劇場公開日 2008年5月10日

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「痛烈なアイロニーが炸裂!」ハンティング・パーティ カサキショーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5痛烈なアイロニーが炸裂!

2008年11月16日

知的

リチャード・ギアが主演だと
イメージ的には軟派なラブロマンスを予想してしまうが、
ところがドッコイ硬派な政治風刺映画だった。

物語はあるジャーナリストが
政情不安な国を取材中に恋人が出来たのだが、
彼女は政治犯達に惨殺されてしまう。
彼は、ジャーナリストとして政情が不安であることを
テレビの前でスッパ抜いて、
包み隠さず暴露してしまう。
その為、成功していたジャーナリスト活動は
停止状態へ追い込まれてしまい、彼の姿は消えていく。

十年後
莫大な懸賞金が賭けられた政治犯を追い求めて再び現れた。
この物語自体は痛快な結末を迎えるのだが、
意図するところは、
何故オサマ・ビンラディンのように
莫大な懸賞金が賭けられているのに、彼等は捕まらないか、
という痛烈なアイロニーである。

そして、この作品の最後のシーンは
とても痛快に思えた。

カサキショー