西の魔女が死んだのレビュー・感想・評価
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ベニシ●さんへ捧ぐ。
知り合いの高校生に勧められて、原作を読んでみた。『泣けるよ』と推すので読んでみた。
僕は映画の方が泣けた。
『私には毎日のちょっとした変化が楽しみなんです。だから、変化を前もってしる必要はありません。』
『・・・』
『ただ、私にもいつおきると分かっている事があります。』『何?』
『秘密♥』
代わりに、知り合いだった高校生にトーベ・ヤンソンさんの『少女ソフィアの夏』を勧めた。
『オズの魔法使い』の『西の魔女』の意味が分かった。少女は虐待とも受け取れる行為を受けて、その後に彼女の祖母からの謝罪が無い。祖母との別れ際、少女が車に乗って振り返るとリアウインドウに雨粒が。まるで少女の涙のようだ。
『エスケープ』って大の字に寝転び、伸びをする少女。そうさ!彼女のその後の選択を含めて、彼女はもう立派な魔女だ!
『おばあちゃん。死んだらどうなるの?』とおばあちゃんに少女は聞くが『少女ソフィアの夏』は、おばあちゃんに『・・・』と聞く。是非、読んで貰いたい。この小説を勧めてくれた高校生にも『少女ソフィアの夏』を勧めたが読んでくれただろうか?
追記
この映画のロケ地は清里駅が最寄りのようだが、僕が高校生の頃は無人駅だった。しかし、その後、原宿の様になって、現在は自然が取り戻されぬまま、人の姿だけが減った。『高原へいらっしゃい』
追記
この映画の劇場公開日がベ●シアさんの命日。
魔女の成せる技か?
ご冥福をお祈りします。
北の魔女より♥
凜とした英国人女性
まいちゃん側から見れば一夏の成長物語。
一方的に来て、そして去ってしまう。一人取り残されるおばあちゃん。
しこりを残したまま一人見送る姿に胸が詰まった。
傷つけられることに敏感なのに人を傷つけていることには気付かない。
根拠もなく人を憎んではいけない。
おばあちゃんは気付いて欲しかった。
孫を愛する気持ちでいっぱいだ。
切ない。
小説を読んでいない人間の感想
とにかく退屈だった。
主人公は"感受性が豊かな子"だそうだが演技が薄すぎてよくわからん。
おばあさんを演じているのは海外の方だが、ただ日本語が喋れる白髪おばあさんって感じ。
これなら海外の人じゃない方がよかったね。
主人公、おばあさんを好きと言う割には視線が他人行儀。ほんまに好きなんか?
感動する話の割には薄っぺらい。
小説読んだ身内がいうには"これは違う"だそうだ。
おばあちゃんは本当に魔女なの。
学校に行けないまいちゃんはおばあちゃんの家で暮らす。おばあちゃんはイギリス生まれ。洋風の素敵なお家で暮らしている。おばあちゃんの家で飼っている鶏のたまごを食べる。野いちごを摘んでイチゴジャムを作る。おばあちゃんと暮らしながらたくさんの事を教わってまいちゃんが楽しそう♪ パンに塗ったジャムも美味しいそう。木々の風の音 鳥のさえずり 自然豊かな風景。(ジブリの世界の様)
おばあちゃんは魔女の話しを始める。
魔女は本当にいるのよ。私も魔女なの。(魔女の宅急便みたい)空は飛ばないけど。まいの魔女修行が始まった。
魔女になる為に修行したけど魔女にとって大切なことは………なに。人を外見で判断したらいけないこと。
おばあちゃんは時々おじいちゃんの話をする。 寄り添ってくれたおばあちゃん。 おばあちゃん大好き。(中盤眠気が襲ってきて……心地良かったのかな)
最後に涙が溢れてしまう
思春期って難しいですよね。子どもの気持ちもわかりますし、周りの大人の気持ちもわかります。そんな大事な時期をおばあちゃんのもとで、大自然の中で過ごした主人公のまいちゃん。いろいろな人の心が触れ合っている作品だったと思います。最後の別れは素直に言えずに終わるんだろうなと分かっていても、最後には涙が溢れてしまいました。私も生きている間、伝えられる間に素直に伝えようと思います。素敵な映画をありがとうございました。
涙がとまらない…
見終わった後に涙がとまらない…正確にはじわじわとこみあげて、涙がででしまう。
大自然の素晴らしさや田舎暮らしのよさももちろん、伝わるが…それ以上に、人の気持ちの変化を丁寧に描いた映画になっている。
主人公のまいと、おばあちゃんの最後の別れは…おばあちゃんの大好きとまいが、言えない別れになってしまっていた。そんな中、まいは学校にいけるようになり、2年後、おばあちゃんが、亡くなる…きっと、まいは、おばあちゃんに感謝に気持ちを伝えたかったと思う…そんなことを思うと、まいに共感して、涙がとまらなかった、、。。
あんなおばあちゃんと出会い、あんなステキな場所で過ごせたなら、人生のたった一時期に学校に行かなかったことなんて…何もたいしたことじゃない。
シンプルだけど難しい。
おばあちゃんがまいちゃんに教えたことは、すごくシンプルだけどきっと大人にだって難しい魔女修行でした。
生きる上で大切なことが詰まっています。
穏やかでストイックなおばあちゃんが独りタバコをふかす場面は、おばあちゃんの弱さや不完全さ、つまりは人らしさを象徴しているのでしょうか。
もしも私に子どもがいたら見せたい内容だと思うので、もう少し咀嚼して分かりやすかったら良かったかもしれません。
原作は未読ですが、すごく素敵なお話なんだと言うのがわかります。
細かい所を言ってしまえば、
全体的な空気感、風景の描写等、もっと繊細に拘って世界観を作れたんじゃないかとも思います。
外国人のおばあちゃんと和風なママ全く似ていないまいちゃん、三世代の配役にも不自然さを感じました。
でも観た後はなんだか幸せになれます。
エンディングもとてもかわいいです。
魔女修行は難しいね
会員500円の旧作企画で観ました。
梨木香歩の大ファンで、もちろん西の魔女が死んだは小説で何度か読んでおります。
なのでオチは知ってる上で観ました。
おばあちゃんがステキです。無造作なイングリッシュガーデンからお家の中からお洋服までとてもステキでした。
まいが物語のイメージよりも幼いルックスだったなぁと思います。
わたしはなぜか梨木さんの文章を読むと、その文章の強さと美しさに、話の筋に依拠しないところでも涙が出るのですが、映画の西の魔女が死んだも、そんな感じでした。
キム兄がどうしてもキム兄にしかみえず出てくると笑ってしまうのが気になる点でした。
読む度に、魔女修行を私も頑張ろうと思うのですが、なかなかできません。全部自分で決めるのはできるけど、早寝早起き適度な運動が、どうにも。
肯定と自立の物語。
見るタイミングは選ぶ
序盤中盤とおばあちゃんの絶対な安定感に私もすっかり魅入られていた。
正直現実感に乏しいと感じてしまう生活圏内であったが「あぁ。こんなおばあちゃんの家が私にもあったなら」と思わせるに十分。
夏の八ヶ岳の美しさは疲れた心を癒すのに本当に適しているなぁと。
この映画の最大の魅力はおばあちゃんのセリフと言っても過言じゃないだろう。
誰もが大なり小なり抱えてる心のささくれの様な個所におばあちゃんの言葉は沁みてくる。
もし今、迷いを感じてる時なら心を揺さぶられることもあるだろう。
私は揺さぶられた。涙腺をやられた。
原作を読んでないのだがキャスティングには難があると思った。
ゲンジさんは勿論、パパ・ママ共に掘り下げが不足していて行動に説得力が感じられなかった。
しかしそれを補って余りあるおばあちゃんの存在感。
特に後半。
絶対的な存在であったおばあちゃんの揺らぎ。
それまで肯定的な行動しかしてこなかったおばあちゃんの否定的な行動。
喫煙で魔女が実は人間で、女性で、単におばあちゃんなのだと気付かされる。
題名とオープニングでネタバレしているエンディングが感動的なものとなったのは映像になってないその後の2年間のおばあちゃんの生き方だろう。
自分の弱さを認め、他者を常に考え、軽やかなメッセージ。
見るタイミングを選ぶ映画なのだろうとは思うが私には最高のタイミングであった。
なので物語・配役等々に不満はあれど総合評価は高い。
わかりません、実は死んだことがないので
映画「西の魔女が死んだ」(長崎俊一監督)から。
おばあちゃんに、孫のまいちゃんが尋ねる場面。
「死んだらどうなるの?」子どもらしい疑問である。
それに答えたおばあちゃんの返事が心に残った。
「わかりません、実は死んだことがないので」
たしかに、そのとおりだと思いながらも、
孫の質問にこう答えるおばあちゃんは、なかなかいない。
私の生き方を支えている「誰もが人生1回目」という
考え方に通じるものがあるような気がした。
ただ、おばあちゃんは「私が思うに・・」と前置きしながら
「死ぬということは、魂が離れて自由になることよ」と続けた。
「魂は、身体を持っているから、いろいろなことが
経験できるんですよ。魂は成長したがっているの」と言う。
(だから、魂のためにも、多くの経験しなくちゃね)
そう言われたような気になり、劇場を後にした。
東の魔女への贈り物。
この作品に出てくる「西の魔女」を演じているサチ・パーカー。
とある大女優の娘と聞いて、誰っ?と思ったのですが、
これは…今作を観ればすぐに分かります!!そっくりだー!!
いやぁ~素晴らしい。蛙の子は蛙だ。ちょっと感動しました。
さて、今作の原作はまったく知りませんでした。
魔女?なんていうからには、何かしらのファンタジーかと
普通はそう思ってしまうけど、その魔女修行とは、
大それたことをやりましょう。というのではなく、日々の生活を
ここで、一からやり直してみましょう、ということでした。
感性だけはズバ抜けているものの、口ばかりのかわいい孫を、
自然環境の中で育んでみようという、お婆ちゃんの知恵かな。
とくに引きこもりという訳ではなく、イジメの対象になっていた
訳でもない、でも学校と合わないから行かれなくなった…という
この主人公を「なまけとんじゃ!」とキム兄の言葉が刺します。
でもこれ、本当のことです。人間には、与えられた役目があって
それを果たさなければならない時期がある。どんなに辛くても、
つまらなくて嫌でも、それを果たしたから現在があるのだと思う。
タダでご飯を食べさせてもらって、好きなだけ寝かせてもらって、
必要なものなら何でも買ってあげるから、アナタはお勉強だけを
頑張っていればいいの。なんていう生活はまったくバカげている。
でも、そういう親御さん、けっこういますけどね^^;
西の魔女は、そんな主人公に「規則」に沿った生活をさせます。
早寝早起き、三度の食事、適度な運動、お手伝い、そして勉強。
一定のリズムで規則正しく生活することが、今の子供たちには
なによりの苦手事項かもしれませんねxそうやって体内時計を
合わせてやるだけで、不思議と人間は心地よく疲れて、眠れる。。
私が幼い頃は、それは当たり前の習慣でした。
夜中まで遊んでいる子供なんて、どこにもいなかったもん(爆)
他にも学ぶべきことがたくさんありました。
大自然の中にいるから、それだけ大らかになれるの?っていう
単純なものではないけれど、確かに五感を呼覚ます力になる。
そして何より、自分で働かなくちゃ、ご飯にもありつけない^^;
やがてお婆ちゃんに心を拓き、素直に心情を吐露する主人公。
難しい問題には即答を出す必要はないこと。その場その場で
対応すればよいこと。人を憎むエネルギーなど、他で使うべき。
可愛い可愛い孫だからこそ、幸せに生きてもらいたい。
厳しい目線の奥には、祖母の愛が溢れんばかりに詰まってました。
私自身も、忘れかけていた大切なことを教わった気がします。
最初は違和感があった、サチ・パーカーの美しすぎる日本語にも、
敬意を払いたくなりました。自分は日本人なのに言葉がキタナイ^^;
ただどうしても気になった場面がひとつだけ。
冒頭で母親と父親が娘のことを電話で相談しているシーン。。
「昔から扱いづらい子だったわ。」と母(りょう)が言う。
それを聞いた娘が(私は扱いづらい子なんだ…)と落ち込む場面。
親にそんな風に言われてしまったら、子供には辛すぎる…。
自分のことで精一杯の親は、子供の気持ちまで考えてやれない。
私も、他人事じゃないよな。と、反省しきりでした。
(お母さんの方も未だにチャーミング♪親子共演はムリかしら^^;)
涙は流れても、心に留まらない作品。
いち早く自我を持ってしまったがために、同世代の子供たちの世界にすんなり入ってゆくことができなくなった少女まい。そんな彼女に、世の中の摂理よりも大きく尊い自然の摂理を、いかにも宗教(キリスト教)的に、行動と観念の双方向からゆっくりと説いてゆくおばあちゃん。この祖母と孫娘の交流が主題となる梨木香歩のベストセラーの映画化なのだが、結論を言うならまさに平均点の作品。全体的に悪くはないけれど、映画的楽しさ・面白さという点では、かなり物足らないのだ。
監督の長崎俊一にとっては、初めてといえるファンタジーというか、少女の目線で見せるドラマ。それにしても今頃になって、なにゆえに彼はこの作品の演出をうけたのだろうか。今さら映画監督としてエンタ-テインナーを目指そうなんてわけでもないだろうし、「誘惑者」や「ナースコール」などの秀作からしても、色合いが違いすぎるし。まさか、ベストセラーという冠に変な色気でも感じたなんてことはないだろうに。
確かに語り口にはそつがなく、じんわりとした盛り上げ方も上手いし、ラストでは心地良く涙腺を刺激してくれる、手堅い仕上がりだといえよう。しかしながら、期待以下ではないものの、それ以上のものはなにもない。映像的な大胆なアイディアや試みが、ほとんどといっていいほどないからだ。なにか、原作のダイジェスト映像を見せられた気さえする。
脚本の矢沢由美は、長崎俊一監督の妻であり女優の水島かおり。彼女にとって脚本家としての仕事はこの映画が第1作となる。演出を担当する夫との協作とはいえ、出来上がりはかなり素人っぽい。良く言えば無難にまとめたと言えないこともないが、台詞(特におばあちゃんの台詞)は話し言葉としてこなれていないし、何よりも映画的アイディアが乏しすぎる。例えば、祖母から学ぶこと。ジャム作り、足踏み洗濯、ニワトリ小屋での卵取りなど、原作での大きなポイントははずしていないが、文章で描かれた以上の映像世界の創造の余裕はなく、話を追いながらまとめるのが精一杯といった感じが強い。また、演出にもかかわることだが、まいにとって重要な人物であるゲンジの描き方にはもっと工夫がほしかった。演出はもちろんキャスティングさえも、見るからにわかりやすすぎて、なければならないはずの人物に隠された含みが切り落とされてしまっている。もうひとつ、おばあちゃんが魔女であることをまいに話すシーンも、切り出し方があまりに唐突すぎて、かなり違和感を感じてしまう。
原作のイメージ通りというわけではないが、まいや祖母のキャスティングに文句はない。ただ、まいの母役のりょうはちょっと違う気がする。水島かおりが演じた方がよかったんじゃないか。
それにしても長崎俊一は、何処を目指しているのだろう。
一言一言が聞き逃せない。
ヒット小説が原作だけに、科白が聞かせます。
「おばあちゃん、人は死んだらどうなるの?」で代表される祖母と少女の会話。
少女が語る中学校のなかのムラ社会の怖さ。祖母は少女を理解し、追い込むのではなく自信を持たせるように仕向ける。が、「魔女は、何でも自分で決める!」とキメ科白。良い、良い。
魂が肉体を離れて自由になるその日まで、人はあくせくとこの世を送る。ムラ社会に入ったほうがラク。ヒトに決められ縛られ流されたほうがラク、確かに。
魔女は朝6時におきて夜10時に眠りにつく。日々規則正しく生活をする、魔女の心得。良い、良い、良い。
山梨県清里の空気が清清しく感じられ、魔女であるサチさん、少女も適役。ドンパチもよろしいが、人生をレビューするにふさわしい作品です。どうぞ。
あんな祖母がほしい。
最近の中学生は人間関係が難しいらしい。私の姪も進学のとき、小学校で気の合わないメンバーが多くすすむ公立より、たとえ同じ学校にならなくても仲良しや志のが似た子が学ぶ私立を選びました。主人公のまいちゃんも、そんなこのひとり。繊細で疲れやすく、子供なので判断力に乏しい。そのくせ自分の意思は明確で、現代の子は扱いにくい。そんな孫をあづかる祖母。
サチ・パーカー演じるおばあちゃんがステキなせいもあるが、こういう基本的な生活にまじめな人間は貴重で懐かしい。
人生に迷ったら是非多くの方に見てほしい作品です。
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