「家族の鬱陶しさ」歩いても 歩いても てけと2さんの映画レビュー(感想・評価)
家族の鬱陶しさ
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クソみたいな事を言ってるクソみたいな姿を見せる。それでそんなもんだろという態度をとる。それができる。されもするししてやりもする。言ってやってもいいだろうと思う。言われた時は嫌だし恨みもする。面倒くさい。お互いに許さないのに許されると思っている。そんな奴だと知っているし知られている。それが普通。そんなもん。
何かしら人として欠けて見えても、家族のあり方が凸凹していても、会話のやり取りの鬱陶しさはどんな家庭にも転がっている鬱陶しさで、なんだ何処の家も同じようなものかと思わせてくれる心地よさを感じた。
樹木希林さんのそこに居るというより元よりあるような佇まいは何処からくるんだろう。
じわじわじわじわという表現が気持ち悪いような可笑しいような感じがして居心地が良いのか悪いのか分からないところが面白くとても良い。
物事のディティールを浮き上がらせてここまで丁寧に作り込まれると居た堪れない状況の筈が不思議と癒される。
よく見てよく知る、ふれづらい問題に答えを出さずにいながら丁寧に真摯に向き合う行為を感じる。この世界の何処かに存在している悲しみや迷いを結論付けて横柄に〆る事をせずに変化と瞬間を良く見続ける姿勢から、無視しない態度を感じる。その態度から作品の治癒力が流れだしている様に感じる。
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