エレクション 黒社会のレビュー・感想・評価
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これまた香港ノアールの傑作
『ジョニー・トー 漢の絆セレクション 』からの3本目は2005年の「エレクション 黒社会」。 2年に一度行われる香港最大のマフィアの会長選挙戦。組織のトップを狙う男たちのまさに「仁義なき戦い」だった。 とは言え、テイストは深作欣二より北野武、さらにはサム・ペキンパーに近いか。 「ジョニー・トーにハズレなし伝説」が続く。これまた香港ノアールの傑作だった👍 ということで、今作の続編「エレクション 死の報復」を見落としたことがますます悔やまれる。
古い時代の映画を見られること自体に意義がある上映
今年53本目(合計1,145本目/今月(2024年2月度)6本目)。 (ひとつ前の作品「ローリング・ガール」、次の作品「恋人までの距離(ディスタンス)」) シネマートで復刻上映されていたので見てきました。 香港が舞台のいわゆる抗争もので、香港でも台湾でも、あるいは日本でも韓国でも同じような類型は多い映画なので見やすいストーリーです。一方で、画面が全般的に暗い映画なので(帰宅してVODで見てもやはりそうなっているのを確認。そういう作風?)、「視覚的に」見にくい部分が多々あります。 1月に見た「ネオンは消えず」で、「現在(2023~2024)ではネオン街はもはや存在しない」とされる香港ですが、この映画が取られた当時では普通に(CGかどうかは別にして)存在していたのがやはり良かったところです。 ストーリーはそれほど複雑ではなく、大きく2つのストーリー(前半後半)で別れますが、時間ずらし描写等はあって1つかだったはずなのでそこまで混乱することもないところです(シネマートでは復刻上映ですがオンラインでもVOD課金すれば見られるようなのでネタバレ防止にならないように軽く紹介)。 採点上に関しては、中華圏(中国・台湾・香港)映画でよく指摘する「漢字表記ほかに字幕がなく日本語から類推するところしかない」部分がいくつかあるところを確認していますが、その大半はネオンサイン関係(残りは交通標識ほか)で、映画の理解を妨げるものではないので、一応指摘はしますが減点なしの扱い(0.2で引いても5.0切り上げ)です。
ヤクザの抗争モノ。最初にカーフェイに飯の食い方で怒られながら皿の...
ヤクザの抗争モノ。最初にカーフェイに飯の食い方で怒られながら皿の上でレンゲをバリバリ食うヤクザ。凄いなぁ・・・この映画で一番印象に残るシーンだったかも。 警察の活躍は前半のみで、後半はなんだかありきたり。人間関係も把握しにくいので、どちら側がやられたかとかさっぱりわからない。まぁ、拳銃を使わずに殴り殺すシーンばかりだったのも特徴的かもしれない。 終盤あっけなく和解?して釣りを楽しむ二人。穏やかな方が岩を振り落として殺すってところが不気味だけど、それだけの映画。こんなのカンヌに持ってくなよ
画面から緊張感が漲って来る
これは最後まで画面から緊張感が漲って来る程で、黒社会を過去の歴史にまで遡ってその成り立ち・儀式を描いてみせる秀作ですね。
登場人物は大変に多いのに、“組織=家族”としての絆の深さをきっちりと見せる反面に、陰惨な暴力的シーンと静かな場面に隠された“恐ろしいまでの怨念”は最後まで目が離せなかった。
こうなると俄然part2が楽しみになって来ました。
(2007年1月24日テアトル新宿)
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