「ヒーロー映画の金字塔、ただし完璧ではない」アイアンマン アルタイルさんの映画レビュー(感想・評価)
ヒーロー映画の金字塔、ただし完璧ではない
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『アイアンマン』は、マーベル・シネマティック・ユニバースの幕開けを告げた記念碑的作品であり、今見てもその完成度の高さには感嘆します。トニー・スタークというキャラクターの再起の物語が、リアリティとスタイリッシュさを兼ね備えた演出で描かれ、特にロバート・ダウニー・Jr.のカリスマ性が全編を牽引しています。
アイアンマンスーツの試作シーンや、最終戦の迫力ある戦闘、また軍需産業からの脱却というテーマ性も秀逸で、単なる娯楽映画にとどまらない深みを感じました。
とはいえ、若干テンポが緩慢に感じる中盤や、ラスボスの描写にやや説得力を欠く点が、個人的には少し惜しかったです。
総じて、ヒーロー映画の新しいスタンダードを築いた名作であり、何度見ても楽しめるクオリティです。完璧ではないけれど、だからこそ人間味があり、心に残る作品だと感じました。評価は4.5とします。
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