劇場公開日 2008年4月12日

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「killwithme〇comのIPアドレスは64.37.182.11〇だった・・・」ブラックサイト kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0killwithme〇comのIPアドレスは64.37.182.11〇だった・・・

2018年10月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 このサイト(ソニーピクチャーズ)を開いてみると、90%の人が警告文を無視して入ってしまったらしい。モラルは一体どこに?と、自分もその一人であることを恥じてしまう・・・というか、開かなかったらこの記事も書けないのが恥ずかしい。そして、パズルを解こうとして、最後のusernameとpassがわからなかったことも・・・悔しかったりする。

 コンピュータ犯罪を扱う映画も年々増えていくような気もしますが、今まではかなり胡散臭いハッキング技術を扱ったモノばかりでした。序盤のエピソードではFBIのサイバー犯罪課エージェントのジェニファー(ダイアン・レイン)とグリフィン(コリン・ハンクス)が手際よくネット犯罪を摘発するシーン。無線LANの性能も良くなってきているので、電波を盗んでハッキングするなんて、かなりリアル。IPやサーバーに関する知識はかなり参考になるのかもしれません。何をやってるのかはサッパリわかりませんでしたが・・・

 日本でも出会い系の犯罪やオークションの詐欺が多いし、こうしたネット犯罪に巻き込まれないように注意しなければなりません。などと考えていると、トム・ハンクスの息子が引っかかっちゃいました。これも「二股をかけちゃいけない」という教訓なのでしょうか、悲しい男のサガが感じられます。それにしも、抗血液凝固剤を使ったり、白熱灯、硫酸、などサイトの閲覧数が増えるにつれて徐々に殺していくという残忍な殺害方法。こんなのだったら『SAW』シリーズのほうが潔くてすっきりするのかもしれません。特に硫酸は見るに堪えないです。さすがにダイアン・レインの娘を殺さなかったのは、犯人に残された良心があったのでしょうか。それとも映画としてやばくなるからか・・・

 FBIのハイテクよりも高度な知識で連続猟奇殺人を行う犯人。引きこもりな性格だというのに、スタンガンを持てば行動が早い。一人じゃ無理だろうとは思いつつ、復讐に燃えていたら性格まで変わってしまうんですね。その犯人もそうだし、好奇心でサイトチェックする1000万人クラスの人間も怖い(自分も)。デジタルな展開の割に、クライマックスはアナログ。車もケータイもハッキングされて、車は橋の上で大胆な車線変更を余儀なくされる・・・さすが大胆レーン!です。

kossy