劇場公開日 2008年7月19日

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百万円と苦虫女のレビュー・感想・評価

全79件中、1~20件目を表示

3.0蒼井優があまりにも可愛すぎる

2024年5月2日
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蒼井優があまりにも可愛すぎる

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⭐︎

3.5刹那的

2024年3月17日
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悲しい

怖い

萌える

百万円溜まったら次の土地へ。気薄な人間関係を望み、浮世離れした存在で居ることを選ぶが、それは逃げてるだけなのでは?
森山未來の演じる中島君の行動が、あり得なさ過ぎて、ちょい残念。

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とたすけ

4.5音楽が好き

2023年11月16日
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鑑賞方法:DVD/BD

幸せ

大きなドラマは起きないけれど確かラストに流れる原田郁子の楽曲が光る映画。
また観たい。

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チャーハン

5.0あタナダユキさんって

2023年1月1日
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女の人だったんだ、
蒼井優ちゃんが本当に可愛いホントに愛しくて、
蒼井優ちゃんと結婚して子供造って夕飯造ってもらいたい👫➕💋💗=👪

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ミスター

4.0代替的自傷行為としての旅

2022年12月15日
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蒼井優を主人公に据えた淡い色調のロードムービー。

主人公の蒼井優はさまざまな場所を放浪するが、行く先々で必ず男の影にまとわりつかれる。男たちは彼女に少なからぬ恋心を抱いていて、彼女もその波動を感じる。執拗に遊びに誘ってくる金髪の青年、摺りガラス越しに湯加減を訊いてくる村の若者、帰り道が一緒だという大学生。そこにはある種の危険な空気が漂っている。男たちの強い意志と屈強な身体に比して、蒼井優は意志もなければ体も弱々しい。その非対称の先に不穏な想像が頭をよぎってしまう。

蒼井優本人もそのことはおそらく承知している。それでも彼女が自分の身を危険に晒すのは、「私は自分のことなんか本当にどうでもいいと思ってるんですよ~」というある種の露悪に走ることで「何事にも動じない強い自分」なる理想像を自己催眠的に手に入れようとしているからだと思う。しかし友に裏切られ、猫を殺され、拘置所に監禁され、終いには家族との正常な関係さえ失ってしまった彼女にとって、他者を必要としない自己完結的な生存領域を確保することは喫緊の課題だったといえる。どれだけ悲惨な出来事が起きても「あーめんどくせえ」「だりい~」でやり過ごせるようになれたら、確かにまあ、楽だろう。

とはいえこれはあくまで自己催眠だ。彼女はどこまでいっても(物理的に)か弱い少女に過ぎないし、何もかもに対して等しく無痛を決め込めるほどには人間性を捨てきれない。強いフリしてほうぼうを旅する中で、痛みや悲しみは確実に彼女の内面に蓄積していく。「100万円を貯めたら次の街へ行く」というのも要するに問題の先送りだ。というか本当に「何事にも動じない」のであれば、バイト先でチョロっと優しくしてくれただけの大学生に落ちるなんてことはあり得ない。

しかし遂に彼女の自己催眠は解ける。彼氏との雲行きが怪しくなりかけていたとき、久方ぶりに実家の弟から手紙が送られてくる。そこには、弟が弱い自分を認め、そのうえで逃げも隠れもせずにイジメっ子たちと戦い続けるのだという固い決意が示されていた。そこではじめて蒼井優が涙を見せる。いささか大仰すぎるのではないかと思える泣きっぷりだが、それは悲しみや苦しみを無痛ぶって我慢してきた反動に他ならない。

こうして自傷行為の代替としての彼女の旅は終わりを告げる。彼女もまた、弟同様に自分自身の弱さを認めることを覚悟したのだ。痛いときにちゃんと痛がることができるのは実際かなり偉いことだ。

ラストシーンでは去り行く蒼井優と追いかける大学生彼氏とのすれ違い劇が演じられる。この手のジメジメと回りくどいアプローチをしてくる男にロクな奴はいないから出会えなくてマジでよかったと思う。それに、自分がどうすべきかをようやく理解した彼女なら、どこへ行ってもどうにでもなる。それを引き留めるだけむしろ野暮というものだろう。

セリフが多すぎること以外は概して良質な映画だった。それ言わんでも動きでわかるやん、みたいなところは思い切って省略してくれたほうが気持ちいいんだけどな。もっと受け手を信じてやってほしい。

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因果

4.5蒼井優の原点に近いのか

2022年10月18日
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鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

蒼井優という女優さんのパワーを感じる。
「彼女がその名を知らない鳥たち」の鬼気迫る演技のもっと前にこんな役をこなしていたとは。
苦虫女というタイトル通り、苦笑いの表情がいい。
ラストシーンの森山未來が100万円を貯めさせたくないから借りていたというのが、ストーリーとしてシンプルでグッと来た。この後は皆さんの想像にお任せします的な終わり方も、いいと思う。

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かずじー

4.0疑似引っ越し体験

2022年9月21日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

ストーリーは大きな感動とかあるわけではありませんが、引っ越すたびロケーションや人間関係が切り替わり飽きません。
海に山など色々な街に引っ越して住むという暮らしも、案外楽しそうかもと思ってしまいました。
苦虫女を蒼井優さんの好演に魅了されました。

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光陽

5.0映画は蒼井優が拘置所にいる場面から始まる。 蒼井優には罰金20万円の判決が出た。 理不尽なことで前科者になったのは不幸だった。

2022年9月7日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

萌える

動画配信で映画「百万円と苦虫女」を見た。

劇場公開日 2008年7月19日

2008年製作/121分/日本
配給:日活

蒼井優
森山未來
ピエール瀧
佐々木すみ江
モロ師岡
笹野高史
矢島健一
キムラ緑子
江口のりこ
嶋田久作
齋藤隆成

タナダユキ監督作品を見たのは「ロマンス」に続いて2作目。
2022年9月30日には永野芽郁が主演する「マイ・ブロークン・マリコ」の公開が控えている。

映画は蒼井優が拘置所にいる場面から始まる。
蒼井優には罰金20万円の判決が出た。

理不尽なことで前科者になったのは不幸だった。
そのことで実家にいづらくなった蒼井優は働いて100万円貯まるごとに引っ越しを繰り返す。

海辺の街では男にナンパされそこにいづらくなる。
山あいの村では、桃娘に抜擢されたが、前科が理由でそれを固持することになる。

地方都市ではホームセンターで働くのだが、
そこでも男(森山未來)との間にいろいろある。

その間に弟(齋藤隆成)は学校でいじめられ、
児童相談所に送られることになっている。

物語を通じて蒼井優は成長していくのだが、
ラストシーンはその後を描くことなく終劇となる。

満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。

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ドン・チャック

3.5蒼井優の素朴さが良い

2022年2月20日
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鑑賞方法:VOD

2022年2月13日

Netflixのおすすめに登場したので鑑賞。

ストーリーはロードムービーで、蒼井優が引っ越しを繰り返し、行く先々での出会いと別れを描いています。

蒼井優が引っ越す場所ごとに床に伸びる姿は見ていて気持ちよさそうでした笑

◾️印象に残ったセリフ
「むしろ探したくないんです。どうやったって、自分の行動で自分は生きていかなくてはいけないですから。探さなくたって、嫌でもここにいますから。逃げてるんです。」
自分のことを誰も知らない場所で生きたいという気持ちが痛いほど伝わるセリフでした。

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ちん

3.0結末は好き。

2021年11月24日
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鑑賞方法:DVD/BD

結末は好き。

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くそさいと

4.0蒼井優

2021年10月20日
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鑑賞方法:VOD

今までインパクトの強い映画しか知らなかったので今回の作品は蒼井優が若く色々な意味で新鮮な感じがした。
あまり気にして観てなかったけど蒼井優の原点はここなのかなと。

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しろくろぱんだ

4.0真似したくても真似できない生き方

2021年6月21日
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鑑賞方法:VOD

ずいぶん前からお気に入りに入れたまま未視聴でした。

弟役が心くんに似てるな〜
でも年齢が違うよな〜と思ったら、
当時大活躍だった齋藤隆成くんだ!
「光とともに」の自閉症役でおったまげたのだった。(ちょいと調べたら、もう結婚していて、10代にして父親になったそう)

100万円貯まったら引っ越す。
そのバイタリティ、かっこいい。
羨ましくも、ああいうバイトじゃそうそう貯まらないでしょうけどね、現実は…

蒼井優は巧いなぁ。前に密着ドキュメンタリーですごい役の作り込み方だったので、今回もそれに違わずなんだろうな。
1回目の「好きです」のウィスパーボイスとか、すごい。

海の家のソウルメイト発言の茶髪くんが、竹財輝之助だ〜男前で芸歴長いのに埋もれてる気がする。
1980年生まれ(二黒土星の申年)は俳優が豊作。

他にも江口のりこさんとか、安藤玉恵さんとか、キムラ緑子さんとか、みなさん今と変わらない。
ピエール瀧の気持ち悪さとか、堀部さんの嫌味主任とか、みんないい味。

未来くんもプロ意識が高い役者さんのイメージなので、ピッタリの配役だったのかも。
そして、とてもいい恋でした。救いがあったのに、またかい、みたいな流れ。。
未来くんの行動は、うすうす狙いを感じながら、本音が知られず別れることになったのは切ない。
ハッピーエンドを望むわけでは無いし、主人公がふっきれてたからいいんだけど、なんかモヤモヤ、心残り。

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osinco

3.5ラストシーンは……

2021年6月2日
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このラストはすぐ決まったのだろうか。
すごくすごく考えてこうなったのだろうか。

調べれば分かることかもしれないが、
知りたくない気もする。

どんな経緯があったとしても、
彼と彼女に与えられたラストはあのカット。
あれ以上はないんだね。

弟が最高にいい役割してて、
すごく映画が引き締まって
血の通ったものになってました。

あと安藤玉恵はどこにいても
なんであんなに素晴らしいんだろう、

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JYARI

4.0ラストシーンのすれちがい

2021年2月14日
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泣ける

悲しい

幸せ

鈴子がものを捨てたくらいで、刑事告訴されてしまう。百万あったのが大きかったかもだけど。なんだよ。じゃあ人の猫は捨てても罪にはなんないのかよ。情状酌量の余地ないのかね。そして町で前科ものと噂がすぐ広がる。田舎町じゃあるまいし、そんなのわかるのかね。そこらへんはなんか理解できないが、ストーリーとしては、揺さぶられるものは、あった。

鈴子が傷を負いながら、旅にでる。海の家、桃農家、そして、ホームセンター。
海の家で出会う人も温かいし、桃農家のおばあちゃんも、ピエール瀧もあったかくて、たまらん。
少しずつ気持ちを開いていく鈴子。

ホームセンターで、きびきびと仕事ができ、優しい、森山未来に恋をする。
そして、はじめて、心開き、結ばれる。
そのあたりの純愛のくだりは、いいなあとおもってしまいました。

ラストシーン。

森山未来は二股をかけていた、
金が目当てだったと思い悲しみに暮れて
街を出る鈴子。失恋だ。
と思いきやの、森山未来の本当の気持ちは違った。100万貯めさせないために金を借りていただけ。鈴子も相当不器用だが、森山未来も不器用すぎだろ。なぜ正直に話さなかったんだろう。

自転車で駅まで追いかけるが、鈴子とはすれちがい、会えず映画は終わる。

森山未来のモテキとは真逆のラストシーンだった。

それもまたよしか。

弟もよくいじめに耐えた。
そして姉の背中を見て逃げずに戦う道を
選んだ。兄弟愛にも泣かされる。

なかなかよい映画でした。
鈴子には、まだまだいい恋愛があるだろうから悲観することなないと感じられた最後だった。
しかしアルバイトで百万って、そんな簡単にはたまらないような気がするけど。

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れいすけ(休眠中)

4.5【一人の若き女性が、ある出来事を切っ掛けに”自分を知らない人達が住む”処を転々とする中で、”何があっても逃げない”姿勢に変容して行く心の様を描いた作品。】

2021年1月17日
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鑑賞方法:DVD/BD、VOD

悲しい

知的

幸せ

■作品の印象
 ・佐藤鈴子(蒼井優)が、新しく住む処に着いた際に、全身を伸ばしてリラックスする姿が印象的だ。
  彼女の事を、誰一人として知らない処に来た安堵感と開放感が身体中から、発散されているからだ。

ーCaution 以下、内容に触れています。-

 ・鈴子は、最初に住んだアパートメントでひょんなことで、”良く知らない同居人”の行った事を許せずに、”ある事”をする。その結果、彼女は”前科者”となる。

 ・彼女の両親の関係性は表面上は普通だが、実は冷え切っており、進学校を目指す弟卓也も、彼女に冷たい。だが、卓也は常に学校で苛められていた。
  鈴子も地元で元同級生たちに嫌がらせをされるが、卑屈にならずに敢然と立ち向かう。鈴子の姿を見ていた卓也は、彼女への味方、接し方を変える。
  ◆この作品の初期設定が効果的に、後半に効いてくるのである。

◆鈴子は、彼女の事を知らない町に100万円貯まる度に、移り住んでいく。
 ・最初は、海が見える部屋に住み、海の家で働く。かき氷を作るのが上手く、茶髪の男性にも言い寄られるが、決して自らが築いた他人との”壁”を崩すことはない。

 ・次に移り住んだのは、高年齢化が進むある村である。
  桃農家に住み込んで、短期のアルバイトをすることになった彼女に、同じ家に住むハルオ(ピエール瀧)は、イロイロと煩いほど世話を焼くが、基本的には優しい。
  彼女が村おこしのために”桃娘”に無理に就任させられそうになった際の、ハルオが村の公民館で村人たちに言い放った言葉。
  ”自分たちで、やるべきことを遣らずに、都会から来た娘に押し付けるな!”
  そして、彼女が村を去る際に、ハルオの母親が掛けた優しき言葉と、ハルオが手渡したビニール袋に入れた”桃の餞別”
  彼らが、鈴子が”前科者”と分かっても変えない、優しい鈴子へのスタンス。

 ・彼女は、都会の近郊都市のホームセンターで働くことになる。彼女がアパートメントを借りた際に不動産屋で記入した保証人の名前は”佐藤卓也”である。
 - 彼女が、住む土地を変える度に、卓也に送る手紙を蒼井優のモノローグが、”彼女の僅かではあるが、心の成長を表しており、良い。だが、卓也は、苛め続けられている・・。-

 ・ホームセンターで知り合った同じアルバイトの青年、中島(森山未來)はテキパキと彼女に仕事を教え、嫌みな上司(堀部圭亮)のあしらい方も、さりげなく教える。
  徐々に親密になる二人。だが、中島も少しづつ鈴子からお金を借りるようになり・・。
 - ここは、ミスリードされた・・。-

 ・そして、卓也も苛めっ子たちに、敢然と向かって行く。卓也からの手紙を読む鈴子の滂沱の涙。
 - 彼女の手紙が、卓也にも”何があっても逃げない”姿勢を取る決意をさせたのだ。-

<タナダユキ監督の、人間を描写する優しい視点が好きである。この作品でも、様々な人間が描かれるが、真の悪人はいない。
 現在の邦画界で、オリジナル脚本で全国規模の上映が出来る監督は希少である。タナダユキ監督はその一人である。
 今後のタナダユキ監督の、新しきオリジナル脚本による映画の上映を、楽しみにしている。>

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NOBU

3.0桃娘

2021年1月5日
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過剰な市中の悪意描写にはヘキヘキとさせられる。ゲームをリセットすべく、人生をリセットしようとする主人公には同情できぬ。リセットしたら仕事にありつけて、周りの気もひけてって、どれだけ若さを利用しているのやら。それでもやってけるのは社会が自分を支えているということ。ある程度、他の期待に沿って自分の社会的な役割を探ってみれば?とも思う。桃娘をやって見えてくる世界もあるのだが。
蒼井優の華奢な身体が大の字になっているのが印象的。森山未來との馴れ初めのくだりが良い。

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Kj

4.5邦画の良さがでてる作品

2020年11月4日
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幸せ

めちゃくちゃ面白い訳ではないけれど、どこか心に残る邦画の良いところを反映した作品だと思いました。

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MAMI

5.0自分探ししたくない旅

2020年7月27日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

萌える

2001年から2010年の邦画ベスト5(あくまで個人の感想)
2008年の作品
5作品のうち3作品(『花とアリス』『フラガール』『百万円と苦虫女』)が蒼井優主演作(フラガールの主演は松雪泰子だが実質的には蒼井優が主演)
どんだけ蒼井優が好きなんだよ俺
まっ偶然だと思いますけど
星一つ二つとか過小評価している人は気を衒っているだけなので鵜呑みにしてはいけません
まだ観てない人は必ず観ましょう
『フラガール』とか『スウィングガールズ』のような大衆受けするようなものではなくどちらかと言えば小劇場系だと思いますが隠れた名作です
DVDなどで何度も観ましたが映画館で観れなかったのが残念でならない

タナダユキ監督の出世作であり代表作
蒼井優の数ある代表作の一つ
2人ともこの作品で賞を獲得

蒼井優は若い頃から表情の芝居が細かい

百万円が貯まると引っ越す引越し魔の話

海に山にそして首都圏の地方都市

ロードムービーだがその土地その土地がどこか具体的な情報は本編にはない
個人的にはあった方がいいがそれほど重要ではないのかもしれない
ジャイ子がジャイ子な理由を思えばその土地のイメージダウンとか風評被害のリスクもあるし「とある土地」でいいんだろう

猫を勝手に捨てられた復讐で同居人の男の私物を全部捨ててしまいそれで前科者になってしまう女の子
それがきっかけで自分を知らない土地を転々とする
猫好きのためか彼女に強く共感し幸せになってほしいと応援したくなる
自分としては本気であの野郎を懲らしめてやりたいと怒りをこみ上げた
彼女のこの経緯をどう思うかでこの作品を楽しめるか面白くないかが決まると言っても過言ではない

入浴シーンがかわいい
からのピエール瀧ドアップ

「なんで帰ってくるんだよ」と姉を怒鳴るバカな弟だけど離れて暮らす姉と弟の絆が美しい

初めて観たときは彼氏役にもっと男前を起用した方がいいのではと思ったけど今観ると森山未来で良かった

「来るわけないか」
ラストも最高
重ね重ね書くけど名作です

当時それほどめじゃーではなかった若手の監督だったのですが名脇役がわりとたくさん登場します
多くの人がタナダユキの才能に惚れ込んだからでしょうか

蒼井優は結婚前男関係で悪い噂が絶えませんでしたがそんな記事を目にしたときいつもこの作品を思い出しました
何が魔性の女だよ馬鹿
タブロイド誌のライターもその記事を鵜呑みにするタブロイド思考のネット民も平等に価値がない

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野川新栄

5.0感動しました これこそ映画が果たすべき仕事です

2020年7月21日
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鑑賞方法:DVD/BD

中盤までははすに構えて観ていたのに、終盤には心を鷲掴みにされていました
蒼井優という稀代の女優の為に当て書きされたような脚本のなかで彼女は物語と強烈にシンクロしています
心が震えました
名作中の名作中です
主人公は21歳
1987年生まれです
彼女もリンダリンダリンダの女子高生と同じゆとり世代です
その女子高生達のその後を描いているといって良いと思います
短大に進学したものの就職先はなくイタリアンレストランのホールのアルバイトをしています
それから色々あっての物語です

ゆとり世代へのエールです
彼女達はこのような暮らしを全国の各地でしているのです

ひとり暮らし
それも非正規の仕事で100万円貯めるなんて、並み大抵のことでは出来ません
やってみたら分かると思います
それがどれだけ大変な事か
やってみた事が無ければ分からない事かも知れません

だからファンタジーです
海の家、桃のの農家、ホームセンターでのバイト
それぞれ別々の人物のエピソードと思えば良いと思います
いろんな非正規の仕事をして、このように何とかして、暮らしている彼女達がいることに思いを巡らせて下さい

100万円を貯めて別の土地にいく
それは彼女達の現実を誇張した姿なのです

彼女達は今日もまたくたくたになってはたらいて眠るだけなのです

大学生の隠された真意は甘く 痺れました
しかし現実はシビアなのです
そんなに簡単には再会すらできはしないのです

そうです
これが21世紀の現実なのです
こうして彼女達は今もなおこのような生活をおくりつつ30代の前半にあるのです

1987年生まれの彼女は、ゆとり世代の先頭ランナーなのです
彼女の背中をみて、ゆとり世代の後輩である弟は強く生きることを学んだのです
ラスト近くでの彼はおそらく1996年生まれの12歳
2020年の今彼は24歳です
どんな青年になっているのでしょうか?

感動しました
これこそ映画が果たすべき仕事です

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あき240

3.5他者から逃れて生きる果てにみつけたもの

2020年7月19日
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両親、姉弟の4人暮らしの家庭から、姉がとある出来事から刑事告発されたところから始まるロードムービー。

姉は百万円を貯めたら家を出ていき、それから、百万円を貯めるたびに、引っ越していく。その土地での出会いと別れを繰り返していく。残された弟との手紙の交流。

他者から逃れるように、言わないことで渡り歩いていくことの難しさ。もっと心を開き、言うことで他者と向き合っていこうとする。

エンディングがありきたりでなく、現実的ですっきりする。蒼井優がハマり役。ゆっくり滑らかに動くカメラワークも効果的に思った。

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菜野 灯