崖の上のポニョのレビュー・感想・評価
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さわやかな気分になりました。
可愛い小さな恋物語に、微笑ましくなる映画でした。
宗介が小さいのにしっかりしていて、でも時折みせる子供らしさが、
とてもかわいらしいキャラクターでした。
また、宗介の母・リサは今までの宮崎駿監督の小さなヒロインが、
大人になったらこんな感じなのではという、魅力的な女性でした。
絵の雰囲気が素敵
ポニョが女の子になって戻ってきた
もちろん映画「崖の上のポニョ」(宮崎駿監督)から。
名付け親は、主人公5歳の少年・宗介。
「ポニョっとしているし、魔法が使える」から。
その「ポニョっとしている感じ」ってのがいい。
もしかしたら「フニャ」とか「ペチャ」になる可能性があった。(笑)
子どもの感性で「ポニョ」となったけれど、
いつのまにか「ポニョ、ポニョ、ポニョ、魚の子」と
口ずさんでいる大人を見かけると、嬉しくなってしまう。
物語としては、アンデルセンの「人魚姫」を、彷彿させる。
金魚のポニョが困っていたところを、人間の子ども宗介助けられ、
お互い好きになる。魚が人間になるには・・・これ以上は映画館で。
「僕、お魚のポニョも、半漁人のポニョも、
人間のポニョもみんな好きだよ」。
この台詞だけで、どんなに優しい映画かはわかるはず。
夏休み親子連れの中、私はひとりでメモしながら観たけれど、
思わず、笑みがこぼれ、心温まる映画だと思う。
なにはともあれ、この夏の思い出に、ご覧あれ。
かわいい!!
楽しめたかも???
やっぱり子供向け
話題作ということで観に行ったのですが、どうもしっくり来ませんでした。話があまりにも単純すぎて、本当に宮崎監督は子供向けにこの映画を作ったのかな?という感じでした。今までのジブリ作品と比べると、どうも…。宮崎監督の映画って、主人公が難を乗り越えて、成長する、みたいなテーマのものが多いと思うのですが、ポニョの場合、あまりにもカンタンに人間になれちゃったので(最終的に)、そこが自分としては満足いきませんでした。
久々の子供向けな気がしました
LOVE IS BEAUTIFUL
そもそも僕は不純な理由でこの作品を観た。
吉井和哉ファンの間でポニョのお父さん(フジモトさん)が吉井和哉に似ていると話題で、吉井和哉本人も認めたから観るしかないだろうと思い観に行った。
藤井さんは吉井和哉でしかなかった(笑)。
本当に似ています。声が所ジョージの吉井和哉でした。
そんなことはさておき、本編です。
伏線を回収しきれてないだの、いまいちよくわからないなどといった批判の声も聴いていたのでどんなものかなと観たら、普通に面白い。
たしかに突っ込みどころもないわけでもないが、それを突っ込むような事は野暮である。
宮崎駿が伝えたかったのはそういう事じゃないだろう、と。
純粋に観れば素敵な話だと想う。
僕は純粋に楽しめた。
個人的にポニョの母役の山口智子がいい味を出していたなと思う。
まだの人はぜひ!
批判の声に惑わされず、素敵なこの作品をその眼で確かめて!
なんというか、尻すぼみ
序盤の方は近年のジブリ作の中でも稀に見る良いシーンがたくさんあります!序盤が一番盛り上がるんだよ、「ポニョ、ソウスケ、スキ、アイニイク」辺りが一番盛り上がるんだよ。なんだけどその反動か中盤から最後にかけて、それといった見どころが無くなってしまって。なんというか、残念なくらい尻すぼみ・・・・。
『ハウルの動く城』もそうだったけど、最後の方をメルヘンチックにし過ぎちゃう傾向あるよね、最近の宮崎さん。いや最近というかトトロも十分メルヘンやろお前言われるかもしれませんが、宮崎さんの描くメルヘンって、メルヘンだけどどこかすんなり入っていける、信じれてしまうものがあったと思いません?そーゆの不思議な説得力が、最近なくなってきてる気がするんです。
ぁ、でも宮崎映画特有の気の強い女性像は顕在!!今回は主人公ソウスケくんのお母さんリサさん。めっちゃこの人いい人、いいお母さん、明るくて強くて優しくて、でもちょっぴり寂しがり屋で。素敵な女性でした。
トトロとの比較では
難しく、考えないで…。
そんなわけで、“ポニョ”であります。予想通り、夏休み映画興行ブッちぎりの1位を独走中!宮崎駿監督、4年ぶり(オリンピックかい!)の新作。我が娘とワクワクドキドキしながら、行ってまいりました。
最初から非常に、ワクワクさせてくれました。ポニョやその妹たちの絵がとてもカワイくて、何か見ていて単純に楽しくなってきました。昨今のジブリ作品には、久しく感じられなかった“素朴さ”“懐かしさ”が感じられて、吾輩とっても嬉しかったです。何よりも隣で見ていた我が娘は、始まってからず~っと、『わあ、わあ!』と小さな歓声を上げながら、目を輝かせてスクリーンを見つめておりました。それだけで、吾輩は充分でございました。
ただ途中からストーリーが、『う~ん、何を言いたいのかよくワカラン??』と吾輩には思えてしまいました。何か、事前の予備知識では『環境問題を訴えたいらしい』とか『生命の尊さを描いている』といったような話を聞いておったのですが、正直見ていて『だから何?、それがどうした?』と思ってしまいました。それよりも何よりも、CG全盛のこの時代に、全編手描きで描かれたアニメーションの圧等的な“映像力”に吾輩は感激してしまいました。そう吾輩世代には、昔のTVアニメを彷彿とさせる絵のテイストが、何となく懐かしくて、それでいて改めて今の時代に観てみると、非常に斬新に感じられる…今回、宮崎カントクがこだわったこの作画は、本作の作風にもマッチしていて、非常に素晴らしい仕上がりになっています。
そして、音楽!毎度お馴染み久石 譲さんの壮大なスコアと、この夏耳にしない日はナイんじゃなかろうか?とまで感じられる、あの『♪ポ~ニョ、ポ~ニョポニョさかなの子~♪』の主題歌。もうね、小難しい理屈は要りません。娘は充分楽しんでました。見終わった後、『お話、わかったか?』との吾輩の問い掛けに『うん、チョット!』と答えておりましたが、それでイイのだ!大人の吾輩でも、ようワカランかったのだから…(^^;。とにかく見ているだけで、とても楽しい気持ちになれました。これって、映画を観る上でとても大切なことですよね?
大人も子供も
絶対的な悪!みたいな悪者がいない所が気持ちいいです。
一応ポニョの父親がポニョを連れ戻そうとして魔物っぽいの使うんだけど、彼には彼の理由があって、それは世界を救う為の行動にもなっているから、見方を変えれば彼が正義。
これはなんとなく戦争の縮小版とも言えると思います。
そして所々愛らしいキャラクター達。
ポニョ父かわいすぎ、宗佑素直すぎ、ポニョ自由過ぎ。
テーマには環境問題、高齢者介護、親と子
いろいろ背景に社会問題がみえるのはジブリっぽいですが、個人的には絵が「すごく綺麗!」とは思えなかったことが残念です。内容もあと一歩物足りなさはありましたが…
とにかく、今の子どもたちにはぜひ、それだけではなく親も子供用だと思わないで観てみるのが良いと思います。
実は介護現場のファンタジー
5歳の娘が、観たいみたいとうるさいので、3年生のお兄ちゃんも連れていっしょに観てきた。
知らなかったのだけど、これって海岸にあるデイサービスのお話なのね。
それも保育所併設、泊まりにも対応という、いま風のデイ。(小規模多機能か?)
で介護スタッフ、リサさんの活躍は、助演女優賞もの。
暴風雨と高波に、泊まりの利用者を心配し、5歳の息子(宗介)を家に残して夜中に車で向かったり。宗介がポニョに見染められたばかりに、海の女神さまとも談笑し、ポニョを譲り受けてしまったり。
ポニョを「気味の悪い人面魚」呼ばわりするデイの利用者トキさんもいい。嫌われ系のキャラながら、水没するデイに同行せず、宗介を助ける役どころ。
全編ファンタジーの世界…。
なによりポニョは、嵐を呼ぶ女の子。すっごい一途で身勝手な元気にあふれていて面白かった。幾重にも巨大に重なる波頭をタッタカタッタカ走り回り、家の中でもムダにぴょんぴょん走り回り…。
それでいて、ごはん食べながら、ポンポン船に乗りながら、気づくとウトウト眠っている。うっかり半魚人に戻りかけたり。魔法が切れるということなのだろうけど、屈託ないカンジでいい。
ちょっと残念だったのは、デイの利用者、全員、車イスに乗せられっぱなし。ここでも人材不足で余裕がないのかもしれないが、フツーの椅子に移乗して欲しいし、せめて、ステップを下ろして足を床につけたいところ。ファンタジーなんだし。
自走するならまだしも、と思ったが、スティックで操作する電動車イスが一人、両輪を腕で回して移動していた方が一人。あとはみな介助だ。
せっかく、介護スタッフはリサさんのように、ハツラツとした好イメージで描いてくれているのに、お年寄りがまたこんなイメージでは…。じいさんも全然いないし。
ただ、その後魔法でみんな歩いたり走ったりできるようになる。そのための車イスの強調という訳だが、下肢マヒや筋力低下が解消して、元気になるって、嬉しいんだろうけど、何だか、せっかくの魔法なのに、そんな身体の元気バンザ~イ!みたいなところで終わってしまうのはちょっと惜しい。介護予防か。
ポニョの父が夢見るのは、4億年前の地球。魚類がさかえたデボン紀。両生類が生まれ、生物が海から陸に上がり始めたころ。“生命”のスケールは大きい。
先月、3年生の息子が行きたいとうるさいので、5歳の娘も連れていっしょに出かけた上野の科学博物館。
お目当ては恐竜なのだが、38億年前に海の中の”泡”から生命が生まれ、長い長い時間をかけて進化をとげながら、やがて5、600万年前(ごく最近)、サルからヒトが分かれて広がるまで、ものすごい壮大な展示があった。
どの生物も、細菌も植物も昆虫も動物も人間も、みんな共通する遺伝子をもっているとか。生命の底知れぬ神秘、まさに全類みな兄弟。でっかい昆布の標本とか怖くて泣いてた娘も姉妹。
ポニョは、海なる母から生まれ、魚から半魚人(両生類)を経て、ひとの子(哺乳類)まで、一気に進化する生命そのもの。海を汚す人類に大洪水と落っこちそうな月で警告しつつ、それでもヒトが地球に生まれてきてよかった。
ポニョは宗介と気持ち通わせてくっつけたし、赤ちゃんもお年寄りもおんなじ生命で肯定される。そんなヒトのよさのファンタジーが見え隠れ。
終映後、ムスメは大満足、「ぶぉ~って息するところが面白かった~! ぶぉ~ぶぉ~っ!」「ポニョはね、ハムが好きなんだよ~!」と、タッタカタッタカ劇場の階段を駆け降りていく。
あ~ほんとに屈託のない、まんまるおなかの女の子。
魔法よ切れないで。(泣)
宮崎駿だからこそ許される作品だが、見応えがないわけではない
巨匠・宮崎駿の4年ぶりの新作は、宮崎自身が子供のために作ったと断言する“宮崎版「人魚姫」”。思えば、ここ最近の宮崎アニメは、シリアス路線が多く、どちらかと言えば、大人向けの作品が多かった気がするが、本作は宮崎の言葉どおり子供たちに向けたど真ん中のストレートのような作品だと思う。
では、肝心の作品の出来はどうだろう? 結論から言うと、これまで多大な功績がある宮崎だからこそ許される作品ではないだろうか。中盤以降、明らかにテンションが落ち、尻すぼみになってしまう感じが何とももったいないし、あのラストは、「○○は幸せに暮らしましたとさ。おしまい」で終わる絵本のようで、呆気に取られる観客も多いだろう。また、おそらく宮崎アニメにファンが求めるようなストーリーの魅力が欠けているのが残念。ということで、「ルパン三世/カリオストロの城」や「天空の城のラピュタ」のレベルの興奮は求めないように。
ただ、だからと言って酷い出来の作品かと言うと酷評するほどではないとも思う。何より画が力強い。中でもCGを使わずに、筆書きのタッチで水の表現にこだわったという嵐のシーンの迫力は必見ものだし、荒れ狂う大海原の上をポニョが元気に駆け回るシーンの爽快感と興奮は「さすが、宮崎!」とうならざるを得ない。振り返ってみれば、ごくごく単純なストーリーも、言い換えればシンプルだけど濃縮されたストーリーと言えるかもしれない。そんなわけで、なんだかんだ言って、そこそこ楽しめた。
それから、映画の製作に携わった全ての人への感謝と敬意が感じられるエンドロールは感動的だった。多分、あんなエンドロールは初めてでは? まあ、これは映画の出来とは関係ないのだけれども。。
子供が欲しくなる恐るべきアニメ
観てきました『崖の上のポニョ』。
僕的に、『もののけ姫』以降のジブリ映画の中で一番面白かったです。
そして も の す ご く 子 供 が 欲 し く な っ た 。
以下感想。
どこまでも続くアニヲタ坂を昇り始めた僕は、現在見事なまでに(調子乗ったアニヲタビギナーが陥りがちと思われる)「作画厨」と化しておりまして・・・。
『ポニョ』はまじ神作画の連続。ハンパない。
止まってる絵がほっとんどない!ループもほっとんどない!
とにかく全キャラの動きがめちゃくちゃ素敵です。陳腐な表現だけど、まるで生きているようだった。
子供の動き、台詞が可愛すぎる。尋常じゃない。
「大丈夫だよ、ぼくが守ってあげるからね」「ポニョ、宗介、だぁーいすき!」
セリフや詩とゆーものは、1.DQNなストレート表現→2.詩的な(回りくどい)表現→3.本質的なストレート表現、の順で魅力を増していくものだと思うけど、『ポニョ』内のセリフは、この中でいえば間違いなく「3」。
正直この2点、「動き」と「セリフ」だけで十分泣ける。
映画好きでよかったー!と思える。さいこう。
あと宗介のお母さんがセクシー。
ジブリ史上過去最高にセクシーなキャラじゃないかと思う。
女性の生っぽい感じがすごくよくできてる。
・・・でもこんな女の人は所詮、「男の作った映画」に出てくる「男の夢」だな。現実には一万人に一人もいないだろ、こんなよくできた女。
というわけで、総じてすっごく楽しい、ハッピーで感動する映画だっただけど・・・。
でもいくつか気になる点が。
一つは「男の不在」。
宮崎駿とジェームズ・キャメロンは、僕の中で2大「女がやたら強い映画」の監督なんだけど、今回の『ポニョ』もご多分に漏れず。
主人公の宗介は男の子だけど、もう一人の男性キャラ・フジモトは役割的にはただの物語の「駒」だし、映画内での権力は、(視覚的には違うけれど、実質)すごく小さい。
それに、宗介のお父さんの視点は完全に「物語の外側」からのそれだし、そういう描写を物語の合間合間に入れてくることで、意識的に「男」の存在を蚊帳の外にやってるんだよー、と宣言してる気がした。
これは想像なんだけど、宮崎駿は男の世界しか知らないんじゃないか。だから男に期待はできないと思っているし、女に夢を見すぎてるんじゃないか。と、そんな気がする。使いようによっては無限の可能性を秘めている、選ばれし男のスペシャルアビリティである「童貞マインド」が、悪い方に行っちゃってるように思える。
どういう意図があって男がこんなに弱いのか、僕には全く理解できないのでそこは×。
もう一つはエンドロール。
「この映画をつくった人」みたいな感じで、名前だけがバーっと出てきて終わり。
「監督」とか「原画」とか「動画」とか「美術」とか、役割の表記はまるでなし。
これは正直気味が悪かった。
「みんなで作りました」みたいな意図なのかもしれないけど、「みんなで同じこと」を「同じ量ずつ」やったわけじゃないんだから、このクレジットはおかしい。逆に不平等だろ、こういうのは。
共産主義的なものを感じた。気持ちが悪いのでやめてほしい。
以上、感想でしたー。
なんか宣伝ではストーリーがわからないのでイマイチ観る気がしないという意見が(僕の周りでは)多いのですが、悪いことは言わん、観とけ。
僕的には3,000円払ってもいいと思ったわ。
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