「激しい濡れ場、しかしそれがこの映画の心臓部分」ラスト、コーション カサキショーさんの映画レビュー(感想・評価)
激しい濡れ場、しかしそれがこの映画の心臓部分
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「ラスト、コーション」は
日中戦争の最中に日本に組する狡猾な男を
暗殺しようと使命に燃えた学生グループがその男に近付く為に、
グループ中の一人の女性に手練手管を覚えさせ、
男に近付こうとする話です。
あのいつ死ぬかわからない時代設定だから、
そんな事もあるかな?
とは思えるものの、平時には考えられないお話です。
しかも彼女には好きな人が直ぐ側にいたのです。
そんな淡い思いを断ち切って、ハードな一歩を踏み出します。
ところが、一度は接近に失敗、彼女の失ったものは
如何ばかりものか、
当然、グループの中から抜け出し、
一人失踪してしまいます。
その後また男に接近する機会が出来
彼女は狡猾な男に近付くことになってしまうのですが、
彼に取り入るその過程での濡れ場の凄いこと、
日本ではかなりカット及びボカシがはいってしまったそうです。
こう書くといやらしいように聞こえるかもしれませんが、
濡れ場シーンはこの映画の心臓部なのです。
このシーンがいい加減だったら、全て嘘になってしまうからです。
彼は彼女に本気で惚れ
そんな思いに戸惑い始めた彼女がとった行動が哀れなのです。
ヒトを好きになるという事が、こんなに憐れと思ったのは
めったにありません。
そしてその後の彼女の運命がまた、憐れなのです。
合掌!
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