「The world is not enough. 20世紀最後の007」007 ワールド・イズ・ノット・イナフ アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
The world is not enough. 20世紀最後の007
2020年公開のボンド25作目に向け観直し007のブロスナン編。第3回は「The world is not enough」です。よく考えると本作が20世紀最後の007だったんですよね。近代的なスパイが本格化した20世紀を締める作品として、とても面白かったです。
3作目になるとブロスナンもボンドが板に付いた感じですよね。でも本作では珍しくボンドがけっこうやられています。肩をケガしたり、拷問にかけられたり。これまで主人公補正が強かったブロスナン・ボンドですが、本作ではピンチの連続です。やたらと爆発から逃げるシーンが多かった気もしますが、CGが花開いた時代で爆発シーンも作りやすくなったのかなっと思いました。
しかし、本作ではなんと言ってもソフィー・マルソーですね!父親を殺された被害者から強気の経営者、かと思えば襲撃にあった時にはメッチャビビってたので、キャラ安定しないなーなんて思ってたらまさかの黒幕!全部計算してやってた悪女だったなんて!!ファッションも超セクシーで事ある毎に脱いでますし、文字通り007食っちゃてますね。ブロスナン・ボンドは毎回女優が良い!
奇抜なガジェットを楽しむのもブロスナン・ボンドの特徴ですが、ガジェット作ってくれてたおじいちゃんQはずっと007に出てたんですね。本作で最後になったとか。合掌!でも、本作では敵側の伐採ヘリコプターがインパクトありました。あんな機械付けて木を切るって日本じゃありえないよなっと思ってたら、後で007目掛けて襲って来た!武器にも使えるってなんて便利!ちゃんと伏線だったんですね。
ストーリーも良く考えてあって、アクションも見所十分。本作はブロスナン・ボンドの到達点ではなかろうかと思います。