ネタが満載で、内容もわかりやすく飽きさせない、内容はパンクだが映画として誰もが楽しめるポップな作品である。
バンドはセックス・ピストルズを意識したものとなっており、作中では明らかにピストルズの代表曲であるGod Save the Queenをオマージュンしたであろう楽曲が使用されている。
また、作中では最近のいわゆる草食系バンドGOA(SAKEROCK演じる)や、「赤裸々に胸の内をさらけ出す系」の音楽プレイヤー(カンナのカレシ、まーくん)が、年を食ったメリケンサックメンバーのオヤジたち、あるいは主題であるパンクミュージックじたいを相対的に際立てる存在として揶揄されつつ登場する。
この揶揄がこの映画のひとつの見応えというか痛快さにつながっているかと思う。
登場する楽曲もそれぞれのジャンルの気持ち悪い部分を的確に凝縮していて見どころのひとつである。
とくにGOAの「曖昧模様!」には笑いを通り越して鳥肌がたってしまった。
気になったのはカンナ演じる宮崎あおいである。彼女は作中、話す相手ごとに態度を変える。カレシにたいするデレデレも、レーベル社長に対するコミカルな演技も、メリケンサックメンバーに対する雑な対応も、その全てがかわいいくて実はこの映画、彼女の演技を見るだけでもお腹いっぱいになることができる。しかし、先程も言ったようにこの映画の一種の魅力は揶揄にあって、カンナも揶揄される対象として描かれているはずなのである。しかし、彼女がかわいすぎて、揶揄が揶揄になりきらない、ネタがネタになりきらないのである。
本当はもうちょっと冴えない役者にやらせたほうが、痛快さは一層増すのだろう。
最終的にはでもまあいいか、と思ってしまうくらいかわいいのである。
びっくりである。
私的意見だが宮崎あおいはかわいい。
クドカンの映画は今まであまり好きではなかった。特に最近劇場で観たのがカムイ外伝だったこともあり、あまり期待せずに観たのですが意外と良かった。題材が中年のパンクバンドだったこともあり、想像できる範囲の笑いと宮崎あおいのキャストに助けられてって感じです。しかしあおいちゃんはかわいい。こんな子がいてくれると中年は頑張るよね。
ストリーはありきたりだがそこそこにちりばめられたギャグやフェイクがいいアクセントになっています。がんばれ中年!
中年の好奇心、なめんなよ
映画「少年メリケンサック」(宮藤官九郎監督)から。
モヤモヤしているときは、なぜか「パンク」だなぁ。(笑)
全体的には、たいしたストーリーではないのに、
観終わって、なぜかスッキリした作品とも言える。
暗闇でのメモも、気がつくと予想外に多かった気がするのは、
私の気持ちを代弁してくれている、と感じたからなのか。
その代表的なフレーズが「中年の好奇心、なめんなよ」。
今の中年は私も含めて、好奇心旺盛。
そして、その好奇心を試してみる勇気とお金も少しある。
だから「中年の好奇心、なめんなよ」が私の心に引っかかった。
作品中「壊して、壊して、壊すのが、パンク」、
「パンクってのは、生き様なんだよ」と定義してみたりする。
「パンクは、(演奏なんて)下手でいいんだよ」とただの勢いだけで叫び、
自分たちの実力のなさを痛感してるところが、また面白い。
「若い奴らがつまんねぇから、俺たちに(中年に)食いついたんじゃないの?」
この台詞で、ドキッとした若者もいたんじゃないかな。
さらに、ストーリーとは直接関係ないけれど、
ユースケ・サンタマリアさんが、宮﨑あおいさんを呼び止め、
「みんなが知ってることを、俺知らないことになっているから」。
この台詞、ちょっとハマりそうだな。良くありそうな光景だし。(笑)
面白い
クドカン好きで、バンド好きなら楽しめると思う。
80年代ってあんなバンド多かったし、
本気で狂った人たちもたくさんいたし。
そういうのも懐かしかった。
エンディングの曲は、峯田くんに対するアプローチなのか、
佐藤浩市にかけたのか、その両方なのか気になった(笑)
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