ハンナ・モンタナ ザ・コンサート 3D : インタビュー
マイリー・サイラスといえば、いまや世界でもっとも有名なティーンエイジャーだろう。ディズニー・チャンネルのオリジナルドラマ「シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ」でブレイクした彼女は、またたく間に全米少女の憧れの存在となった。ドラマのサントラは次々と全米No.1を獲得し、08年に発売したソロアルバム「ブレイクアウト」もNo.1を達成。今年4月に全米公開された主演映画「ハンナ・モンタナ/ザ・ムービー」は3200万ドルでデビューを飾り、全米ボックスオフィスで第1位を獲得。わずか16歳にして音楽界と映画界を制してしまったのだ。
新作「ハンナ・モンタナ/ザ・コンサート 3D」(5月16日公開)は、チケット完売で社会現象にもなった「ベスト・オブ・ボース・ワールズ」ツアー(07)を記録したコンサート映画だ。多忙な毎日を過ごすトップアイドルに、米バーバンクのホテルで直撃した。(取材・文:小西未来)
マイリー・サイラス インタビュー
「日本でハロー・キティを買い漁りたい!と思っているの」
――正直に言うと、これまでドラマ「シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ」を見たことがなかったんです。それでも、「ハンナ・モンタナ/ザ・コンサート 3D」はものすごく楽しめました。
「ありがとう! このコンサート映画がクールなのはまさにその点なの。ドラマのことや私が演じるキャラクターのことを一切知らなくても楽しめるようになっているの」
――ステージ上でのあなたの存在感を見て、全米の子供たちがあなたに熱中している理由が分かったような気がします。物心つかないころから歌うのが大好きだったそうですが、演技に関してはいつごろ興味を持ったのでしょうか?
「本格的に興味を持ったのは8歳のときね。ある映画に端役として出演したの。台詞はたった2つしかなかったんだけど、私は撮影現場の雰囲気にたちまち魅了されてしまった。共演者や監督と一緒にものを作り上げていくという共業に夢中になってしまったの」
――駆け出しの頃は辛くありませんでしたか? オーディションで落とされるという経験は、大人にだって辛い経験だと思いますが。
「それは確かにそうね。でも、本当にやりたいと思う役があれば、その価値はあると思うの。たとえば『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』なんて、私にとってはまさに夢の企画だった。もともとヒラリー・ダフの大ファンで、彼女のようなキャリアに憧れていた。ヒラリーがデビューを飾ったディズニー・チャンネルが新番組の募集をしていると聞いて、挑戦しないわけにはいかなかったわ」
――「シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ」のオーディションは8次審査まであったとか。
「うん。最初のオーディションを受けたのは11歳だった。ついに採用が決まって、番組出演を始めた時には13歳になっていたから、2年間もオーディションを受けていたことになる。本当に辛くて大変だったけど、今にして思えば、その価値は十分すぎるほどあったと思うわ」
――番組がここまで成功したのはなぜだと思いますか?
「なにより視聴者が共感しやすい設定だからだと思う。ハンナ・モンタナはアイドルだけど、ドラマでは彼女の日常生活が描かれている。若い頃って、みんな『カメラマンになりたいな』とか『女優さんになりたい』とか、大きな夢を持つものじゃない? でも、そうした夢を大人に相談すると、決まって『無理だ』と否定されてしまう。『もっと現実的な目標を持ちなさい』って。でも、このドラマの主人公は、アイドルをしながら学生生活をする普通の女の子で、そんな彼女を見て視聴者は勇気づけられるのかもしれない。『私もがんばろう!』って」
――パパラッチに追われたりプライバシーを奪われたりと大変なこともあるでしょうが、有名になって良かったと思うことはありますか?
「いろんな人に会えることと、旅行に行けることね。これからもどんどん旅行に行きたいと思ってるの。イタリアとオーストラリアにはぜひ行きたい。それから、もちろん日本も!」
――日本では何をしたいですか?
「もちろんショッピング(笑)。日本にいる友達が言ってたんだけど、ハロー・キティの専門店があるんでしょ?」
――ご当地キティが買える店のことですね。
「そうそう! キティちゃんの大ファンで、かなり揃えたつもりなんだけど、本物のコレクターに言わせれば、私のコレクションはアメリカで発売されているものを寄せ集めただけなんだって。だから、ぜひとも日本でハロー・キティを買い漁りたいと思ってるの」