崖の上のポニョのレビュー・感想・評価
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おい!大人たち!しっかりしろよ!
ジブリ作品をTVでしか観ないので初めて鑑賞したんだが、
野暮と分かりながらもこの映画は違和感と許せないところがありすぎる。
まずあらゆる大人がソウスケへの配慮が足りないよ!
あんな大惨事なのに大波を車でつっきたり、子供を置いていったり、子供だけのボートをそのまま見送ったり…
ぽにょとソウスケが文字通り『世界は二人のために』状態なのだが、結構エグいことになってるぞ。この状況。
突っ込んだらキリがないんだが、この映画って感動するの?
子ども向けの作品
徹底して子ども向けに創られた、ファンタジックな童話的作品。
物語は破綻しているし、細かいどころか大まかな部分でも突っ込みどころ満載だが、あえてそうした点をぶっ飛ばしているんだろう。ジブリとしては、かなり実験的な作品と思う。もし、大塚英志や高畑勲が一緒に演出していたら、こんな大雑把な展開の作品を子ども向けに作る事はなかっただろう。
その実験はけっして成功しているようには見えない。それでも子ども達には好評なら、制作側としては成功しているのかもしれないので、要するに大人が真剣に評価したり議論するほどの作品ではないと判断した。
筆者的には面白くないので低評価。
これはひどい
私はこの映画を初めて見たときはまだ小学生だったので普通に面白い作品だと思ってました。しかし、今改めて考えてみるとひどいです。
ジブリの作品の中で一番ひどいと言っても過言ではありません。一言でいうと常識を完全無視した作品です。「ファンタジーだからしょうがない。」という言葉だけではすまされないくらいです。思い付く範囲で悪い点、良かった点を挙げます。
<悪い点>・ポニョを見つけたソウスケ(主人公の男の子)がポニョを入れたバケツに水道水を入れていたこと。普通は塩素入りなので死んでしまいますよ。
・小さな男の子がお母さんの名前を呼び捨てにしていることに違和感を覚えました。
・海をポニョとソウスケが船で海を渡っているシーンで救助隊みたいな人が「がんばれよー」というような声をかけてましたが、あんなに小さい子供が2人で海を渡っていたら助けるでしょ!と言いたくなります。
・ソウスケがお父さんの船に向かって信号をだすシーンは、あれはマズくないか?と思いました。船にとって信号はかなり重要です。それを小さい子供が私情のために信号を使うのはありえません。
・町が沈んで大変なことになったのに「ハッピーエンド!」みたいな終わり方はおかしいです。ポニョのせいで町が沈んだと言っていいでしょう。
<良かった点>・老人ホームのおばあちゃんがポニョを見て「人面魚だ!」と騒ぐシーンがありました。的確だ…(笑)
・ジブリの絵柄は好きなので映像はきれいだな、という感じです。
この映画はジブリの黒歴史になりそうですね。
子供向けすぎた
宮崎さんは「アニメは子供のもの」という認識を風立ちぬ制作より前までしていたらしい。
それが悪い面に出てしまったのだろうか。ジブリらしさと相変わらずの美しさは変わらないが、話も規模も子供向けすぎに感じた。
葛藤、成長が無く、恋愛もかなり微妙だった。
うーん…なんだかなぁ……。
物語は子供向け、でも絵と描写は面白い
総合:70点
ストーリー: 55
キャスト: 70
演出: 75
ビジュアル: 80
音楽: 75
この作品の舞台は広島県福山市ということだが、登場する色鮮やかな建物や椰子の木や風景の鮮やかさは、日本というよりもなんとなくラテン系。それでいて時々絵本のような幻想的な絵になり、または北斎の描く大波のようなデフォルメされた風景にもなる。その中で繰り広げられるリサと宗介親子の活気があるけれど優しい日常の描写が上手いし、ポニョのもたらす異次元に迷い込んだような不可思議な世界の探検が興味深い。
反面、全体的に子供向けという印象もあった。特に物語はいま一つよくわからない部分もある。だが魚が複雑な現代社会で人間になってもなあとか、こんな局地的な洪水があったり月の接近があったりしてどれだけ社会が混乱したのだろうとか真面目に心配していても意味がないのだろうし、もともと宮崎監督が子供向けに作っていると言っているのだからそれは仕方がないのだろう。それとフジモトを演じている所ジョージの声はあまり役に合っているとは思えなかった。
ポニョがいる
鑑賞して、ポニョは可愛いし楽しめ、癒されたが、もう一度見直したいとは思わなかった。
そう思った理由は、「崖の上のポニョ」はお子様向けだから、年齢的に私とは合わないからだと感じた。
でも、お子様にとってはすごく楽しめる映画だから私とは合わないが、良い映画だと思う。
観客に媚びている
この作品で“宮崎も終わった”“宮崎も老いた”とよく聞く。
否定はしない。
この作品は観客に媚び過ぎている。
♪ポ〜ニョポ〜ニョ…なんて歌からして観客に媚びている。
「ポニョ、宗介、好き!」なんて台詞からして観客に媚びている。
「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」のようなイマジネーション豊かな才能、「もののけ姫」のようなほとばしる才気は何処に行ったのか。
毎回毎回、過去作品と比べられて気の毒な気もする。
でもそれは期待の表れ。
誰にも有無を言わせぬ宮崎駿の次回作をやはり待っている。
ポニョと宗介がかわいくてハマる
となりのトトロを見たときの感覚に似ているのだけど、現実世界にあるようなストーリーかと思って見ていると、突然ストーリーに非現実の世界が入り混じって不思議な気分になる。という映画でした。
ぽにょと宗介が本当に愛らしくてかわいくて、いつまでも見ていたいと思える2人でした。手描きにこだわった画も、優しい温かい感じに仕上がっています。
ただストーリーのメッセージ性に欠けるというか、結局何がいいたかったのか?環境問題をテーマにしているのか?と、ちょっとわかりにくかったです。
あの主題歌はちょっとずるいなあ
前評判がイマイチ、という印象があったので覚悟していたのですが、思ったよりよかったと思います。
絵はきれいだし、よく動いていたと思いますが、作品のテイスト的には『大作』という感じにしない方がいいような気がしました。
あの主題歌はちょっとずるいなあ(^^;)。
・・・んー
一番の見所は・・・
BAKABAKA・・・でした。
もっと凄い感動が待っていると思ったのに・・・予算でも尽きたんですか?
絵も・・・苦労の割りに・・・と感じてしまいました。
幼稚園の子供だけが、喜ぶんでしょうね。
残念。。。
お子さまに媚を売る必要はない!!
ジブリ作品の期待値って言うのはどうしても高くなる。
昔はすごいタイトルを取って活躍してたのに今は「なんだかなあ・・・」の成績のプロ野球選手みたいだ。
ここ数年のジブリは個人的にはどうも大人の鑑賞に耐えるものでなくなった気がする。
「トトロ」が(興行的に)成功してしまったものだから子供の視線を気にしているのかなあ・・・とかんぐりたくもなる。
今回のポニョも非常に単純極まりない話である。
しかし、いくらでも深読みしようと思えば深読みできるところはあるんだけれど、ことごとくスルーされてしまって説明は何もない。
これが大人用に用意されたシークエンスなのかと言うと、それはさすがに不親切すぎると思う。
たとえば、ポニョの親父がどう見ても人間なのはなぜなのか?さらには、この親父親が作っている命の水とはなんなのか?
解明されることなく終わってしまうので消化不良感は拭えない。
ああ、かわいいねえで終わってしまうのは思考を放棄したみたいでイヤだ。
「もののけ姫」ってのは、この辺のバランス感が絶妙だったんだよなあ。。。
何を言うわけでもなく深遠なテーマや人物が読めたというか。
海の向こうのピクサーの作品群が素晴らしいものばかりなだけにジブリにも頑張ってもらいたいものなのだが・・・。
まあまあ
まあまあの作品だと思います。
笑わせどころあり
興奮どころあり
感動どころあり
楽しくまとまった作品ですね
ただ心や記憶にズビシ!とくる作品ではなかったと思います。
ジブリはトトロとラピュタが最高でした私は😃
悲しい大人になってしまったのかな
となりのトトロは小学校から帰ったら毎日のようにビデオで観て、妹と台詞を丸ごと暗記してしまうほど観ました。魔女の宅急便もキキと一緒に焦ったり喜んだり、もののけ姫もサンの気持ちになってあらゆるエゴに嫌気がさしたり、ラピュタでは一緒にバルスしたり、耳をすませばでは自転車の風や甘酸っぱい恋心を感じたり…
なのにポニョは全然わからなかった!
所ジョージ(役名忘れた)だって自然の生態系を崩さない為に嫌われ役を承知で尽力してるんじゃないの?!そもそも何故所ジョージは元人間なんだ?最後の方のシーンだって、"知らない大人について行っちゃいけない"というメッセージかと思いきや結局おばあさんも一緒になってついて行っちゃうし。いきなり5歳児が家族に増えても困るし。(身元引き受け人も5歳児だし)ってかソウスケは何で両親を名前で呼んでるの…
私はまだ子の親ではないけれど、完全に親目線で観てしまいました。ジブリはこれからも好きでいたいので評価は控え目のB+。けど、もうショックを受けたくないので金輪際ポニョは観たくありません。
魚アニメなら『ニモ』がオススメ。
期待して観ると駄目なのかなぁ?
今更ながら観ました。
期待や余計な情報が沢山入って観てしまうと、こんな感じなのかな?
私には後半になればなるほど面白みに欠け、最後は「え?」「ん?」
「で?どうしたの?」って感じで、まだてっきり先があるのかと思いました。
途中で「はい、今日はここまで。また明日ね。」って言われたような感じでした。
多くを期待せず、子供と共に「可愛いねぇ~。ほら、ポニョだよ。」って観るなら楽しめるかも知れませんが、ストーリーを気にしたら何これ?って感じ。
宮崎さんのアニメでなければ、こんな風に感じないのにって事も言えます。
誰が監督か知らないけど観ましたってんなら、これでそこそこ面白い。
でも何かを求めてしまうのかな?宮崎さんならって。
大人が観て難しく考えされられ、これ子供が観て判るのか?って映画よりも
単純に観て面白いと思える方が良いとは思いますが、これはどうなんだろ・・・。
先入観を持たないで観よう思ってるんだけど、これだけ話題になる映画なら、嫌でも耳に入る情報が観る時につい影響してしまうなぁ。
それともジブリに飽きてきたか?(苦笑)
宮崎駿監督の到達点
自ブログより抜粋で(ほぼ全文)
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宮崎駿監督の四年ぶりの新作は和製人魚姫な童話。
前作『ハウルの動く城』は抽象的過ぎていまいちだったけど、これは好きだわ。
近年の他の宮崎駿監督作品同様、相変わらず抽象的だけど、話が解らないってほどじゃない。
ポニョの舌っ足らずなしゃべり方はメイちゃんを彷彿とさせ、宗介くんの純真ながんばりは千尋を思い出させるその雰囲気は、宮崎アニメの中でも筆者が特に好きな二本、『となりのトトロ』と『千と千尋の神隠し』を足して二で割ったような感じだ。
全編手描きのアニメーションにこだわったという画調がそうであるように、お話も子ども向けの絵本のようなシンプルなものだけれども、最後まで飽きさせないイマジネーションの自由さ、話の小ささとは裏腹なダイナミックな描写、確かな演出力は、さすが天才宮崎監督と唸らずにはおれない。
宮崎駿監督の息子・吾朗監督が『ゲド戦記』の冒頭に入れたまるで意味のない父親殺しのシーンに対する父親からの返歌のような、父親の子離れ話という側面もあるのも可笑しい。
人間になりたがるポニョに反対する父親・フジモトに、「あんたも元人間のくせに海の妖精に惚れて今があるんだろ」と突っ込みたくなる。
『となりのトトロ』のようにとりたてて悪人が登場しない上に、やたらとものわかりの良すぎる大人たちといい、一歩間違うと陳腐な綺麗事でしかないお話なのに、その純真無垢な世界観に心洗われる。
前半でのフジモトの思わせぶりで謎めいた言動に翻弄されるが、そういうところは深読みするよりあくまで子ども目線で「お父さんはなんだかよくわからない仕事をやってる気むずかし屋」ぐらいに留めておいた方がよいだろう。
フジモトがポニョのお母さん・グランマンマーレ(天海祐希)と同居していないのと対を成すように、宗介のお父さん・耕一(長嶋一茂)もずっと貨物船の上で、映画の中ではついぞ宗介たちと直接会うことがない。
しかし、このふたつの夫婦の間には距離では測れない愛があり、宗介とポニョの間にも姿形に囚われない恋心がある。
宗介の「(荒れた海に)女の子がいた!」との言葉に車を停めるリサの本来当たり前の行動に人間の良さを確認したり、クライマックスにおけるひねくれ者のトキおばあちゃん(吉行和子)の意外な姿に感動する。
この一見摩訶不思議な物語は、宮崎駿流の何億年も前から続く母なる海によって育まれた純粋な愛の物語にほかならない。
ナウシカやラピュタのようなアクション&ヒロイズムを求める向きには正直つまらないだろうが、すでにおじいちゃんと呼んで差し支えのない年齢の宮崎駿監督の到達点として、余裕すら感じられる秀作だ。
動いてしゃべる「絵本」
遅ればせながらDVDで鑑賞しました。
これは、絵が動いてしゃべる【絵本】ですね。
大人が子供に読み聞かせるような、温かい作品です。
ストーリーは一応、存在するんですが、いわゆる『起承転結』がハッキリしてません。細かい説明もほとんどありません。
でも、それでも良いんです。これは【絵本】だから。
子供は、見た目の面白さ(色使いとか躍動感とか)や、
言葉の語感の面白さ(リズム感とか韻を踏んでるとか)で楽しむと思うんです。
「ポニョ」という名前の語感が、まず面白い(テーマソングも含め)。
で、映像の躍動感や色彩が、正しく【絵本】そのもの。
子供とための【動く絵本】としては大成功だと思います。
じゃあ、大人は楽しめないのか?というと、そんなことはないです。
人魚姫の物語にも通じる、主人公の宗介とポニョの幼く純粋なラブストーリーとしても楽しめると思います。
そして、宗介とポニョ、それぞれの親離れ(成長)の物語としての側面もあると思います。
きっと宮崎駿監督は、ストーリーよりも、絵の躍動感や温かみのある表現に力を入れたんだと思います。
だから、この作品に関して「ストーリー」云々を評価の対象にするのは間違っている気がします。
そういう意味では、ジブリ映画の傑作がまた1つ生まれたんじゃないでしょうか?
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