「転がる原石が放つパワー。」ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
転がる原石が放つパワー。
最近、地元のシネコンでもいろいろな試みが為されていて、
なかでも以前は土日だけだった気がする「オペラ」の上映が、
最近では平日でも上映されていたりする。。
ってことは、売れている?3,500円を出して観る人がいるのだ。
映画館でオペラ鑑賞??…とゲージュツ心に偏る私が観た
今回のストーンズ公演も、実はまったく変わらない気がした。
しかし、観てみて分かったのだ。いや~素晴らしい!!!
取りあげたアーティストや演出が世界的な事もあるだろうが、
―映画館では「映画物語」だけを観るものだ。
という固定観念が見事に覆されて、い~じゃないか!?
オペラだろうが、ロックだろうが、サッカー観戦だろうが、
つまりは巨大スクリーンで観ることに興奮材料が詰まっている。
それがもう、すご~く分かって嬉しかった。
興奮しつつ静かに(?)足を踏みならして彼らと歌った(^◇^)
とりたてて、ストーンズのファンだったわけではない。
だから彼らの演目もすべてを知っているわけでもなかったが、
そう言いながら「あの曲はまだか?まだか…?」なんて、
ゾクゾクしながらラストのアンコールまで待ってしまった…^^;
もちろん生ライブ(すごい値段だろうな)が一番なのは分かる。
でも、この環境(ヘルニア…じゃなかったプレミアスクリーン)で
さらには(レディースデイだったもんで)1,000円で、観られた私は
なんてラッキーなおばさんなの~♪と浮かれ女になってしまった。
スコセッシの映像センス(確かにあったと思うけど)に酔ったか、
彼らのシワの数に酔ったか^^;パワーに圧倒され観終えた頃には
コンサートを観終えたのと同様にグタ~っと心地よく疲れた。。
いいな。この試み!今回は確かに素晴らしかったが、
これからもこういうのをたまに作っちゃくれないだろうか…。
コンサートにはなかなか行かれない(時間的に金銭的に)ヒトでも、
映画館なら何とか足を運べるんじゃなかろうか。
自宅のDVD鑑賞より、はるかに臨場感は味わえると思うなぁ~。
(プロジェクターをお持ちの皆さまには羨ましい限りです)
…というわけで、これは映画館で観るコンサート映像に他ならず、
彼らのインタビュー映像も所々入っているけれど、それを含めて
知らない人、ファンでない人が観た場合、感想はまちまちでしょう。
あと、ロックですからね!!かなり音もうるさい(爆)
なにかの誤解で(ファンだったら申し訳ないが)おばあちゃん達が
ぞろぞろと出ていったのを目撃。。^^;
しかしあの世代でバリバリのロッカーであり続ける彼らの活撃に、
日本のロッカーズたちも頑張れ!!とついエールを贈りたくなった。
(ミックはあれだけ走りまわってても声がぶれないのだ。スゴイなぁ)