「大人が見ても子供が見ても楽しい」ウォーリー バスト・ラーさんの映画レビュー(感想・評価)
大人が見ても子供が見ても楽しい
ストーリーが秀逸、ゴミ問題を結構ダイレクトに題材にしているけど全裸説教臭くない
序盤はほとんど会話もなく進んで行くのにピクサーのショートアニメで鍛えているからか、ディズニーらしいユーモアで話に引き込まれていく
中盤から人類が出てくるんだけど物凄く驚く
何故かというと、序盤にも人類の影像は出てくるのだが全て実写だった(宇宙脱出計画を宣伝する大統領、ウォーリーのお気に入りの映画)のが700年宇宙で運動せずにすごしたせいで肥満してCGのデフォルメされたピクサーのいつものキャラになっている
さらにはエンドロールアニメで地球に帰還した人類が移動ユニットを降りロボットの力を借りて文明を復興させていく様子が人類芸術史を追うように再現される(壁画→モザイク画→水墨画→ルネサンスなど)
…あれ?ということは、これまでのピクサー作品は実写世界滅亡後の2周目の世界なのか?
なんてSFファンお得意の深読み考察まで可能
恋愛映画としての側面もあって、ウォーリーとイヴが宇宙空間でBGMに合わせてランデヴーするシーンがロマンチック、ディズニーは本当に音楽の使い方が上手い
船外にいる二人を見つけた男女が出会って恋の連鎖になるのも良い
全方位で誰が見ても楽しめる作品
2001年宇宙の旅オマージュがすごいので好きな人も是非