「ゆったりしてていい感じ」最高の人生の見つけ方(2007) プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
ゆったりしてていい感じ
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余命半年と宣告されたジャック・ニコルソンとモガちゃん。
同室だったが、二人はある意味正反対だった。
ジャックはその病院の経営者で大富豪だった。
しかし見舞いに来るのは秘書だけで人々から恐れられていた。
一方モガは家族に愛されていたが、
人生が平凡すぎて色々やり残したことを考えていた。
ジャックは金にものを言わせて、二人でやり残したことをやろうと誘う。
で、片っ端からすべきことを書き出し、実行に移す。
スカイダイビングや刺青、エジプト旅行など・・・
が、モガが余計な気を使い、ジャックの家庭に手出しをしたことから、
親友となっていた二人はケンカ別れをしてしまう。
そして家庭の大切さを改めて感じ、帰るべきところへ帰る。
結局モガはジャックへの手紙を残して先に死亡。
2人は短い時間を過ごしただけだったが、心は通じ合っていた。
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2人が役にハマっていて、心温まる映画だった。
ワンマンで何でもガンガン押し進めるジャック。
周囲に対して優しいが決して人付き合いが好きではないモガ。
僕はどっちかと言えば後者だろう。
そしてどこかで前者のような親友を求めている。
でも一般社会にそんな破天荒な奴は滅多にいないし、
いてもむしろ付き合いを避けたいタイプだろう。
モガが一緒に旅をしたのは余命が宣告されていたという状況から。
逆にワンマンで人に優しさや弱みを見せないジャックが、
モガを旅に誘ったのもやはり余命宣告されていたからだろう。
ある意味究極の付き合いと言えると思う。
家庭思いのモガが旅行に行くと言い出した際、
妻の理解が得られずにガッカリしていたが、
僕が同じ立場でも同じ選択をして同じ衝突をするだろう。
でもどうせ死ぬならこういう最期を飾りたい。
最期は自分らしく死にたい、きっと誰もがそう思うんだと思う。
死を目前にしたことがないから想像だけど。
似たようなシチュエーションを描いた映画は他にも見たことがある。
どう死を迎えるかは人間にとって永遠のテーマなのだろう。