「ベリー心地良いナイツ。」マイ・ブルーベリー・ナイツ ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
ベリー心地良いナイツ。
この監督の作品って、私的にすごく眠くなるんです(=_=)
なにを観てもそうだったんで…今回はどうかなぁ~と。。
多分今までで一番観やすかったですね。
心地良い眠り…に誘われそうになったのはアリですが^^;
でも、つまらないから?とかではなかったです。今回。
最初ニューヨークで始まる恋物語も、すぐロードムービー
にカタチを変え、そこから近況を語るというシステムに。
いきなり変わる場面と展開。
…何故?どうして?なんていう愚問は、
この監督の場合通用しないので(爆)ただ観るしかない…。
主人公の気持ちがだんだんと解されていく様子が克明に、
とはいえ失恋を癒す旅なんてロマンチックの極みだなx
主人公を演じるのは、グラミー賞受賞歌手N・ジョーンズ。
相手役はJ・ロウ。他にもN・ポートマンやR・ワイズなど、
大御所がズラリ。。なので演技の上では観応え十分です。
でもなぜか一番心に残ったのは、
妻にフラれたアル中警官、D・ストラザーンでした。
痛みに簡単に勝てる人間なんて、そうはいない。
どこへ逃げようが、何を棄てようが、切なさはどこまでも
付いてまわるもの、ことに恋愛や家族の絆なんて普遍的な
問題に踏み込んでいるので、当り前といえば当たり前か。
それを抜群の音楽センスと流れるような映像で語り、
独自の世界観に浸らせることができる…という
監督の手腕は、やはりタダモノではないのでしょうねぇ。。
ブルーベリーパイに対する解釈が、私は面白かったです。
それでも毎日作り続けていれば、やがてそれを美味しいと
喜んで注文してくれる人が訪れるのかもしれない。
つまらないものがつまらないままとは限らないわけです。
なんか人々の夢を準えているようで…。グ~♪(^-^)
(今回のロウ氏、自然体で良かった。優しい役も似合うね。)