劇場公開日 2008年3月1日

ガチ☆ボーイのレビュー・感想・評価

全10件を表示

4.0向井理

2023年10月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

パリピ孔明で向井理いいなと思ったところ、昔観たこの映画を思い出した。佐藤隆太も大河ドラマ出たりして活躍している。面白く、やがて切ないいい映画だった。向井理は「あきらとアキラ」でもかっこよかった。

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ひぐらし2(ひぐらしから引継ぎ)

5.0ただのプロレス映画だと思っていたら・・・やんごとなき青春映画だった。

2019年6月16日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会、映画館

 一晩眠ると以前の記憶を失くしてしまう大学生五十嵐(佐藤隆太)。これだけの設定を見ると、記憶障害を扱った映画『50回目のファーストキス』と似ている。朝起きると、天井や壁には「日記を見ろ」という自筆の文字が何枚も貼ってあり、“明日の僕へ”と書かれた数冊のノートに目を通す。毎朝同じことの繰り返し・・・

 根本的に『50回目~』と違う点は、自ら日記や写真を整理し、自分の過去の行動を理解し役立てようとしている性格だ。高次脳機能障害の原因となる事故以前の記憶は忘れることもなく、新しく記憶ができないだけ。したがって、事故直前に感動したこと、恋心を持った人を追い求めて行動するのだ。普通の社会人として働くことができないことも理解しているし、そのため家族にも一生迷惑をかけ続けることになることも承知している(これも毎朝確認)。だからこそ、学生時代に思い切って好きなことを・・・

 五十嵐の熱き想いは理屈抜きで伝わってくるのです。一日しか記憶できない、だから毎日が一生懸命、アザが、筋肉痛が、カラダだって記憶する。毎日が彼にとっての一生の出来事。ガチンコではない学生プロレスであっても、生きる証しのためにガチンコとなってしまうのだ。しかも弱々しいレスラーのマリリン仮面。観客だってそんなひたむきさに夢中になってしまうのです。

 プロレス研究会“HWA”の他の部員も個性的で飽きさせない。序盤の展開はすべっていたので心配したけど、さすがはウケを狙うのが主目的である学生プロレスだから、彼らのお笑い精神がそのうち自然に思えてくる。できればもう少し笑いたかったのですが、記憶障害の視覚効果の物足りなさと同様、作り手もガチンコで臨んでいたことが若々しさを感じさせてくれているので逆に良かったのかもしれません。

 HWAの中では安全第一主義のレッドタイフーン奥寺(向井理)やHWAを去ったドロップキック佐田(川岡大次郎)が印象に残るし、五十嵐の妹(仲里依紗)がとても良かった。時折、向井理が瑛太に見えて、仲里依紗が上野樹里に見えてしまったのですが、そんなことを考えているうちに部室がSF研究会に見えてくる・・・

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kossy

4.0ガチガチ

2017年1月23日
iPhoneアプリから投稿

ガチガチに全力。
コメディーかと思いきや(もちろんその要素も強い)かなり泣かせにかきる(泣けなかったけど)。
そのバランス感が秀逸であった。
最後のシーラカンス戦の時に、日野さんのケツを蹴り上げた時なんかは、その象徴。
ラストの試合で全ての伏線をわざとらしいくらいに回収するのだが、もうここまでくれば、何やってもOKなのである。
みんなで見てください。

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てつ

4.0記憶に残らなくも、私には残る一作

2014年12月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

笑える

興奮

いい作品でした。
まず、脚本が素晴らしい。
ちょっとした細々なプロットが
至る所に散りばめられており、
話が進むに従って一つ一つが
キーになってエンディングまで
突き進む。脱帽です。
久々に面白い映画見た感じです。

キャスティングも良かった。
佐藤隆太はもちろん、相変わらず
暑苦しい一直線な役は最高。
だが今回は少し違って、悩み
苦しむ感性を表現しています。
向井理は名脇役だね。
少しハンサム過ぎるがこの人は
主役より脇役の方が絶対にイキル。

涙がでたかというとそうではないが
かなりぐっと来ました。
心に残る名作です。

題材も

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としぱぱ

4.5大学生なら一度見るべき

2013年5月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

青春!プロレス!笑い!感動!

後半は号泣必須

ひたすら切ない

記憶障害になるには若すぎる

大学生なら一度見るべき

笑いの中にある切なさは

絶望の中にある心からの笑顔は

泣ける。

2008年03月13日 with七林

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うえあおい

4.5ラストがもったいない!!

2010年5月27日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

映画のカタルシスの中のひとつに伏線の回収というものがある。

しかし、この回収方法があざとすぎるとただの嫌味な映画になってしまう。

このガチ☆ボーイは伏線の回収が実に見事である。
後半の試合シーンは本当に秀逸。
プロレスの試合としても十分に面白いのだが、ここまで張られていた伏線がこれでもかと言うくらい見事に回収されていき、久々に涙腺が緩んだ。
特に、父親とのシークエンスは目の前のワイパー無しには見られないほど(笑)
題材にプロレスを持ってきたのも、「痛み」をなるほど、こういう風に使うためか!と非常に感心した。

そんな見事な作品なのだが、個人的にはラストの部室でのシークエンスはいらなかったと本当に思う。
主人公が皆に担がれて最高の笑顔、そこでエンドロール!!
これで良かったのに。。。
こればっかりは良かれと思ったことが裏目に出た感じ。

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マロピ

5.0ガチンコな生き様に涙

2009年10月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

興奮

自ブログより抜粋。
--
 ありがちであざとくもある設定。とりたてて意外性のない、結局何も解決しない結末。にもかかわらず心揺さぶられずにおれないクライマックスのガチンコ勝負。
 ありきたりな言い方だが、笑って泣ける痛快な青春映画だ。二時間という上映時間がこの手の作品にしてはちと長いかもと危惧したが、まったくの杞憂だった。
 前半でさりげなく張られた伏線ひとつひとつが見事に回収されていく後半は涙腺が決壊しっぱなしで、嗚咽しそうなほど泣けたのは何年ぶりか。

 五十嵐を演じた佐藤隆太の演技が素晴らしい。人生そのものが逆境という状況、毎日繰り返される絶望と不安、それでも決して笑顔を忘れない好青年・五十嵐を見事に演じきっている。体を張ったプロレスの試合もまったく違和感がなく、彼の真剣なまなざしが勢いに頼りかねないクライマックスに一抹の疑念も抱かせないリアリティを与えていて感動的。
 そして彼を囲う脇役の面々も、父親を演じた泉谷しげるを筆頭に曲者揃いの個性派たちなのに出しゃばりすぎず、それでいてきっちりとキャラの立った芝居で映画を盛り上げる

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かみぃ

5.0プロレスの映画だと思って敬遠していたら損しますよ

2008年3月19日

これは素晴しい〜Y(≧σ≦)Y!!感動しました!!
後半は、涙、涙、我慢出来ませんでしたぁw( ̄O ̄)w
プロレスの映画だと思って敬遠していたら損しますよ。
最後の20分間のプロレスシーンは、スタントマンもCG も無しで、撮影されています。
プロレス技も本格的で、迫力のあるシーンでしたが、涙が止まりませんでした。
2回目だから平気だろうと思っていたのに、涙が溢れて来てしまいました。
隣で息子は号泣しているし、、、(次男はこのホールで「恋空」で号泣していましたが、長男もここで号泣する事になるとは、、、w( ̄▽ ̄;)w

バスの中で告白する五十嵐に向かって泣きながら「その話は5回目、ごめん私は奥寺君が好きなんだ、、、これは2回目、、、」と朝岡麻子(サエコ)が話すシーン。
「自分の記憶に残らなくても、周りの記憶に残そうぜ」と語る奥寺(向井理)のシーン。
ラストの闘いに向けて、涙を誘うシーンが効いています。
でもこの映画は、大半はコメディで、かなり笑わせてくれます。
ラストのプロレスのシーンでも感動させながらも、笑いを盛り込んでいます。
最近は難病で安易に人の死で泣かせる映画が多いのですが、この映画は同じ難病物でも死で泣かせる訳ではありません。
難病という事で、泣かせる部分もありますが、前向きに頑張る姿に泣かされてしまいます。

私「いつから泣いてたの?」
息子「父親が日記を読む辺りは、なんとか我慢してたんだけど、もうその後は無理だった」
私「俺も2回目だから平気だと思ってたんだけど、駄目だった、、、」
息子「判っているから余計に泣いてしまうんじゃない」
私「何回か我慢するんだけど、なんか変だけどデビルドクロのアップで泣いてしまった」
息子「ああ、あそこはヤバいよ」
私「2時間程度の映画で泣くなんて事は、絶対に無いって言ってなかったっけ?」
息子「いや〜、泣いちゃったねぇ、、、」
私「人が死ぬ訳でも無いのにね」
息子「そうなんだよね、だから良いんだよ、今までで一番良い映画だったかも」
私「周りもみんな泣いていたもんね」
息子「トイレの前でお父さんを待っていたら、男の人はみんな涙目だったけど、おばさんとかは泣いてなかったよ」
私「男の方がツボなのかもなぁ」
息子「いや、女の人もほとんどが泣いていたけどね」
私「大学に入ったら、プロレス研究会に入りたくなった?」
息子「いやいや、それは無いよ」

この1年間で100本を超える映画を観て来ましたが、この映画は最高ランクの作品です。
難しい事を考えるよりも「単純に笑えて、そして涙し感動する」そんな映画が大好きです。

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フリーダ

4.5人生にギブアップは無い!

2008年2月29日

泣ける

楽しい

興奮

ぐだぐだな幕開けと,
滑る笑い,
パンチに欠ける個性の登場人物たちに抱いた不安は,
これは,五十嵐の物語なんだと気付く中盤以降に払拭。

佐藤隆太の存在感と魅力が大きく,
五十嵐良一/マリリン仮面を,素直に応援できた。

父親,妹,仲間の関係強化を集約させた
クライマックスのプロレスが最高!

ドロップキックに鳥肌!!!!!!!!!!

前半の退屈は
無駄ではなかったと理解する写真の意味に胸がいっぱい。

感傷的にしない潔い終わり方も好き。

優しくあたたかいエールが,観賞後の気分を元気にさせました。

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AKIRA

5.0ガチな映画でとても泣かされます

2008年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 え~、小地蔵はプロレスファンでして、よく深夜の中継は見ています。
 学生プロレス出身のレイザーラモンHGによって、学生プロレスの存在は知っていました。しかしこの作品の冒頭のシーンで描かれる学生プロレスは、安全第一の余り、打ったり、蹴ったり、飛ばしたりの真似をするだけなのです。
 しかもその演技も子供学芸会並みというお粗末さ。それではお客を呼べないのも頷けます。しかし、これは小泉監督の仕掛けた複線で、冒頭のチープなシーンは複線となって、感動のラストの引き立て役となっていたのでした。

 主役の五十嵐は、事故により一晩で昨日体験した一切を忘れてしまう記憶障害を負ったのです。ケガの功名とは五十嵐のためにあるもので、彼はプロレス研究会入部の発の試合で、手順を忘れてしまい、思わずガチンコで勝負してしまいます。これが観客に大受けで一躍人気者に。全戦全勝の結果に五十嵐は自信を付けます。でもそれは部長が仕掛けた出来レースで、本当は部員がガチンコでわざと負けていたのでした。
 五十嵐の評判を聞きつけた人気タッグチームから、学園祭の興業でのガチンコ対決を申し込まれました。ギブアップの仕方すら忘れてしまい、絶対にギブアップしない部長は試合を受けるかどうか、迷います。けれども、自分の肉体に刻まれたアザや痛みこそ自分が生きている証であの、昨日どんなことがあったのか思い出させてくれそうな気分になれるのと主張して強行出場します。
 試合に向けた合宿で、「おまえの記憶に残らなくても、周りのみんなの記憶に残ればいい」というキャプテン奥寺の言葉が印象的でした。
 試合では、奥寺の心配は的中し、五十嵐は、ボロボロになっても何度も立ち上がり相手に向かっていきます。その姿に感動した奥寺もガチで参戦します。あのダメプロレスが、こんなプロ顔負けの感動的な試合をするのかと思うと、もうそこで涙が止まらなくなりました。
 さらにたたみ掛けるように、五十嵐は部員のみんなに教えてもらい、毎日練習を重ねてきた技を無意識で繰り出します。五十嵐の日々の練習量と障害の重みを知っている部員たちは、教えた技が繰り出せる度に、涙ながらに応援し続けたのです。
 結末は、ぜひ劇場で。

 記憶障害の方には余りポイントを置いていないものの、五十嵐の大変さは良く描かれていました。  例えば、朝起きて昨日のメモと写真をつぶさにチェックし、部室で部員と出会う時の緊張感。毎日が初対面というのは、怖いですよね。
 寝なければ大丈夫かというと、監督はここに大きな落とし穴を用意していたのです。一睡もしないでバに乗り込み、もし転寝したら記憶はパァ!それで試合当日のハプニングにはハラハラさせられました。
 そして、一度メモを無くしてしまうとドンでもない事態に。学園祭の体育館の押さえを別れてしまい、試合が出来ない事態に陥り、キャプテンを激怒させたり、何よりも悲しいのは、サエコ演じる部員あさこに告白するシーンでも、告白したことを忘れてしまい、二度も同じ告白したことをあさこに指摘されてしまいます。
 それでもいい面もあります。
 練習の厳しさも、きつい人の言葉も、一晩眠れば全て忘れるのです。言い換えれば、毎日が新鮮なんですね。だから部員のひとりが繰り出す白けるダジャレも、五十嵐のみ毎回同じネタに大笑いすることができるのです。
 困難な状況を抱える五十嵐を支えている回りの部員たちや家族の優しいまなざしも印象的でした。

 ところで、この物語にはねもう一つの複線があります。五十嵐は、事故以前は司法試験1次にパスしてしまうほど優秀な学生でした。
 銭湯を細々経営しながら、育て上げた父親の「ゆくゆくは弁護士なって」という期待と落胆は激しく、居酒屋では愚痴ってばかり(;_:)息子をこれ以上悪くさせまいとプロレス続行を反対したのです。
 そんな父も、息子が付けていた日記「明日への僕へ」を見て、愕然とします。そこには父親を悲しませる事故にあったことを詫びる言葉が素直に、何度も何度も書き連ねていました。
 哀愁たっぷりの父親役を演じるのは、泉谷しげるさん。いつもの毒々しさを封印して、ごく普通のオヤジを好演しています。アレこの人何という名前の俳優さんだったけというような、変化ぶりで、オヤジの気持ちに思わず感情移入してしまいました。
 特にラストでプロレスの痛みを生き甲斐にする息子と心通わせるカットよかったですね。
 プロレスは、みちのくプロレスの新崎人生社長の特訓を出演者が2ヶ月合宿で受けたそうです。映画自体代役なしのガチンコだったのですね。さらに主演の佐藤隆太は、もっとか細く、弱く見せられるようにと、小泉監督から厳命がおりて、練習しながら体重を5キロも落としたそうです。ラストの見事なドロップキックも練習の成果なのだそうです。そんなガチなところが、この映画の泣かせるところですね。出演者の熱意がビンビン伝わりました。

 あと、泣かせるところではやはり小泉監督ならでは。どことなく『タイヨウの唄』を彷彿させるシーンも多かったです。音楽・撮影面では、製作会社が「ROBOT」だけに、『三丁目の夕日』とも雰囲気が似ていました。

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流山の小地蔵