劇場公開日 2008年9月27日

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「ロバート・ダウニーJR.につきる」アイアンマン antさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ロバート・ダウニーJR.につきる

2008年9月24日

興奮

大会社の社長として遊びまくる姿に、メカ作りに熱中している姿、テロ組織の監視の目をかいくぐってあの材料からアイアンマンを生み出すときの俳優ロバート・ダウニーJR.が見せる「これは映画だ。分かっているだろ」という視線。それらが実に素晴らしい。今年見たアメリカン・コミック映画では、かりそめのセレブを演じるときのクリスチャン・ベイルの照れ演技、ジョーカーを演じるヒース・レジャーの神経を切り減らすような演技、ブルース・バナーを演じたエドワード・ノートンの心拍数を異常に気にする演技があったが、はまり度では間違いなくナンバー・ワン。

監督がいかに俳優を信頼しているかが分かる。「ダークナイト」がキャラクターや設定にこだわってリアリティを持たせようとしているのとは正反対だ。しかし設定がめちゃくちゃでも「アイアンマン」の方が映画として説得力がある。映画はやはり俳優が占める割合が大きい。

軍需産業の社長が兵器を世界中にばら撒いている現実を見て兵器製造を中止する。それゆえに今までお世話になったところから疎まれる。敵は内にもあり、続編の敵も作り放題だ。

ant