「彼も人間であった」アメリカを売った男 はむちんさんの映画レビュー(感想・評価)
彼も人間であった
何だか一匹狼というかマイペースな上司で、聞いててライアン・フィリップの表情と同じく自分もつまらなかった前半。
「いい待遇を受けるようになる(出世する)のは、駆け引きに長けた奴らさ」--- こんな愚痴を聞いてるうちに少しずつ馴染んできた様子だが、実は何十年も国を裏切ってる悪者で、あくまで表の顔だと女上司から聞く。私もそう聞いてやっと真剣に観れそうな展開になってきた(苦笑)
少しずつ上司と部下らしい会話になり、家に遊びに行くまで良好な関係性になるとはね。皮肉にも心を開いたのが災いする。唯一の友になれると思ったのか何度となくバレるピンチがあったが、彼も人間てことでしょうか。職場での浮いた存在、仕事ができる人なのにね・・そんな苦悩の日々も若者が来たことで少し気楽になった、悪く言えば自分の方が遥かに優れているので余裕があったのかもしれません。話せる相手ができたことによる、僅かな心の隙。逮捕された際に「そうか、やっぱり・・・」
全体的にはバレそうでバレない、危ういところを危機一髪といったハラハラドキドキする場面がわかりにくく、二人の目線や顔の表情とか注意深く観てないと淡々と過ぎていく感じでしたね。私なんか無知で観たので、極秘文書を売ってる場面とか映像がないからピンと来なかったので、二人のコミュニケーションばかり気が行きましたね。
最高の仕事を成し遂げたからこそ今が辞め時。美人な上司にも惜しまれつつ、愛する妻のため弁護士に転身したそう。
格好いいねえ~!
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