「ラスト命。」デッド・サイレンス いきいきさんの映画レビュー(感想・評価)
ラスト命。
試写会で鑑賞。
上映前に作品に因んで、ご招待されたビリー人形の通訳として、
いっこく堂、でも1人だから、いっこくさん登場。
いや、師匠も来たので、いっこく堂さん。
どっちでもいいけど、やっぱりすごいね。
この作品はソウの監督ジェームズ・ワンと脚本リー・ワネル
のコンビの作品であります。
ソウの場合はお前のような残酷な人間に言われたくないよと、
多くの人が言いたくなってしまったでしょうが、
少しは考えてしまう部分もあったけど、
この作品は深い人物描写などは当然ようになく、
考えてしまうようなテーマもないような作品で、
やはりというか、当然というか、ラストの衝撃度で勝負だったわけですが、
ラストが全ての作品は感想が書きやすいですな。
ラストの衝撃度で言えばソウを10とするなら、
7か6かと言うぐらいでしょうか。
でもそれはあえて考えないように、なるべく考えないように、
これはと思っても、感想はアレとアレを書いてなどと、
なるべく考えないように観ていたからで、
多くの人がそこまではないかもしれない。
しかし、ラストに至るまでの過程は確実に1です。
妻が変死し、原因は殺害される前に届いた腹話術人形にあるのではないか、
妻が死の前につぶやいていた詩にあるのでないかと考え、って、
腹話術人形の伝説が生まれ故郷にあったとしても、
この時点で何も体験していない彼が腹話術人形が怪しいと思うか?
まぁ思って故郷に帰って、調べるわけですが。
そこからはラストまでソウのような巧妙さはなく眠たい展開の連続です。
叫んだら、死ぬ!
この設定だけでもアホかと思ってしまい、
別に書いちゃっても僕は問題ないと思うので書いちゃいますが、
幽霊とか呪いとかという、
アメリカでもリメイクモノで飽きられているでしょうに、
日本なら尚更で、しかもしょうもないような、
こけおどしの連続であります。
でも、アメリカンな撃退法には笑ってしまった。
あんなことしたら日本的には絶対に解決しないだろう。
それで僕は眠くなりながら考えた。
あえての詰まらなさではないのか?
ジェームズ・ワン×リー・ワネルのコンビは
ソウの2、3は製作総指揮としては参加してるけど、
4には名前が見当たらない。
しかも、この作品の企画はソウの製作直後から存在していたらしい。
おそらくラストありき、というかラストだけ?だったのではないか。
アメリカでこの作品の公開は昨年の3月のようだが、
それなりの時間がかかっているようであり、
何度書き直しても、納得のいく脚本が出来上がらなかったのではないか?
それなら、もういいじゃないか、何の新鮮味がなくても、
あえて詰まらなくして、眠くさせておいて、
衝撃を与えればいいじゃないか、そこまではソウ2、3、4の監督が、
ダーレン・リン・バウズマンでよかったんじゃないかと、
思わせておけばいいじゃないか、みたいなね。
そんなことないか。
チラシにも書いてあった通りに
タイトルクレジットにも伏線は張ってありますし、
分かる人はどの変で分かってしまうでしょうか。
僕は頑張ってもあそこだなぁ、だって精巧すぎるもん(ちょいネタバレ)。
ソウのあの人形も友情出演?しております。