旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶのレビュー・感想・評価
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動物の世界に近づき過ぎるのは間違い…!
この台詞は正しいと思う。動物も植物もこの地球に先に住んでた、互いに対等。愛情に動物は応えるはずという人間のご都合主義や思い上がりが感じられる映画だった。動物には動物のルールがあるはず。人間の人情物語に巻き込んではいけない。
印象に残るシーンが少なかったかも
実話ということで期待してみたが動物園復活への道のりの深掘りが少なく感動せず。
実際に動物園に行った方が感動するんやろな。
といっても旭川はちょっと遠い。ただ、どこでも動物園へいったらそれぞれの物語があって苦労されているんやろなという目で見るやろと思う。
そう思うと旭山だけで無く色んな動物園や水族館でも映画になれるはず。
アドベンチャーワールドや天王寺動物園、京都動物園も作れば感動秘話が一杯あると思う。
シリーズ化されなかったのはあまりこの映画がヒットしなかったからか・・・
来客数の減少で閉園寸前だった動物園が奇蹟の復活を遂げたという実話だ...
来客数の減少で閉園寸前だった動物園が奇蹟の復活を遂げたという実話だが、復活のポイントは市長を説得して数億円規模の予算を引き出したことではないだろうか。
もちろん改装のアイディアも重要だが。
来客数が日本一になったのもあまりに突然で過程がよく分からなかった。
ただ、動物に対する思い入れはよく分かったし、動物園存続のために子どもが貯金箱を差し出したシーンは泣けた。
旭山動物園、行ってみたい。 しかし、この映画… 実話?何かうそくさ...
旭山動物園、行ってみたい。
しかし、この映画…
実話?何かうそくさい。どのエピソードもペラッペラ、全然響いてこない。
動物園の素晴らしさを伝える逆効果になっていないか心配だ。
思った内容とは違ったけど
動物園の再生物語かと思いきや人間模様とかが多かった。
始まって1時間半ほどで行動展示が突然ばばばっと登場して拍子抜けした。そこを思いついたり、作るときのこととかが見たかったと思ったけど、そこに重点を置いていなかったならまぁ仕方ないか…
前田愛ちゃんの着ぐるみ姿がめっちゃ可愛い。
監督と、行動展示を思いついた実際の飼育員さんが客役で登場しているのがほっこりした。
成功物語というよりも人情物語
総合:65点
ストーリー: 55
キャスト: 65
演出: 65
ビジュアル: 70
音楽: 65
不振の動物園の辿ったよくある困難な歴史と、その後の大きな逆転劇を描いている。この動物園がいかに普通と異なることをやって人気を獲得したかが一番重要な部分ではないかと思うのだが、そのあたりの描き方が弱いように思う。これだけのかつてない展示をして大成功を収めるためにはもっとたくさんの努力が積み重ねられているはずで、その部分にはもっと時間を割き、計画を立案し実行するためにどのようなことをしていったのか、具体的な描写がほしかった。あっさりとそこを終わらされてしまったのはかなり拍子抜けしたし、どこにもない革新的な動物園の経営と成功物語というには、ありふれた人情劇に方向性を持って行きすぎと感じた。全体にほのぼのとして悪くはないのだけれども、綺麗に描こうとするのではなく直面する困難をもっと厳しく描いてもいいとも思う。
動物園が果たす役割。
しつこいくらい?上映前によく流れていた予告編は、
動物たちの可愛い、あったかい、そんな姿の映像ばかりだった。
なので…わりとほっこりとした?動物主体の作品になるのかと
そんな風に思って観に行ってみたら、そうではなくて^^;
けっこうシビアにビジネスライクな内容の作品になっていた。
まぁ…それもそのはず。あの旭山動物園だもんなぁ(と気付く)
廃園寸前の動物園をいかにして立て直したかを描いた本作。
やや男臭い飼育現場を舞台に、動物達への愛情を注ぐ一方で、
繁殖成功までの過酷な道のりや、仲間同士の対立、非業の死、
ついに廃園を余儀なくされるまでの闘いはやはりプロジェクトX!
しかしアイディアと行動力を武器に楚楚と這い上がるところなど
さすがで、これは動物園でなくても興味をそそられる内容だった。
私達がただ、可愛い~なんて思って訪れている舞台裏には、
こんなしのぎを削る奮闘努力があることを改めて思い知らされる。
で、マキノ監督だからというわけではないけど^^;
映画を作るのにも莫大なお金がかかる。好きなものに関われる
歓びと引き換えに「利益を得る」ことが必須条件とされるのが
エンターテインメント業界の掟だ。好きなだけでは飯は食えない。
当たり前のことだが、どこも厳しい世界だと感じた。
客足が伸びないために、財政難の市政にはそっぽを向かれ、
だったらどうするか?どうすればお客さんを呼び戻せるだろうか。
加えて、動物達本来の行動力を示すことはできないだろうか?
逆境は「行動展示」という新たな試みを生み出すことに成功した。
私は動物園が好きだ。なくさないで欲しいと思う。
動物本来の生態は実際に見て学ぶものだが、そう易々とサバンナ
には行かれない。小さな頃から他の動物を慈しむ心を育てるには
お互いが(人間主体になるが)安全に鑑賞し合える場所が必要だ。
動物愛護団体が、園長にイチャモンをつけるシーンがあったが、
あれこそ愚の骨頂。虐待の本当の意味を知っているのだろうか。
雌チンパンジーの妊娠中毒症を治すため、餌を半分以下に減らし、
お腹が空いて喚いている彼女を前に「ごめんな。ごめんな。」と
泣きながら餌をやる飼育員、情緒不安定の動物に添寝する飼育員。
動物を育てるということは、子供を育てることと何ら変わりない。
まして言葉を発しない動物の心を、読み取り理解する努力なくしては
愛情など受け入れてもらえない。「責任」は常に重いものである。
小さな頃獣医さんに憧れ、ダメなら動物園に勤めたいと思っていた。
夢を叶えることが、動物達の幸せに繋がるのなら、言うことはない。
(最近は動物にも過度なストレスが溜まるから、休養をたっぷりと。)
素朴
個性的な俳優さんたちが 飼育係になりきっているところがとてもよかったと思いました。
長門さんが象に顔をすりよせるシーンはCGでないと無理だと思われていたようですが、象が長門さんを本当の飼育係と思ったようで実写で撮れたとパンフレットに掲載されていました。
それぞれの俳優さんの演技はとても素晴らしいと思いました。
動物そのものを餌にして、観客動員を取ろうと意図したシーンが目立って、肝心の動物園再建のストーリーが薄くなったと思いました。少々ストーリーを欲張りすぎ。
次郎長三国志ではテンポのいいカット割りを見せてくれたマキノ監督でしたが、本作は少々ストーリーを欲張りすぎたようです。
観客が期待しているのは、閉園に追い込まれていた旭川動物園が、どんな発想の転換でよみがえり、日本一の観客動員数に至ったか。プロジェクトXのような展開を望んで入るはず。
けれども本作は、動物そのものを餌にして、観客動員を取ろうと意図したシーンが目立ちました。前半スタッフと動物の触れあう姿や動物にちなんだエピソードが長めに挿入されて、メインであるべき「ペンギンをどうやって空に飛ばしたか」というエピソードが弱まってしまったところが残念です。
またラストの園長が退職するシーンも、園長の話ではないので不要なのではないでしょうか。
閉園に決まりかけていた動物園なのに、市長が変わっただけでトントン拍子に行動展示に向けて改築が決まるなんてリアルさに欠けます。もう少し市議会や当局のなかで廃止推進論者との丁々発止があってこそ、動物園がリニューアルしたときの感動が高まるというものですよ。
また動物園廃止の根拠として、採算や動員数だけでなく、動物園の存在自体を疑問視するグループも登場させて、市民の一部からも動物園廃止が自然保護という大義名分でも進められてしまうことが描かれています。
そもそも野生の動物を檻に閉じ込めて飼育し見せ物にする動物園自体を自然の破壊者だと糾弾する動物愛護の市民運動グループは園長を糾弾するのですね。
でも、トキの保護のように普通自然保護団体は、野生の絶滅機種の保護のために運動することが常であり、この作品の登場人物のように何がなんてでも動物を檻に閉じ込めるのは反対するという保護団体はないだろうと思いました。
(でも特定非営利活動法人 アニマルライツセンターという団体があるようです。)
市民運動グループの抗議シーンが、すごくベタで、苦笑してしまいました。
シナリオはいまいちでしたが、演技の方は皆さん頑張っています。西田敏行の園長役は、予想通りツボにはまっています。ゴリラに口移しで人工呼吸するシーンもありました。またゴリラ飼育係を演じる岸部一徳はゴリラ舎に入り浸って、ゴリラと抱擁したり添い寝する体当たり演技に挑戦していました。(ただこのゴリラかぶり物の可能性有り)
ゾウの飼育係を演じる長門裕之は、実際にゾウ(これは本物)と触れあうシーンを堂々と演じました。動物園の話なので、苦手な俳優さんにはきつい仕事だったでしょう。
物語の中心で輝いていたのは、たくさんの動物たち。猛スピードで空へ向かって飛ぶペンギン、雪玉を投げるゾウなど、映画でしか観ることのできない動物たちがスクリーンで待っています。撮影スタートの半年前から、映画用HDカメラを4台用いて、別働隊で各地の動物園の映像を撮りためていったそうです。
動物たちの中でも、チンパンジー夫妻の名演は感動しました。奥さんチンパンが妊娠中毒にかかり極端な食事制限を受けたのです。餌をくれ~と激しく叫ぶ奥さん。それを見つめる飼育係はただ泣いて詫びるばかりでした。そのとき夫のチンパンがそっと自分の餌を妻に差し出したのです。そして手をつないで頑張ろうねと慰めたのでした。このシーンはじ~んときましたね。
改めて旭山動物園で起こったことをこの作品で知ったいま思うことは、「THINKBIG」夢を持つことの大切さですね。動物園の若手スタッフ吉田が初めてペンギンが空んだらどうかとスタッフに提案したとき、みんながバカにしたのは当然でしょう。しかし園長は、吉田の常識を逆転した発想に着目して、スタッフ全員集めます。そして自分たちが夢に描いてる動物園のイメージを絵に書かせるのです。ここから行動展示のアイデアが生まれました。そして吉田のペンギンが空を飛ぶというアイデアが新市長の心を引きつけ、見事動物園の復活の牽引力となったのでした。
いまどの地方都市も財政難で四苦八苦状態です。でも市営旭山動物園のように、赤字だからといってすぐ廃止や補助金づけにするのでなく、創意と工夫があれば切り抜けられるはず。格差や派遣切り捨ての問題も、援助ばかりでなく、いかに自立していくが大切かか、この物語で考えさせられました。
なお、柄本が演じた劇中次第に絵の才能を開花させ、絵本作家に変身する飼育係・臼井は実在します。その人とは旭山動物園の飼育係を務め、現在は人気絵本作家として活躍中のあべ弘士。動物を描いたら、この人の右に出る者なしとも言われています。映画では、ぺんぎん館の新設時に臼井が壁画を描くシーンがありますが、ここに映るペンギンの絵は、あべ自身の手によるものだそうです。
☆「旭山動物園を一躍有名にした“行動展示”とは?」
日本の動物園で一般的な、姿形を見せる「形態展示」に対し、旭山が世界で初めて生み出した、動物本来の行動や能力を見せる独自の展示方法が「行動展示」。野生で暮らしている現場を再現し、そこでの生活スタイルを観客に見せるという革命的な考え方から誕生した。空を飛ぶかのように自由に泳ぎ回るペンギンを水中のトンネルから見たり、地上17メートルに張ったロープを伝って悠々と移動するオランウータンの姿を下から見たりすることができる。猛獣の場合も、地面につくったガラスのドームの中から、歩き回る姿を観察できる。冬のペンギンの運動不足解消から始められた散歩は人気で、積雪時に限り開催される他、「もぐもぐタイム」と題した、食事時間を公開する催しも行われている。旭山動物園の行動展示は今後の動物園展示の指針として国内外の動物園関係者が視察に訪れるなど注目されている。
もう一度動物園に行きたい
完成披露試写会に行ってきました。
一度実際に、動物園に行った時はさびれた動物園。。という感想しか無かったのですが、彼らの努力や思いを知り現在の動物園に新たに足を運びたくなりました。
舞台挨拶での、出演者や監督、実際の園長さんのお話を聞きとても大切に作られた映画だというのも感動しました。
ものすごく面白い!とまでは言える映画ではありませんが、動物園に行こうかな~と思ってる方には見て欲しいです。
本物へ足を運びたくなりました
マキノ雅彦監督、頑張りました!
「次郎長三国志」はハズレだと感じましたけど、
今作は素直にイイ作品だと思います。
適度にほのぼのしていて、それなりに泣き所もあり、
何といっても主役=動物達そのものが見所です。
ラスト近くのシーン・・・撮るのにさぞかし
苦労したのではないでしょうか。
見終えて『これは一度行かねば・・・』と思い
色々調べたら、大名物のペンギンパレードは
2時間前から場所取りしなければならないことが判明。
TDL並み、いやそれ以上です・・・
閑話休題
小学生の子供を持つ親御さんは、ぜひ親子で
観る事をオススメします!
・・・それにしても、
“マキノ監督とお兄さんはうまくいっていない”と
某週刊誌に書いてありましたが、ぜんぜんOKじゃ
ないですか。
この映画を観た感じでは(笑)。
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