劇場公開日 2008年3月8日

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「『ソルト』を観た方にお勧めします☆」アメリカを売った男 Blueさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0『ソルト』を観た方にお勧めします☆

2010年8月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

ロシアのスパイつながりで、『ソルト』を観た方に お勧めの一本。 でもアクションではなく、そのスパイの実態と それに立ち向かうFBI捜査官のお話。
実話を基に作られているので、多少の脚色はあるでしょうが リアルです。

ストーリー(作品ページより): 20年以上に渡り祖国アメリカを裏切り続けた 実在のFBI捜査官が逮捕されるまでの 2カ月間を描いたサスペンス。 FBIの若手捜査官エリック・オニールは、上司から新たな任務を言い渡される。 それは、トップ捜査官ロバート・ハンセンの行動を 逐一報告することだった…

スパイって、カッコいいイメージだったり はたまた冷血・凶悪なイメージだったり 漠然としていましたが、この映画を観たら “実在するんだ… そのスパイを追う人もいるんだ…”と身近に感じて ますます恐いです。

出演俳優それぞれが いい味だしてる、という印象。 主人公エリックを演じた ライアン・フィリップ。 ベビーフェイスの若手FBI捜査官、でもデキる奴! ライアン良かったー! 先日 『MacGruber』なんていう アホな映画に出てたから ちょっと心配したけど、この映画は 彼の魅力 全開です☆ 危なっかしいのに 自信に満ちている若者エリック・途中自分を見失いかけるも 任務を遂行するエリックを しっかり演じてました。 ちょっと前のレオ様みたいな演技*★。

その相手、捜査対象になってしまう捜査官ハンセン役に クリス・クーパー。 アカデミー賞を受賞したことがある彼、『Remember Me』で 執着心の塊パパを演じて浮いてたから “どうしたの?この人…”と思ったのですが、いやいや やっぱり凄い人! だんだんロシア人に見えてきて、実在のハンセンもこんな感じなんだろうと 想像させるようなリアル演技でした。 特に後半は よかったです!

エリックを指導する鬼捜査官に ローラ・リニー。 『ラブ・アクチュアリー』で 弟想いの 奥手な女性を演じた彼女。 今回は“鬼”とつくほど 厳しい女を演じてましたが、どこかやさしさも残る感じが キャラクター性を高めていると思いました。 個人的に好きな女優さんです。

『ソルト』でスパイの“激しい面”を観た後に、この映画で“スパイの実態”を観察するというのも なかなか面白いと思います☆☆☆

Blue