「それは神が与えたもうた啓示なのか」ブラインドネス カサキショーさんの映画レビュー(感想・評価)
それは神が与えたもうた啓示なのか
見る前は最近多いパニックものかと
あまり期待せずに会場へ向いました。
ところが、とても大きなテーマを持った作品で、
うなずけるものの、しかし身につまされるものでもありました。
はじまりは唐突、
突然失明する者が続出、彼等は隔離されてしまいます。
その病はまん延し、拡大の一途をたどり隔離されるものが
どんどん増えていきます。
その隔離された者の中に
夫の身を案じた、
唯一目が見える医者の妻が紛れ込んだのです。
隔離された世界ではいつしか弱肉強食の社会が出来、
ならず者が銃を武器に理不尽な世界を作り出されます。
(この辺の描写がとても重いのです。
現代社会の縮図を提起しているようで。
このシーンを見た方は、どうしようもない憤りを感じるでしょう。)
失明という病は更に蔓延し、
閉ざされた世界は無管理状態になり、
ついには崩壊し、
彼らは外界へ出る事が出来るようになったものの、
世界は一変していて、
生きることで精一杯の人達だらけになりはてていました。
この世界は、これから一体どうなるのか?
真の狙いは、
それを一緒に考えてみましょう、
というテーマだと思いました。
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