容疑者Xの献身のレビュー・感想・評価
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日本ミステリーの金字塔
ガリレオ新作が9年振りに公開されるということで、予習がてらに鑑賞したのですが、こんなに面白いとは...。柴咲ガリレオはお初にお目にかかったのですが、最高でした。脚本、役者、展開、テンポ、音楽、演出、全てが完璧。久々にこんなに面白いミステリー見ましたよ。
劇場版ガリレオ第一作品目にして最高傑作と言われる本作ですが、まさにその通りかと。これ以上があるのか?これを越えられるのか?そのくらい見応えのある内容だったし、非の打ち所のない見事な映画です。
トリックや構成ももちろん凄いんだけど、やっぱり度肝を抜かされるのは堤真一の演技力。いつもとんでもないものを見せてくれるのだけど、今作はレベチ。★5.0になったのは堤真一のおかげといっても過言ではない。福山雅治との掛け合いも良く、最高の映画になった所以でしょう。数学者という設定も良かったし、ちゃんとハマっていたし。
序盤から終わりまで目の話すことの出来ない素晴らしい作品。正直、今後のガリレオでこれ以上の作品を作ることは出来ないだろうし、なんなら日本のミステリー映画の中でもトップの座に君臨するほどの作品だろう。この映画見らずして、邦画ミステリー語れず!大満足です。
こんなに美しい涙を見たことがない
原作も非常に良くできたライトミステリですから(誉め言葉ですよ!)、
トリックや仕掛けなどは「お粗末さん」なのですが、
この作品のテーマはそこではないのですね。
殺人もの、ミステリものに擬態した、人間ドラマが主題です。
タイトルどおり、「容疑者X」(2名ほどいますね)の計算しきれぬ「献身」、そこへ至る心の動きと
ラストシーンのあの美しい涙が胸を打ちます。
(だからとて殺人が肯定されるべきではないのだけれども。そこはライトミステリですので)
映画ならではの、登山シーンをわざわざ挿入したのは、台本上は蛇足なのですが、(妙なミスリードを生み出してしまっている)
原作にはない、美しい、映画力を持たせることに成功していると思います。
また、堤真一氏の身体性にも良く似合っており、逆に、彼の演技力には絶妙な巧さがあります。
原作を読んでいると、彼は一見、ミスキャストなのですが、そこを必然的に納得させるだけの
演技力には脱帽しました。その圧倒的な力があって、初めて、天才同士の対決という構図、そして、
福山雅治氏との対峙する絵が成立するのですよね。
素晴らしい監督力だと思いました。
もった早く見ればよかった
何度も見た良作
ガリレオドラマ1期の当時
中学生だった私は理数系赤点ばかりでしたが
探偵ものが大好きで食い入るように観ていました。
そして映画。
劇場へ行ってはいないと思うのですが
柴咲コウさんのエンディングテーマをはやく聞きたくて。
それからかれこれ15年ほど
何度もこの映画を鑑賞しました。
まだまだ未熟だった自分が見たこの映画、
家族ができたあとに見たこの映画。
愛とはなにかという非論理的なテーマですが
湯川教授・石神さん・花岡親子側どこからも見れるようになった今
全ての感情が分かりすぎて最終場面とても苦しくなります。
みんな誰かを思って流す涙が今までのガリレオが打ち破ってきた『愛』そのものです。
内海刑事・草薙さんとガリレオのトリオが
スクリーンで観れるのが今からとても楽しみです。
予告からハンカチ必須がプンプンです。
とても楽しみにしてます。
せつない
劇場公開の頃、福山雅治さん、堤真一さんの舞台挨拶付きで鑑賞。それ以来15年近く一度も観ていなかった。
その当時、堤真一さんの演技と切ないストーリーに涙したのを覚えていたが、2度目の今回も同じ感想。
細かいところは忘れていたので、また楽しめた。
最後には、まさかの展開。
ストーリーはとても良くできているし、堤真一さんの演技が素晴らしい!
天才で真面目で、暗い、高校の数学の教師の石神。
その天才の能力を、違うところで活かせたら…。
そして、後半、本当にストーカーになったのかと思わせる石の気持ち悪さを醸し出す、堤さんの演技はすごかった。
すべて石神の計算のとおりにストーリーは流れていく。そこを昔からの友人、湯川が加わることで、少しづつ真実が明らかになる。
愛を知らなかった石神に訪れた一筋の光。
優しくて温かい。絶望から救ってくれたその光を、もう諦めようとしていた自分の人生をかけて守りたかった。
しかし、石神は、ホームレスを殺めてはいけなかった。同じ命なのに…。
もう少しで、すべて石神の計算とおりになるはずだった。花岡親子に幸せになってほしかった石神の計画。自分を犠牲にしても、自分の幸せは望めなくても、愛した人たちを、独りよがりの愛だけれど、その愛を守りたかった。
最後の花岡との再会で泣き崩れるシーンは、とても苦しいものだった。湯川の悔しさも…。
ほんの少しのことで、人生は思いもよらない方向へ行くことがある。正義とは何なのか?
石神の想いが、ただただ、せつないストーリーだった。
福山雅治の歌「最愛」KOH+が流れるが、この歌詞が映画にぴったりで、最後にしみじみと感じるものがあった。
原作のガリレオシリーズの中でもこれがいちばん好き。 原作との違和感...
あまりにもお粗末なストーリー&笑った
この原作の出版当時は、世の中に監視カメラは無かったんでしょうか??
監視カメラがあれば、石神が死体をどこかに捨てたとか全て明らかになります。
映画を見て最後まで松雪泰子扮する女の夫の死体が見つからないが、どう処分したんでしょうね。そんなに簡単に遺体処理ができるなら、石神がわざわざホームレスを使ってまでして新たに殺人を犯す必要ありませんよね。
また、殺された夫のDNA鑑定もせずに、発見されたホームレスの遺体を同一人物と断定したのでしょうか? あまりにも雑すぎます。
いつの時代の事件を扱っているのですかね。
笑いが止まりませんよ。
科学的、論理的に考えて、この映画&原作の筋書きは破綻してませんか??
最後に、福山の演技は本当に糞ですね。
献身こそ愛
人間の幸せってなんだろう
堤真一さんの名演技に涙する
原作の良さを残しつつ絶妙なアレンジ
2008年10月4日公開。
東野圭吾原作の「容疑者Xの献身」劇場版です。
小説を読破し、大昔に観た記憶のあった本作を改めて視聴。
石神は石坂浩二さんの記憶があったのですが、堤真一さんだったのですね。原作の「ダルマの石神」には忠実でないですが、何とも言えぬ表情の演技は流石ですね。(工藤はダンカンさんのイメージではなかった。)
湯川の人間味にフォーカスするというテーマや、ホームレスの伏線など原作の良い味を残しつつ、上手にアレンジしているので監督の手腕も素晴らしいです。以下の2点が、原作と異なる点でよかった点です。
①登山
原作になかった雪山登山は湯川と石神の友情を彷彿させる良いシーンでした。真相にたどり着いた友人を見捨てない石神の人間性を再確認させる名シーンです。
②石神の電話に出ない花岡靖子
工藤に惹かれていた靖子は石神の想いが重圧となり、電話を無視しようとします。人を殺めてなお、幸せになりたいと願う靖子の”甘さ”が浮き彫りとなる良い描写でした。
原作がとても良かったので映画にはいまいち期待はしていませんでしたが、期待をいい意味で裏切ってくれました。
愛をテーマにしたサスペンス
湯川の大学時代の友人で、湯川が天才と表する石神のトリックには見ている人はほとんど気づかずに終盤を迎えたと思う。
石神の用意周到ぶりぶりが目立っていて、ストーカーのところも、え!!と思ったが、ストーカー行為の事実を作るための工作だったとわかって、なるほど、、と思った。
愛が一つのテーマになっていて、冒頭の湯川と内海の会話のくだりがその伏線だったんですね。石神が好意を寄せている人を何が何でも守るという姿勢がいじらしかった。冷静沈着な石神がラストで泣き叫ぶところは胸を打った。松雪泰子さんの、儚げな美しさもよかった。ああゆう方とけっ○○したかった(自主規制)。
湯川の務める大学は一橋大学を撮影場所としています。私の母校でして、すぐ気づきました。うん十年前と変わらぬ趣ある建物を懐かしく拝見させて頂きました。
愛を
DVD持ってて大好きな映画ですが、改めて視聴 素晴らしい映画です。...
DVD持ってて大好きな映画ですが、改めて視聴
素晴らしい映画です。
映画とかドラマで泣くことほとんどない自分ですが、最後の「どうして」ででウルウルきてしまいます。毎回。
あと、KOH+の「最愛」も最高です。
あえてマイナスをあげると、松雪さんが美人美人言われることへの違和感とか、
ダンカンとかの配役でしょうかね。
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