「みんなで楽しんで下さい」チーム・バチスタの栄光 フリーダさんの映画レビュー(感想・評価)
みんなで楽しんで下さい
2006年第4回「このミステリーがすごい!」大賞受賞の同名ベストセラーの映画化です。
小説は随分前に読んだので、かなり内容を忘れていました。
成功率60%と言われる心臓手術「バチスタ手術」を26回連続で成功させていた“チーム・バチスタ”に、3度続けて術中死が発生する。
チームのリーダーである桐生恭一(吉川晃司)は、原因究明の為に内部調査を依頼する。
ひょんな事から診療内科医の田口公子(竹内結子)が、内部調査を任される事になる。
しかし外科手術などまったく判らない彼女は、ひとりづつ聞き取り調査を開始する。
第一助手の垣谷(佐野史郎)は、「看護士が代わったせいだ」と語る真面目な努力家
第二助手の酒井(玉山鉄二)は、「手術が失敗して一番よろこんでいるのは垣谷だ」と愛する看護士大友(井川遥)を庇う自信家
臨床工学技師の羽場(田口浩正)は、一見温和だが電話で妻に対して高圧的な態度に変貌する二面性のある男
麻酔医の氷室(田中直樹)は、いくつもの手術を抱えて、昼食もアイスキャンディだけという生活に疲れて、かなりのストレスを抱えている。
看護士大友(井川遥)は「新しく入った自分が悪い」と号泣する
そして病理医で桐生の義理の弟である鳴海は、犯人説を唱える。
一通りの調査を行った田口は、特別な問題無しとして調査を終了しようとするが、、、
しかし、そこに現れたのが厚生労働省の白鳥圭輔(阿部寛)が、「これは殺人事件だ!犯人はチーム・バチスタの7人の中にいる」と断言する。
再調査を開始する田口と白鳥コンビは、果たして真実を暴く事が出来るのだろうか、、、
田口と白鳥コンビのやりとりが、とても楽しいです。
医療ドラマでありながらも難しくないので、誰もが楽しめる作りになっています。
ミステリーなのでこれ以上は書けませんが、チェックしておくと楽しいのは、桐生と田口の握手シーン(計3回あります)と手術中のみんなの視線、そして何故子供の手術は成功するのかという点に注意しておくと楽しいかと思います(^o^)
中村監督は、「アヒルと鴨のコインロッカー」でも良質なミステリー作品を提供してくれましたが、今作も素晴しい演出で、楽しませてくれました。
今後、この監督の作品は、見逃せないと思います。