007 ワールド・イズ・ノット・イナフのレビュー・感想・評価
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ソフィーマルソーがボンドガールだが。。
個人的にフランスの女優の中で一番好きなソフィー・マルソー。だが、彼女が一番輝いていたのはデビュー作品の「ラ・ブーム」「ラ・ブーム2」。それ以降の作品は、007を含めて、全くソフィーを輝かせることができていない。と個人的には思う。残念なことだが。
惜しい
アクション一辺倒にならず、ドラマも持ち込もうとした意気込みは伝わりましたし、ブロスナンボンド作の中ではベストかなと個人的には思ってます。私の中では一位がブロスナンボンド、次にコネリー。残りのレーゼンビー、ムーア、ダルトンは横並びで、最下位がクレイグボンドなので、本作のブロスナンはボンドをものにしてる感があってそこも満足でした。
残念なのは、アクションが尻すぼみになってしまったのと、ソフィー・マルソーが全部持っていってしまったことでした。後者はいい面もあったのですが、ロバート・カーライルの痛みを感じないキャラ設定がその分中途半端になり、ラストの対決も蛇足というか消化試合感満載。デニス・リチャーズに至っては「要る?」レベルにまでなって作品全体のバランスが悪くなってしまった印象でした。
非情な一面と、変わらずキレのある優雅な動きを本作でも魅せたブロスナンがよかっただけに惜しいです。
世界を手に入れてもまだ足りない‼️
ブロスナン版ボンドの第3作‼️今作はソフィー・マルソーですね‼️私が小学生から中学生の頃の洋画のアイドルといえば彼女でした‼️その妖艶な魅力はもう一人のボンド・ガールのデニス・リチャーズ、スキンヘッドの敵役ロバート・カーライルも、そしてボンドさえもかすませてしまう‼️そしてQ‼️これまで数々の発明でボンドを助けてくれたQ‼️今作はそんなQの引退作‼️デズモンド・ルウェリンは世界で一番の出演回数を誇る007の出演俳優‼️本当にお疲れ様です‼️そんなQが発明してくれた潜水機能、ジェットエンジン、魚雷、ロケット、GPS人工衛星追跡機能を装備し、地上も走行できるモーターボートでの大チェイスが迫力満点です‼️
日本語吹替版は神谷明から横島亘に交代
当時は大騒ぎになった声優交代劇。最初のイメージが最悪だったが横島亘の声は決して悪くない。但し神谷明が良すぎたのでどうしても違和感は拭えない(ケンシロウと冴羽獠の声が神谷明から別の声優に交代したような感覚)。しばらくすると感情移入して声の変化は気にならなくなる。テレ朝が日曜洋画劇場で新録用に起用した田中秀幸よりは全然いい(田中秀幸は真面目なイメージが定着していてプレイボーイなジェームズ・ボンドのイメージとは異なる)。
男塾名物・直進行軍(笑)
これまでも善良な市民の皆様にご厄介をかけ、毎度お騒がせしてきた我らがジェームスでありますが、今回ほど酷いのは初めてじゃないでしょか。
プレタイトル・シークエンスにてマリア・グラツィア・クチノッタ演ずる女暗殺者を追跡し、Qの「リタイア後お楽しみ用」の釣り船を駆ってド派手アクション。当然、水陸両用ギミック満載ボートなわけですが「最短距離」を選択するジェームス。
これじゃ思いっきり「男塾名物・直進行軍」ではないですか(笑)
こりゃあMI6、弁償金だけじゃ済まず一軒一軒回っては平謝りだぞ?
個人的に、マリアはクリスマス・ジョーンズのデニス・リチャーズよりずっと良かったです。デニスはゴールデンラズベリー賞最低助演女優賞を受賞したとか。ソフィー・マルソーの引き立て役でしかなかったもんね。
あぁ、だから印象に残るマリアは早々にご退場なのか。
ってこって、ソフィー・マルソーです!
いつもの007というより、完っ全にソフィーの為の映画という気も致しましたがどうなんでしょう。
個人的にはラ・ブームのソフィーで認識が止まっていましたので、もう「ぐ(具)が大きい♪」の可愛かった安達祐実ちゃんがいきなり花魁道中になってしまったような印象でしたが、やっぱり美しいですね♪
悪女役とは言え、心は穢れていない、◯◯◯◯への純粋な愛情によって動いていると感じました。妖艶になっても芯は清純というような。
例え、きっかけはストックホルムシンドロームだとしても・・・。
タイトルにもなっているボンド家の家訓が登場したのは、レーゼンビーの「女王陛下の007」でしたね。
英国紋章院にて、先祖が準男爵である事と家紋を見せて貰いましたが、その家紋にOrbis non sufficitというラテン語が書かれてありました。英訳するとThe World Is Not Enoughな訳です。
(なんで邦題、Theを取っちゃうんだろ。語呂の問題だろけど変じゃない?)
ローマ詩人がアレキサンダー大王を風刺したフレーズですが、後世アレキサンダー大王に憧れる君主や貴族が家訓にしたんですね。ボンド準男爵もそのお一人のようです。
主演ボンドガールがラストシーンの「お約束」を演じないという点も「女王陛下〜」と同じだし、007シリーズとしては異色ですが、私は好きです、こういうの。ミステリー風味もありましたしね。
細かいところでは、ゴールデンアイにも出た、元KGBのヴァレンティンもいい味出してるよね。
ボンドカーのBMW Z8 ロードスター。
コメントしようと思ったけど、真っ二つにされた記憶しかないわw
ボンドカーより遥かにインパクト大なのが森林伐採用のバス・ソー・ヘリ!
こんなの本当にあるんだぁ!(笑)
伐採というか枝払いや電線保護の為だそうです。アメリカやフィンランドで使われているとか。日本人には想像もつかない広大さだろうから、まぁ納得だよね。
BMWとの提携は今回でおしまい。そりゃそーだろ。毎度あまりに扱い酷すぎるもん。「ボンドには英国車!」というファン層の声が煩いのかもだけど、アメ車は結構登場してるし、トヨタ、メルセデス、アルファロメオ 、ルノーもこれまで使われてきた。なんでベンベ(BべMンWべ)にだけ、色々言うかなぁ?
まぁ、それでも007効果でそれなりに売り上げ増加したようでなによりです。
あ、本作にも「実は」DB5、登場しています。発見するのはウォーリー見つけるよりも難しいけれどw興味ある人は挑戦してみて下さいw
(ヒントは、かなり終盤。てか、ラストです。)
あと、スケスケ眼鏡は見た瞬間「サンジきゅ〜ん!」という言葉が脳裏を掠めましたw
最後になりましたが、本作内で引退を宣言し、惜しまれてカムバックを望む声が高まっていたQ。
突然の悲報にて、ファンの希望は叶わぬものとなりました。
大変長い間楽しませてくれて本当にありがとう!Q!
デズモンド・リュウェリン氏のご冥福を心よりお祈り致します。
憎たらしくて強欲で、強い敵は必須。
ピアース・ブロスナン演じる007の中では本作が好きだ。
劇場でも見たが、あえてこのタイミングで再鑑賞する。
ボンドを引き立てるための女性陣が、なんとボンドを潰しにかかる
掟破りの設定。
しかしながら説得力が半端なかったのは、演技力とシナリオの良さか。
しかもなかなか強欲で、そこが憎たらしくもあり、計算高くしぶとい。
だからして魔性の女は常にチャーミングでもあって、
おかげで一方的に殴り倒せないにもかかわらず制裁を下すボンドに、
そういえば殺しのライセンスを持っていたんだな、と非情な部分を思い出してしびれた。
定番の雪山シークエンスは公開当時、人工的に大規模な雪崩を起こさせた、
という撮影話が確か記憶に残っている。
敵役のトンデモ計画も、無茶苦茶なようで一応、スジは通っているという
ギリギリ許容範囲のスケールのでかさ。
リアルと夢物語のバランスがちょうどいいな、と今、見返しても感じている。
Qの後任Rが秘密兵器開発。大丈夫か?
ソフィー・マルソーが言う「スリルと痛みを感じなければ生きてる価値がない」というのがキーワードとなっていた。 なかなか死なないボンド。ソフィー・マルソーが魅力的すぎる。そして、緊張感は爆弾よりも、Mが捕らえられたことにあったでしょうか。
ボンドガールが敵というパターンはあったけど、途中まではどうしても魅力的で、昔は可愛かったよなぁ~と懐かしい気持ちにさせてくれる。そんな彼女も拷問好き。ちょっと悪党のレナードに嫉妬するところもまたいい。エレクトラという名前が父のために復讐する意味なので、その辺りがミスリードっぽいですね。
核研究者のデニース・リチャーズも魅力的ではあるけど、アクション向きではなく、核については詳しいから助手役っぽい。助けられてばかり・・・
派手さと緻密さの均衡が取れている
石油王がMI6の本部で爆死した。責任を感じるボンドは事件の調査を始めるが…。
シリーズ19作目にして初代Q引退作。爆発の多さの割に二転三転する物語で構成が緻密。チェンソーヘリコプターに追われるシーンが大好きです。
ソフィ・マルソーの魅力満載(007⑲)
とにかくソフィ・マルソーが魅力的なシリーズ19作目。
ボートでのチェイスシーンや、スキーでのアクションなど、見事なアクションが満載だけど、ソフィ・マルソーの魅力の前には全て霞んでしまう(^_^;)
ちなみに、もう1人のボンドガール、デニース・リチャーズはあんまし好きではありません(^_^;)
あと、ロバート・カーライルの悪役は、ちょっと弱かったかなぁ…
ってゆーか、あの透けるメガネ欲しいのう…
ソフィーマルソーの007
これぞスパイものという感じの内容で、過去作とくらべて派手さはないもののかなり面白い。Qの登場が最後となってしまった。ロバート・カーライルもインパクト強くて脳に残る作品。
DVD200円ゲットシリーズ。恐るべしCGの世界。 ずぶ濡れボート...
DVD200円ゲットシリーズ。恐るべしCGの世界。
ずぶ濡れボートチェイスからのセクシーオープニング、もう楽しい。相変わらず話はわかりにくいが、もう壮絶CGアクションだけ楽しめばいい。
頭に銃弾が残り、やがて死ぬがそれまでは不死身の男、どんな設定やねん!もうなんでもありに笑けてくる。
今回のボンドガールはソフィー・マルソー。さすがの美しさと存在感、もう1人が可愛そう。
服が透けて見える、あのメガネが欲しい(笑)
今回はMがかなりフューチャーされております
ピアース・ブロスナンのボンド役3作目
正に油が乗っているとはことこと
製作陣も乗りに乗っているのが映像から伝わります
敵役が少々小振りなので補強としてソフィー・マルソーを持ってくるところは好判断
役柄の元々は清純な女性であったのだろうという設定に彼女のイメージが重なって説得力が増しています
なにより彼女が写っているだけで絵になる
流石に大スターはやはり違います
今回もテムズ川でボートチェイスなどアクションも気合いが入っていて、同じようなシーンは過去作で観ていてもやっぱり凄いとねじ伏せてくれます
テーマも冷戦が終結し、ソ連崩壊後のKGBがどう生き残ってマフィア化して、さらに石油とどう結び付いているのか、そこに中央アジア諸国のテロリストがからんで、戦略核廃棄の状況ともリンクさせるという
当時最高にホットな世界情勢ネタですから、そのリアリティーある現実世界を舞台にする事でボンドというファンタジーがより一層活きる訳です
製作陣も冷戦後のボンド映画のコツがつかめて来たようです
2000年問題ネタやミレニアムドームも当時の旬のネタ
これらを出すくらいですから、アゼルバイジャンのバクーが舞台なら、当地の最大の観光地の乙女の塔も臆面もなく当然出す
もう開き直ったかのようなサービス精神満載の製作態度が嬉しく心地良いです
Q役のデスモンド・リュウェリンは85歳の高齢でついに本作で勇退
それを印象づける台詞とシーンで退場していきます
19作中17作出演のシリーズ最長の出演者でした
本作公開直後に交通事故で死去したといいます
今回はMがかなりフューチャーされております
なにしろMの娘が登場するのですから!
それを知っているのは両親であるMとキング卿、途中で気付いてMを問い詰めるボンドだけです
本人すらキング卿の結婚相手のアゼルバイジャンの女性の娘と思いこんでおり、悪事に染まる原因のひとつになるのが哀れです
遂にはボンドに殺されてしまうのです
そして直後に母であるMがその現場を目撃することになってしまうのです
そう娘を作るほどM女史とキング卿とは若かりし日々に恋仲だったのです
未婚のままだったのかもしれません
別れた理由は明らかではありませんが、キング卿がバクー油田の利権で政略結婚したからかもしれません
それでも今も二人の仲はよろしいようです
しかしその色恋、娘の両親というだけでなく、オックスフォード大学の同窓と云うところに何かもっと深い因縁がありそうな思わせ振りな台詞と展開です
40年位昔の話でしょうから 、1963年にソ連に亡命したフィルビーのスパイ事件における、ソ連がケンブリッジ大学のイギリス上流階級の同窓生で作ったスパイ組織ケンブリッジ・ファイヴを彷彿とさせます
そう考えると冒頭の銀行の舞台がスペインというのも意味深です
というのもイギリス最大のスパイ事件フィルビーはMI6局長にもなろうかという人物で、MI6に入るきっかけはスペイン内戦時代のジャーナリストとしての経験からなのですから
なぜ始まりがスペインなのか?
そしてなぜケンブリッジではないもののオックスフォードの名を唐突に出すのか?
このケンブリッジファイヴ事件との関連をほのめかす意図が有ったのではないかと思います
このようにああ、凄かった!面白かった!というだけの映画で終わらずに、深読みすればさらに面白いというところが、本作をより一層面白い映画にして、長く鮮度を保つ魅力の源泉になっているのでは無いでしょうか?
ただし核に関する扱いはわざと雑に作っているようです
セットや小道具の考証から 知識がいい加減なのではなく敢えて無視しているのでしよう
シリアスになりすぎますから
プルトニウムは半分どころかほんの微量で人間は死にます
あの小爆発でも半径数十キロは半永久的に人間が住めなくなっているでしょう
もちろんボンドとクリスマス嬢は被曝とその猛烈な毒性で即死してしまいます
燃料棒を素手で挿入なんて、その前にあっという間に被曝して死んでいます
しかし原子力潜水艦のメルトダウンは阻止したものの原子炉に注水した結果、水素爆発して沈没してしまう
そのシーンはなかなか正確
だって、そのままのことが日本の原発で現実に起きてしまっているのですから
現代の我々は否応なしに核の知識に詳しくなってなってしまっているということなのです
つまり007の映画よりも、シビアな現実に私達は生きているのです
今回はシリアスで。
今回は少々シリアス調で、前作の方が内容は良かったけど、今回の方がボンドはかっこよかったです。あとエンディング音楽も。
今回は敵が非常に好感を覚えることのできないキャラクターだったのでラストにはすっきりすることができました!
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