劇場公開日 2008年3月8日

「同情の余地のなし」映画 クロサギ かみぃさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0同情の余地のなし

2009年10月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

寝られる

自ブログより抜粋で。
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 ご丁寧にも冒頭に「クロサギとは詐欺師相手専門の詐欺師ですよ」という説明シーンこそあったが、完全に一見さんお断りの内容にとりあえずげんなり。
 しかし映画の企画上そこは許したとしても、わざわざ劇場で観る映画としてはグダグダな展開の救いようがない内容でさらに幻滅。

 主要キャストに名を連ねているはずの掘北真希や市川由衣が顔出し程度のほんのちょい役でしかなく、まるで物語に関わってないってどういうことよ。
 哀川翔もずっと独り言言ってるだけの役回り?ってくらいの印象しか残らない。
 たぶんテレビドラマ版では彼らにもそれなりの因縁があるんだろうが、レギュラー総出演させるにしてももうちょっとなんとかならなかったのか。クラスのみんなに見せ場がありますよっていう小学生の学芸会の方がマシに思えるありさまじゃないか。
 この映画の内容的には、本来は飯島直子の周りをもっとちゃんと描くべきだろう。そのためにクロサギこと山下智久は頑張ってんだからさ。

 ほかにもツッコミどころは満載の本作だが、ラストで車イスに乗った少女・桃花(吉田里琴)が、引っ張るのもやっとの重い荷物をあそこまで一人で運んでいるのがどう見ても不自然。
 ここで泣かせたいはずのキモのシーンが、この映画一番のツッコミどころじゃ興ざめどころの騒ぎじゃなく、呆れかえるほかない。
 ホン打ち(脚本打ち合わせ)の段階や撮影現場で誰も指摘しなかったのか不思議でならない。

 あまりのいい加減さに映画をなめんなと言いたいが、百歩譲ってテレビドラマファン限定のファンサービスのためのお祭り映画だとしても、さすがにこの同情の余地のない駄作でお金取っちゃ詐欺だろ。

かみぃ