蛇にピアスのレビュー・感想・評価
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穴を開けては塞ぎ、穴を穿っては埋める
金原ひとみ、
ずいぶんと若い子が芥川賞を取ったのだとニュースで知って、興味津々。
審査員のひとり石原慎太郎が記者の問いに答え
「三角のバツだ」、
と苦々しく言い放った映像を見て、これは!と書店に走ったことが懐かしい。
単行本ではどうしたことか結尾の語調がマイルドになってしまったから、あれは実に惜しい蛇足改訂で、
僕は初稿の受賞作(=文藝春秋掲載)の凄まじさ 荒々しさがたまらなかったですね。
映画化されてもちろん封切り時に鑑賞。
“自傷行為”は思い出させてくれます、
・・例え物理的なピアスやタトゥーでなくても、あれは若い日の僕たちの専売特許だったのかもしれないと。
心をえぐっていつも心臓から血をながしていたあの頃を。
お説教する大人たちは介入させずに、若者たちだけで魅せる原作の世界を。
自己の生への憎悪と、死の淵を覗きみたい衝動とで、ザクザクと自分を刺していたっけね。
金原と蜷川と吉高の三つ巴のタッグは見事に映像としてスパークしたのではないでしょうか
舌への「ゼロ番」穿孔・・
思わずスクリーンから目を落としてしまった僕でした。
心にぽっかり空いた虚ろな穴を満たしたくて、穴を開けてはピアスで塞ぎ、穴を穿っては入れ墨で埋める“シジフォスの苦役”が、他人任せではなく自分の体をキャンバスに、傷め付けながら確かめられるシーンは、しかり青年期ならでは。
熱演する吉高由里子や高良健吾を初めて知った作品でした。
(封切り時映画館鑑賞)。
・・・・・・・・・・・・
付記:
「三角のバツだ」とのたまわった石原も、「太陽の季節」では障子を突き破る描写があるので、金原に親いものを感じたはずと思う。
ピアスは性行為にどこか近いことも気付く。
生きている苦い証に 指を折り日数をかぞえる今月もまた
(林あまり)
正月映画 棚からひと掴みレンタル、
吉高由里子のラブコメ「婚前特急」につられて14年ぶり、久々に痛い再鑑賞。
面白さがわからない
痛さ?イタさ?
吉高由里子が頑張った
すごいね!😅
デビュー小説で衝撃的だった『蛇にピアス』ももう
かれこれ20年近く前の作品…この映画も15年前か〜
大好きな高良健吾くんの舌が!舌が割れてる!!
配信映画を途中で止めて(笑)検索
高良健吾の舌は…舌は…どーなってんの??
ハァ〜〜よかったCGなのか
ARATAの時から推してる井浦新も、イイね〜ビジュアル✨
最近いい人の役ばっかりだもんね、ダメだよ、甘いのやらせたら
それにしても盛ったね〜顔中
「横道世之介」でめっちゃ可愛かった吉高ちゃんも
お父さんお母さんに怒られそうな役…体当たりでこなしてさ
最初から最後まですごい撮影
そうか、高良健吾とはこの時からのコンビなんだね
ちょろっとしか出ない小栗旬、藤原竜也、唐沢寿明の使い方もさすが蜷川🙏
吉高由里子は凄い女優だ‼️この映画はそれだけだ❓‼️
吉高由里子さん。かなり凄かった!
そしてとっても若い(笑)
本作をクリップしてた理由を忘れてたんだけど観て思い出した!
ルイを演じた吉高由里子さんの体を張った演技に圧倒&脱帽!
今の彼女から想像も出来ない体当たり的な凄いシーンが満載。
生きる希望が無い彼女が演じるルイと彼氏。
見た目がかなりヤバい感じの刺青彫り師の三人で進む展開。
映像はルイの気持ちを表現した様な暗めな感じ。セリフも暗めなんだけどその雰囲気がなかなか良い。
ストーリーは淡々とした感じだけど後半の予想外な展開が印象的。
ルイの舌にあるピアスの穴に糸を通すシーンは恐ろしくて見る事が出来ません。
だけど背中の刺青はの色合いが美しく芸術作品の感じ。
吉高由里子さんの「でも大丈夫!」のセリフは本作が元祖なのかなぁ( ´∀`)
痛み=生きてる証
こういう世界ってあるんだろうな。何かがキッカケとなって気が付いたら...
なんか新鮮な世界
吉高由里子
高良健吾×吉高由里子
先にこの2人が共演している、横道世之介を鑑賞していたので、こちらの作品をみて、2人は良い役者さんに成長されたんだなぁと感じました。
吉高由里子さん初主演でこの役は、女優さんとしてのハードルが高いように感じるけれど、どんな役でもやってやろうと思っていそうな心意気を感じる役でしたね。
井浦新さんがすごく素敵なので、この作品の中でもやはり魅力が満載でした。なにより声ね。身体中ピアスと刺青だらけやのにセクシーって、さすがね。裸のシーンもお尻まで美しくて惚れ惚れします。
とりあえず、作品が何を伝えたかったのかが今ひとつ私には理解して、消化できなかったのが残念。
裸を曝け出して、頑張ったであろう吉高さんを思うと、もう少し中身の詰まったストーリーであって欲しかったのだけど(まぁ、私が読み解けなかっただけなんかもやねんけどね)
舌にピアスを開けたり、体に刺青を彫ることは大したことではないけれど、その痛みを感じないと生きてる気がしない、または、その痛みで別の痛みや不安を解消しているのであれば、もうそれはドラッグ中毒と同じだと私は思っています。
そんな中での、アマとの生活はきっとルイにとってどこか不安ではありながらとても暖かいものだったんじゃないかな、、、だから、シバさんとの刺激的なSEXが必要になっちゃったんではないのかなー。
弱いなー、折れちゃいそうになる心をギリギリで保ってる感じがあのボーッとしたうつろな瞳をみていると伝わってきて少し心が痛みました。若い頃に鑑賞してたらもっと感情移入してたな。下手したら私も舌にピアスを開けてみようと思っていたかもなw
高良健吾さんも、見た目パンクの癒し系がそのままな感じで好感がもてたのに。あんな最後になっちゃって、、、かわいそうに。でも、この役ピッタリでしたね。素敵でした。
痛みや快楽というのは人によって感じ方が違うとは思うけど、命までさらってしまうのは違うよね。
またこのメンバーでの作品を見る機会が訪れると嬉しいなと思いました。
観ていて辛かったです。
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