「惚れた殺人女の為に無力な人間を殺す極悪人」容疑者Xの献身 resuwisshu311さんの映画レビュー(感想・評価)
惚れた殺人女の為に無力な人間を殺す極悪人
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ネタバレ
卑劣な奸計を用い無力無実なホームレスを絞殺後、顔をめちゃめちゃに潰し火を放った時、犯人:堤真一がどれほどとち狂い凶悪な心境になっていたか。
またホームレスが何も訳が分からないまま首を絞められ殺されたか、その一部始終の救いようのない愚かで残酷な殺害動機、殺される者の苦しみなどに思いを巡らせることが出来る人はとても高評価などできないだろう。
彼女とその娘のことを思うなら自首を勧める以外の最良の方法はなかったはず。
それ以外はよくできた映画とは思うが、最後の最後までトリックを隠蔽する手口もどこかアンフェア。
反吐が出るような極めて卑怯卑劣な犯罪行為を「美談」と多数の人間に思い込ませた原作者こそ呪われるべきかもしれない。
この映画は人間性を計るある種の「踏み絵」
結局堤真一が演じた男は、社会性がおびただしく欠落し、女性ともまともな交流が出来ず、自らの論理思考と計算能力を過信し過ぎ、代理逮捕されれば女が幸せになると勘違いし(それは詰まる所自身の満足の為のねじ曲がった犠牲精神に過ぎず、女が良心の呵責に苦しむことなど想定すらできない)平気で第3者を殺害できる哀れなサイコパスだったということ。
200712
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