「美しい映像に魅せられるスローテンポなラブロマンス」マイ・ブルーベリー・ナイツ トリビアーニさんの映画レビュー(感想・評価)
美しい映像に魅せられるスローテンポなラブロマンス
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ストーリー自体は、予告編から十分に伝わってくる内容で、意外性等はあまりない単純な内容になっている。
しかしながら、恋に破れた女性が、実は相手も恋に破れた経験を持つ男性に惹かれていく様子、それが美しい映像で綴られている。
すぐに破れた恋から立ち直ることができるわけではないが、一旦破綻しながらも、深いところで愛で結ばれていた夫婦の物語や、断絶されたように見えながらも絆は残っていた親子の物語を客観的に見るにつれて、主役が「愛とは何か」ということを考え、気付きを得ながら、時間を掛けて成長し、立ち直り、新しい恋へのステップを踏み出そうとする姿が、相手役のジュード=ロウも同じく新しい恋へのステップを踏み出す勇気を持てるようになっていく姿と同調しながら、描かれている。
美しく、幻想的な映像が印象的な、スローテンポラブロマンスであった。
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