「リズムなんかないよ、スローモーションだからさ。」ICHI ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
リズムなんかないよ、スローモーションだからさ。
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これを勝新の「座頭市」と比べるつもりもないですけど^^;
「あずみ」で上戸彩が演じたような、そんなヒロイン版の
ICHIでした。綾瀬はるかは、たどたどしくも凛としていて、
なかなかの女っぷりを魅せてくれますが、なんといっても…
時代劇にスローモーション…っていうのが合わなくてダメx
バッサバッサと人を斬り捨てていくリズム感が、まるで
映像から伝わってこないのです。すごく勿体ない気がする。
立ち回りの面白さを観たいものにとっては、かなり残酷。
まったく違う現代版、主人公を離れ瞽女として描くことで
ストーリーに奥行きを出し、人を斬れない浪人との交流を、
恋愛模様に見立てて成長、ラストは盗賊たちとの一騎打ち。。
話としてはとても面白いけれど、悪党たちの顔ぶれを見ても
どうもコメディ…?と思えてしまって仕方なく。。
竹内力!中村獅童!日本を代表する目つきの悪さですけれど
悪役ってなると、もうこの人たちしかいないのかしら…^^;
期待していた窪塚洋介。。演技派ならではの上手さはあれど、
あのがなり立て方では現代風。チーマーじゃないんだから。
当時のやくざには、もっと品位があったと思うんですが…^^;
と、まぁキリがないことを並べるのはやめにして。
音楽は良かったですねぇ。風景の撮り方もワイドというか、、
アメリカのWBが製作しただけあって、かなりそれっぽいです。
小さな町をデッカク描く!ことに長けている画作りの威力が、
日本の時代劇を改めて魅せてくれる方に繋がるといいですね♪
(最近のヒーローやヒロインは、常に生傷が絶えないな(T_T))
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