「鬱を扱った映画の中でも飛び抜けた大傑作」シークレット・サンシャイン 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)
鬱を扱った映画の中でも飛び抜けた大傑作
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鬱というトンネルを抜けるまでの長い道のりを描いた映画は少なくないが、中でも飛び抜けて過酷で切実で乾いたユーモアまであって、なおかつ説得力があるのが本作ではないか。しかもトンネルの先に見いだせそうな希望があまりにもか細そくてほのかであり、ここまで映画と付き合ってそれか、それしかないのかと絶望しそうになると同時に、イ・チャンドンはなんと信頼に足る映画作家かと感動もしてしまう。自分が知る限りではイ・チャンドンの最高傑作だし、鬱を扱った映画の中でも絶対にヌルいとは言わせない金字塔だと思っている。
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