ハッピーフライトのレビュー・感想・評価
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矢口監督らしさを感じました
『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』とはちょっとストーリー展開が違うけど、矢口監督らしさを感じました。
飛行機にはときどき乗りますけど、乗客の立場からは飛行機を飛ばすという仕事は何がどうなっているんだかわからないことがたくさんあります。
かといって、レストランの厨房をのぞくように気軽にその内側をうかがい知ることもできません。
この映画は、フライトに関わる様々な人たちの仕事ぶりが細かく描写されていて、何だかとっても勉強になった気がします。
私にとっては相変わらずいいんだか悪いんだかわからない綾瀬はるかさんですが、今回の役はそのよくわからない感じがうまくハマっていると思いました。
帰ってきたよ~
飛行場の人々!!
この作品の素晴らしいところは製作者側が「こんだけリサーチしましたよ!!」と言うのを前面に出さないところにあると思う。
登場してくる小ネタの数々は普通、ただ乗るだけの飛行機の裏側にはこんなにも色々な人々やノウハウがあったのか!と思わせるものが満載なのには鼻につかない演出でゾクゾクと出してくることである。
整備係が骨伝導のマイクを使うなんて知らなかったし、パイロットがどうして別々のメニューを食べるのかとか、管制塔、司令室の仕事とか・・・
細かなリサーチをコツコツ積み重ね、それをミルクレープのように重ねてできた作品。
最後まで見ていて飽きなかった。
人物像も限られた時間の中で良く描けているし、要らない説明を極力削り、テンポもよい。
快作です。
ハッピーではないけど
以前UDONのレビューの時にテレビマンはテレビだけ作ってろや(-_-メ)と半ギレしましたが、この作品は気楽に楽しく観ることが出来て面白かったですすみません。
主役は綾瀬はるかなのですが主役を中心にストーリーが進むわけじゃなく、色々なサイドストーリーが同時進行で、飛行機を飛ばすにはこんなにたくさんの人が関わっているんだな〜と改めて考えさせられました。
でさも客側としては、目的地まで行けなきゃ全然ハッピーではないです(‾—‾)
とっても楽しく幸せなひととき
購読している新聞、雑誌、早いものだと、
公開の3ヶ月以上も前から撮影状況の記事が掲載。
監督の話やら、出演者の話やら、事前情報仕入れまくりの状況で、
鑑賞してまいりました。が、不思議と作品への不安はありませんでした。
☆彡 ☆彡
サイコー!!
映画館で観ているはずなのに、
それを忘れてしまうほど、のめり込んでしまいました。
「あっ、いま映画館にいるんだ」
我に返ったのは、終盤の着陸シーン。
「よしっ」と小さな声を上げて、両手を胸前でギュッと握りしめガッツポーズ。
お隣の男性の、私へ注ぐ訝しげな視線に気づき、ようやく我に返りました(苦笑)。
いやぁ、とにかくテンポがいいんですよ。
事前に、監督「作品に登場するエピソードは実体験、取材に基づく、
実話ばかり。しかも、本当はもっと入れたかったけど、盛り込みきれなかった。
まぁ、デザートがなくなるなんて、本当にはない作り話もあるけどね」と。
だから、もう笑ってしまうエピソードが次から次へとテンコ盛り。
それを、演じる役者さんも主役から1シーンしか登場しない脇役まで
実力のある有名な人ばかりなので、作品の調和に乱れは生じない。
一度捕まえたら、もう離さないぞ! というか、
いいえ、逃げませんから、とこちらから進んで捕まりたくなる。
先にも記しましたが、スクリーン越しに観ている気がしないんです。
本当に、その飛行機に乗っている、その整備作業所に居合わせている。
「臨場感溢れる」
きっと、こういうこと云うんだろうな、って鳥肌が立ってしまいました。
もちろん、笑いだけではなく、細部にまでこだわりも。
ANA各部の代表者30名からなる
“ハッピーフライトプロジェクト本部”を編成。全面協力。
主役の田辺さん。撮影前、本物のパイロットから4日間、
午前は学科、午後は実技訓練を受けた。撮影中は1日10時間以上、操縦席にいた。
だから視線や動作の所作、演技指導に当ったパイロットも唸ってしまったそうです。
制服は本物。胸に付けているバッチも本物。
そのため、記念に貰いたいと思っていた役者もいたそうですが、全部ANAが回収。
飛行機内もセットではなく、本物の飛行機を使用。
スケジュール、あくまでも飛行機を借りられる時間を中心に組んだ。
CAが飛行場を闊歩するシーン。
実は、バラバラの飛行場で撮影している。
完成試写を観た、航空業界に従事するスタッフも、
あまりの、リアルさに、感嘆の声を上げたそうです。
☆彡 ☆彡
あれこれ、綴るよりも、一言だけ。
是非、一度、映画館の大きなスクリーンにて、ご覧下さい。
フジテレビにて、土曜日21時から放送される作品を、お茶の間で観る前に(苦笑)
■ ■
【 補記 】
①TBSドラマ『グットラック』との比較
実は、前半は、なかなか馴染めませんでした。
理由は、パイロットが人間味溢れすぎていて、カッコよくなかったからです。
ただ、けっこう早い段階で、自分の誤りに気づかされます。
パイロット、たしかに憧れの職でカッコいいです。でも、パイロットも
人間なんです。カッコ悪いところもあれば、おっちょこちょいなところもある。
田辺さんだから、それができた。
田辺さんだから、この作品にここまでのリアルさを与えられたのだと。
ただ、カッコいいだけの、木村さんには、この役はできないでしょうね。
②リアルさと非リアルさ
実は、レビューにもチラッとふれましたが、
リアルに見えて、実はリアルではない。矢口監督らしい、お遊びのシーンもあります。
それは、デザート以外にも、チラホラと。でも、すごいのは「実は○○はありえない」
教えてもらえるまで、違和感をまったく覚えないこと。2年間かけて100人以上の
航空関係者へ取材をしたそうですから、それも納得です。感服しました。
もっとも、それだけ、力を注ぎ、苦労もされたようですから、
「もう、当分、飛行機の映画は撮りたくない(苦笑)」
矢口監督が、漏らされた言葉を、最後の締めとさせていただきます。
働く人々への応援歌
自ブログより抜粋で。
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大それた事件は起こらないのに大空港にありがちな日常をさわやかな感動をもたらすハートフル・コメディに仕立てる矢口史靖監督の手腕はさすが。
航空業界を舞台にはしているが、働いている人なら職種を問わず作中の誰かしらに共感できるのではないか。
どこかとぼけた芝居をする田辺誠一が危機の中でにわかに頼もしくなってくるのが微笑ましい。
『僕の彼女はサイボーグ』『ICHI』と、今年大活躍の綾瀬はるかがここでもいい味を醸して作品に潤いをもたらしてる。
田畑智子も「働くお姉さん」を好演。
昼行灯な岸部一徳がここぞというときに水を得た魚のように活躍するのもイイ。
関わる人々皆が皆、出しゃばりすぎずない輝きを放ってる。
ともすると“会社の歯車”とやゆされる普通の人々に与えられた使命。単に航空会社の裏側を面白おかしく見せているだけでなく、会社というシステムの中で与えられた職務をまっとうする人々への敬意を感じるその視点は、日々の疲れを癒しに劇場を訪れた観客への応援歌ともなっている。
誇りをもって働くことの素晴らしさを実感させるに充分な全世代に目配せの行き届いた語り口は、働く人々だけでなく、これから職業を選ぼうとしている若者たちにもぜひ観て欲しい快作。
おもしろかったけど・・・
CMが・・・
CAと飛行機好きなら5割がた楽しめるしストーリーもよく出来ているんだけど...これANAに悪影響があるんじゃない??
何年か前に「ハッピー・フライト」っていうグウィネス・パルトロウとマイク・マイヤーズが出演してたくそつまらない映画があったけど初めてこの映画のタイトルを聞いたときはリメイクするのかと思った(O_o)
いくらでもタイトルつけれそうなのに何故このタイトルに...
タイトルのことはおいといてANA完全バックアップのもと作られた映画だけのことはあって細部にすごくこだわりがみられるしひとつひとつの役職が必要以上にリアルに描かれている(>_<)改めて飛行機を飛ばすためには何人もの人たちの協力がなければ無理だということを思わされた(>_<)
登場人物が多いのにひとりひとりのキャラクターがしっかりしていてそれでいてひとつのキャラクターに視点が片寄ることもなくテンポもすごくいいから「ウォーターボーイズ」や「スウィング・ガールズ」では感じられなかった脚本のよさも感じることができた(>_<)
なんというか三谷作品に似てきたというか似せてきたのかな??
ラストは映画的に言うとちょっと変な終わり方なんだけどそれもまたこの監督ならではの味があるというかこれはこれでアリだと思うね(._.)
飛行機もキャビンアテンダントも嫌いじゃないから専門用語が飛び交ったりいろんな機材なんかを観てるたぜけでも5割がた楽しめる☆
ANAの宣伝も込めてる映画なんだろうけどひとつ疑問なのは、飛行機の中で失敗ばかりしているCAたちや客のグチを言う受付なんかがたくさん出てくるんだけど...これって宣伝になる??
逆にそういうことが裏では行われてるんじゃないか?っていう疑いの目で見るようになってしまうんじゃないかな??
今回の作品はANA、「フライング☆ラビッツ」はJALと航空会社が映画に協力することが多くなってきたけどJTAやJAAもそのうちやったりするかな(>_<)
最近更新がなかなかできなかつたけど今日からまた毎日更新になります(>_<)
それなりに面白いが・・・
この映画だけ観たら普通に面白いと思ったと思うのですが、矢口監督作品だと思って期待しすぎちゃった感があるかも。
基本的には群像劇にようになっています。一応メインは副操縦士の鈴木とCAの斎藤なのだとは思いますが、まぁ本当沢山の人たちが出てきて、飛行機1台飛ばすのに、様々な人たちが関わっていることがわかります。
今はキャビンアテンダント(CA)ですが、昔はスチュワーデスでしたよね。そしてスチュワーデス物語(見たのは再放送ね)で、CAの大変さをすごく感じていたし、華やかに見えるけど体力勝負の世界だとも聞いていたし、そもそも私英語苦手だし、ということでCAに憧れたことは一度もないのですが、やっぱりCAですとか、グランドスタッフですとか聞くとすごいな、と思いますね。憧れたりなりたいとは思わないけど、すごいと思う。自分には無理だと思うからかな。
でもやっぱり大変ね。CAもグランドスタッフも。要はサービス業だもんなぁ、とつくづく感じてしまったし、本当偉いと思って観てました。大変なのわかるから私は文句は言いませんよ。飛行機だって、定刻に飛んで定刻に着いて欲しいけど、飛行機は遅れるものって思ってるから、少しぐらい遅れたって他の飛行機に乗り換えさせられたって怒らないです。点検時に問題が見つかってしまったなら、それをちゃんと解決してもらった方が結果的には早いし安全だろうから。定刻に飛ばさないといけないからって、ちょっとの不良を無視するから大変なことになるんですよね。整備士さんも時間との戦いで本当大変だなぁと思いましたわ。
でも私飛行機乗るの全然平気ですけど、飛行機乗るのが怖いって言う人はこの映画観たらますます乗れなくなるよね。ANA、大丈夫か??
映画は結構大変なことになってしまうホノルル行の便を舞台に、コメディタッチで沢山の人たちの活躍が描かれていきます。そして飛行機マニアの人たちの存在も。飛行機が好きな人って本当に空港によく来てるんですね。機体の種類とか見分けつくんですね、すごいです。
初めて知ったのはバードさんと呼ばれていたバードパトロールの人の存在。鳥の群れが飛行機にぶつからないように、空砲を撃って鳥を飛行機から遠ざけてる人がいるんだそうです。
そして管制塔やオペレーションセンターの人たちのお仕事も全然知らなかったので、へぇと思って観ていました。ちょうど小学生が空港見学に来ている設定になっていて、子どもたちにはオペレーションセンターには興味なさそうにされちゃってましたけど、私はむしろこっちの方が興味深々でした。管制官は正直何やってるかわからずでそしたが。
ただ飛行機マニアではないので、問題が起きてしまった後も、コックピット内でのやり取りを見ていてどういう状態がOKで、どういう問題がNGなのかが一瞬ではわかりにくくかったです。
でも矢口監督ならではの笑いの取り入れ方の上手さは相変わらずでした。そしてコメディではありますが、きちんと人間関係や人物描写を描いているところはさすが。ただ残念だったのはいろんな人にスポットを当てすぎていて、なんとなく中途半端になってしまっていた所かな。
それでも各現場で働くプロの人たちの働きぶりは格好良かったですね。機長・原田(時任三郎)、チーフパーサー・山崎(寺島しのぶ)、グランドスタッフ・木村(田畑智子)、ディスパッチャー(肘井美佳)なんかは本当プロの仕事なぁと感心して観ちゃいました。チーフパーサーなんて、気を利かせたつもりが機長にどなられちゃったりして多分かなり心の中ではムカついているだろうけど、ぐっと我慢したり、他の人では気づけないようなことに気づけたり、後輩CAを厳しく育てたり、本当あの冷静な仕事ぶりは見事ですよ。
それに比べて副操縦士の鈴木(田辺誠一)と新人CAの斎藤(綾瀬はるか)のチャラチャラぶりときたら。。。本当プロ意識が弱くて、映画的には笑いも取れてOKだったと思いますが、はっきり言って一緒に仕事はしたくない人種ですね。だいたい新人のくせに遅刻してくるって常識疑いますよ。でも綾瀬はるかみたいなタイプだときっとそういうのも許されちゃうんだろうなぁ。
個人的にはGSワンダーランド でもいい味を出していた岸部一徳がよかったです。最初はね、ただのオッサンなんですよ。一緒に働いてる若いディスパッチャーががっかりしちゃうぐらい。だけどデキル男でした。PCがダメになってからのあのすばやい動きと的確な指示。なんだ、かっこいいじゃん!と思いましたよ。
あとは完全に男性目線かもしれないですが、綾瀬はるかの胸のでかさが強調されてたのが気になってしまって。エプロン取ってブラウスだけになった時ねー、綾瀬はるかだけ胸のデカイのがすごいよくわかっちゃったんですよ。って気にしすぎ?
たいしたストーリーはないし、主役がいるわけでもないです。ホノルル便の出発前から着陸までの一騒動と、それに関わる沢山の人たちをテンポよく描いた映画。でもみんなが一致団結してるところなんかはすごくよかったです。なんていうのかな、みんな向いてる⇒の方向が一緒なんですよ。
というわけで、結構楽しんで観ましたが、矢口監督作品では
スウィングガールズ>ウォーターボーイズ>ハッピーフライト
ですかね。
良く出来てる
シンプルイズベストというものか、極めてオーソドックな、まるで映画の教科書とでも言うべきような、そんな映画で。
無駄がね、ないんですよ。いくつもの場面と登場人物があるんだけど、場面の1つ1つ、登場人物の1人1人をとってしても全く無駄がない。なんかまるで実際に空港で働いている人達それぞれにカメラマンが付いていて、そこで捕えた膨大な映像の中から、その時起こった物語に必要な部分を切り出して並べて映画にしちゃったような自然さがある。
すんばらしい構成力ですねこの矢口史靖って監督さん。
『スウィングガールズ』や『ウォーターボーイズ』のような派手さやハッチャケ具合は少なくて、悪く言っちゃうと平凡に収まってる映画だけど、凄く良く出来た映画だと思いました。
気持ちが明るくなる映画!
観ていて、とっても楽しくなっちゃいました。大変なところとかもあるけど、みんな一生懸命で、おちゃらけてるけど、締めるところは締めるという感じで、仕事はキッチリ仕上てるという、プロの意識が伝わりました。この映画を観ると、元気になって、やっぱり仕事がんばろって気持ちになりました。
一生懸命な人たちって、イイ!!
史上最悪のフライト!あったら怖い・・・けど^^;
とにかくコメディ満載☆で、実際には起こりえそ~もないフライトだけど、自分も飛行機に一緒に搭乗してるよ~な気分になれましたね^^♪
とっても面白かったです\(^o^)/
それにしても、ターミナル内には色んなお仕事があるんですねぇ~(@_@。
(そりゃそ~だよね^^;鉄の塊を飛ばすんだもんっ!!!)
華やかなスッチーさんは目立つけど、鳥を追い払う仕事まであるとは驚きました!!!
それにお笑いの中に、ちゃんとパイロットの帽子の意味、パイロット二人の食事が和食と洋食別々で食べる理由、何気に教えてくれてます^^♪
思わず飛行機に乗りたくなりましたっ♪
この映画のよ~なハプニングの連続は困るけど。。。(笑)
11月23日109シネマズ高崎にて観賞
トラブル続きのフライト
もっとコミカルさが前面に出た作品なのかなと、予告を観ていた段階では思っていたので、意外と感動ドラマになっていたことにちょっと驚き。
でも、安心して観ていられる水準の作品を発表し続けますよね、矢口監督は。
この作品もコミカルさに走りすぎて軽くなりすぎることもなく、かといってドラマに比重を置きすぎて重たい印象になることもなく、エンターテイメント作品としての魅力を存分に発揮してくれてる作品になってますよねー。
普段、飛行機を利用する機会が自分は全くないので、空港での1日っていうのがどういう動きをするものなのか描かれているのも楽しかった。
混乱のないフライトのためにはかなりの人数のそれぞれの仕事によって成り立っているんだなーと。
デフォルメされていたストーリーとはいえ、最後の最後まで何かまたトラブルが起きるのかどうかなんてハラハラさせられながら、惹きこまれた作品でした。
鳥に生まれなくて良かった。
おそらく、1970年の米パニック映画「大空港」を
矢口監督がパロって作ったんだろうと思っていた。
グランドホテル形式で、登場人物が複雑に交錯、
もちろんこっちはかなりのコメディだけど^^;
ちなみに飛行機が怖い。あれが飛ぶから怖い。
高所恐怖症の方ならお分かりいただけると思うが、
搭乗する時はまだ平静ながら、上昇&下降時には
心臓がバックンバックン、地に足が着かない状態を
ここまで恐怖に思う瞬間はないと、私はいつも思う。
窓の外の景色を見ろだ?私には地獄絵図だぞ(汗)
なので搭乗時にパニックを起こした新婦の気持ちが
分からないでもなく(でもあれでは単なる迷惑行為)
だったら、飛行機で行くなよ!近場にしろ~!なんて
思ったりもした。(熱海温泉だっていいじゃないか)
でもそんな迷惑な客連中^^;をさばくスタッフ達の、
涙ぐましい努力や苦労を垣間見れる群像劇だった。
監督の徹底的なリサーチで作り上げただけあって
専門用語がポンポン飛び交い、えぇ!な裏事情も
分かって、こっちとしては面白いことこの上ない。
前作まであった途中のダラダラ感が緊張感に変わり、
今回は最後まで一気に観られる感じだった。
一日の間にそんなにいろんなことが起こるわけが!?
あんなバカな副操縦士とCAが実際にいるわけが!?
…というお約束の役どころ&展開が待ってはいても、
盛り上げるところではしっかりと盛り上げ、
ベテランの奮闘ぶりと対比させて上手く纏めている。
ポスターやチラシでは、田辺誠一と綾瀬はるかが
メインキャストのような感じで描かれているけれど、
内容的にはもっと脇の人々、グランドスタッフとか
整備員、OPディレクターや、管制官、バードさん^^;
などなどの奮闘ぶりの方がかなりダントツで面白く、
どちらかというと、そういう人々に陽を当てた感じ。
とくに田畑智子&平岩紙、岸部一徳&肘井美佳の
凸凹コンビの奮闘ぶりには、大いに笑ってしまった。
エンドロールで、F・シナトラの
「カム・フライ・ウィズ・ミー」を聴いたらもう爽快!
あぁまた飛行機に乗りたい♪と気持ちだけは逸るかも。
(空を飛び交う鳥さんたちも、是非ハッピーなフライトを)
これで飛んじゃうのか~?
「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズの矢口史靖 監督最新作。航空機業界の裏側を、“矢口監督流”に描いているのですが、コレちょっと軽すぎやしませんか~?
『多分、いや間違いなく面白いはず!』という、過度な期待を抱えて観に行った吾輩がいけなかったのかも知れませんが、正直思ったほど楽しめませんでした。前作「スウィングガールズ」の時は、観ていて『こんなん有り得ん!やり過ぎ!でも面白い!!』って感じだったのが、今回は『こんなん有り得ん!やり過ぎ!(←ココまでは一緒)…って言うか、コレはあかんのちゃう?こんなんで飛行機飛ばしてて、大丈夫なのか~?』っていう、ツッコミに変わってしまいました。これが単なる“パロディ・ムービー”なら構わないのですが、『矢口監督が2年も航空機業界にリサーチした…』とかって事前情報を聞いていたので、『オイオイ、マジやがな。シャレになっとらんて…』って思える箇所が幾つもございました。で、ホントのところはどうなんでしょ?吾輩、生まれてこの方、飛行機には2回しか乗ったことがございません(関空⇔ハワイの往復)ので、いまいちピンとこないのですが、実際緊急事態(エマージェンシー)に陥った時の空港の対応って、あんなモンなんでしょうか?あんなモンでイインでしょうか??もし、そうだとしたらチョット…いや、かなり恐いな~と思います。パソコンが使えなくなって(←コレだけでも、チョット考えると恐いって!)待合ロビーから、空港の模型を持ち出すシーンを観た時は、『そんなモン、最初から用意しとけよ!』って、マジでツッこんでしまいました。まあ、あの辺は脚色されてるとは思いますが、何せこの映画ANAが特別協力に付いてるモンですから、妙にそういう部分にはリアリティを感じてしまいます。
綾瀬はるか演じるCAの、ドジ加減はハンパではございません。あんなのでもCAになれるんやな~って、変に感心しちゃいました(なれるのか?!)。昔、話題になった「スチュワーデス物語」の“ドジでノロマな松本千秋”に匹敵しますな(あそこまで、泥臭くはないですが)。この映画で、一番イイ演技を見せてくれるのは、“鬼のチーパー”を演じた寺島しのぶでしょう。彼女が出てくると、スクリーン全体が締まって見えましたから。
で、1本の映画として見た場合、あまりにも色んなエピソードが詰め込まれ過ぎているような気がします。『飛行機が飛ぶために、どれだけ大勢の人が携わっているのか』を紹介したかったようですが、アレもコレもとチョット欲張られたのでしょう。あの浜村さんでさえ、『話が色々ありすぎて、最後まで話せないんです』とラジオでおっしゃってました(ソレでいいんですよ!(^^;)。大体フライト2時間半程度の間に、あれだけのことが起こってるんですから、あの飛行機そのままホノルルまで飛んでたら、あとどれくらいのハプニングが起こっていたことやら…。どっちみち、無事に到着は出来なかったと思いますわ(^^;。
何か、辛口コメントが並んでしまいましたが、期待が大きかったモンですので、その反動と思って下さい。矢口監督の作風は、大好きですので、また次回作に期待したいと思います。
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