「『いまわのきわの疑似体験』も良し。だが、スカイダイビングは元気な内に」最高の人生の見つけ方(2007) マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
『いまわのきわの疑似体験』も良し。だが、スカイダイビングは元気な内に
実はこの映画は見ていた。
この映画の中でやっている事は、全部生きている間に出来る事。
食欲や性欲や物欲などの基本的な欲望は生きている間に出来る。と言うよりも、生きていなけりゃ欲望は湧いてくるものではない。つまり、死ぬ前にやらねばならぬ事は生きる事だと思う。
この映画の中での台詞『全く、心臓発作で死ねる奴が羨ましい』そして、96%の人間が自分のいまわの時期を知りたくないとしている。まぁ、人それぞれだが、いまわのきわを知るのは直前が一番だと思う。そして、どんなに苦しくとも生きる事が大事だと思う。なぜなら、苦痛も五感の一つで、生きている証。
この映画見て、そんな事考え、長らく見た事を忘れていた。
言っていることは当たり前で、当然の予定調和だ。
この映画には2点間違えがある。
第1 『病室に2名』って僕の時代には絶対に無かった。また、カーテンの仕切りと個人用のテレビが無い。
第2 骨を放置するのは違法だろうが、粉にすれば、違法にはならない。
樹木葬や散骨は日本でも出来る。我が父はそうした。その方がお金もかからない。それに出来れば、まいてもらって、海流に流したり、風の流れに任せたほうが、輪廻転生を促すと僕は感じる。
もっとも、死んでしまったら、そんな事されても分からないだろうが。だから、元気な間に色々な埋葬場所を探しに世界を回れば一番幸せな事。但し、そんな事しなくとも、図書館へ行って、世界地図見て知識を深めるとか、本読んだり、映画を見るとかでもいいんじゃないかなぁ。要は結局は知識欲だと想う。何をやって良いか分からない人は。
僕は死ぬまでに『旧約聖書』を読みたいのと、もう一度『ラジャアンパット』の海に潜りたいのとモスクワの赤の広場に行って、レーニン廟を見たいと思っている。