ぼくの大切なともだちのレビュー・感想・評価
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お金で変わらない友情。
名画座にて。
さすが名匠P・ルコント。
かくも可笑しく哀れな中年男を演じさせたらピカイチの^^;
D・オートゥイユにピッタリ!な自己中男を演じさせている。
(私はカッコイイ役よりこっちの彼の方が好きだ)
予告を観た時からバカ笑いしてしまったので、絶対観よう!
と心に決めていた(公開時に観れなかったし…)
男同士の友情(変な意味でなく^^;)を描いた本作は、
嫌味な性格が災いし?親友が一人もいない美術商の男が、
ビジネスパートナーと、とある賭けをすることから始まる。
「お前の葬式に参列する奴などひとりもいない。」って
相手の誕生日にそんなヒドイこと言うか!?普通…^^;と
フレンチコメディを遥か彼方に吹き飛ばす軽快な皮肉ぶり。
10日以内に親友をお披露目しないと、せっかく競り落とした
高額な壺を失うはめになったフランソワ(ダニエル)は、
何が何でも!の精神で親友探しに没頭するが、、、。
あの~。大きなお世話とは思いますが、
友達がいないのに、親友がいるわけないじゃん^^;
でも本人は「大親友」と信じている人間がチラホラいたりで、
行ってはフラれ、行ってはフラれ、の繰り返し…。
この災難な男がビジネスで成功できるとは、とても思えない
気もするんだけど、、あまりに笑えるのでこちらは楽しめる。
そしてやっと、陽気なタクシー運転手ブリュノ(D・ブーン)
の親切な手を借りて、友達修行を積む決意をする。
このブリュノ、ってヒトもかなり変わっていて
クイズ王になるのが夢。というオタク全開のバツイチ男だ。
極度のアガリ症が原因でクイズ番組に出ることが出来ない。
似て非なる?ような二人、実はソックリという感じがした。
二人とも孤独である。過去に辛い経験もしている。
寂しい者同士が助け合おうとすればするほど、物悲しく、
ともすれば陰鬱な話になりそうなものなのに、妙に明るい。
ブリュノの優しさに、フランソワはいつ気付くんだろうか?
こいつ、このままバカなのか??(汗)と心配していたら、
本当に後半で彼はバカなことを仕掛けてしまった。。
あ~もうこれで、ジ・エンドか。。と思われた矢先に…。
みのさん(あ、違った^^;)登場!!ファイナルアンサー??
このクライマックスは(分かっていても)かなり楽しめる。。
しかし、あの真黒に日焼けした司会者は万国共通なのか??
ラストのプレゼントに苦笑いし、
友情の証=思いやり。に、じんわりと泣けてくる良作だった。
(親友だよね?って聞いたら、タダトモだよって言われたりして^^;)
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