「マイベスト邦画にランクインしている作品」容疑者Xの献身 aさんの映画レビュー(感想・評価)
マイベスト邦画にランクインしている作品
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花岡靖子さんと娘さんが慎ましく幸せに暮らしているのを陰ながら見守っていた石神さん。そこには親愛や性愛とは違う、どんな言葉も当てはまらない愛だけがありました。
湯川先生は石神さんを、彼はいかなる困難があっても殺人という手段は選ばず、話し合いや何か別の方法で困難を解決すると分析していました。
そんな石神さんがどうしても守りたかったもの。
花岡さん親子の笑顔、お二人の他愛のない生活だったのでしょう。
一度目の視聴ではないですが、
真夏の方程式を観てまた観たくなってしまったので。
何度観ても堤真一さん・松雪泰子さんお二人の演技に涙を誘われます。
私としては事件の善悪よりも石神さんや花岡さんの心情にフォーカスを当てて見ていたので、皆様のレビューで何の罪もないホームレスを葬るのは…と書いてあって少々びっくりしました。
隣で見ていた知人も「最後花岡靖子は捕まったの?」と
トンチンカンな質問をしてきて本当にえ?という声が出てしまいました笑
東野圭吾先生の作品は、
トリックの内容が石神さんの作る問題みたいな作りが多く、面白いのも特徴ですが、単純に殺したかったからでは終わらない人間の複雑な関係性や心理が見どころだと思いました。単行本ももちろん素晴らしいですが、東野圭吾原作の映画作品では容疑者Xの献身が1番かと思います。
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