「すぎてないってば。」美しすぎる母 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
すぎてないってば。
名画座にて。
どうでもいいことですが(というか拘ることはないくらいの)
J・ムーアは、確かに美しいとは思います。
でも、美し「すぎる」っていうのはどうなんでしょうか^^;
さほど「すぎてはいない」と思うのは私だけですか?(爆)
どうもその題名から、グロテスクなイメージを持ってしまい、
ちょっと居心地が悪かったですね。。なんとなく。
でも冒頭から中盤、旦那に裏切られるあたりまでは、まだ…
なんとなく彼女に共感も出来たのです。
これだけ上昇志向が強くなるのは、自身が貧しかったからで、
何をするにも空回りしてしまう無念さが、やがておぞましい
息子溺愛の温床となってしまったのでしょう。
いや、しかし…ねぇ^^;
どうしても「母親」という立場で(しかも日本人的な目で)
観てしまう自分が、気持ち悪い~ダメだ~を心で連発し、
彼女の歪んだ愛憎に寄り添うことが出来ませんでした。
憐れ…なんだけど、でも自分で選んだ道でしょう?という、
私なら、ちょっと突き放してしまいたくなる女性ですね。
これが実際の事件だというのですから、さらに怖さも
増すところですが(汗) 時代背景は…なんとなく頷けます。
ともあれ。。
財産で愛は買えない。欲望で心は救えない。
根本を失った美しさはこれだけグロテスクになる、という
「すぎる」ことなくほどほどに、、の見本といえる作品です。
(さいきん物忘れが「すぎる」私は、いったいどうすれば?)
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