劇場公開日 2008年2月9日

「瞬きで伝わる深みと重み」潜水服は蝶の夢を見る たなかじろうまるさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5瞬きで伝わる深みと重み

2016年8月17日
Androidアプリから投稿

この映像美は誰も真似出来ない、奇跡の実話である。

展開に大きな起伏があるわけでもなく、そこはやはりフランス映画か、そこまで明るくはない。だが、少しずつ前向きになっている姿勢は伺われ、それでもってすごく暖かくなれた。

また、タイトルも秀逸で、一見本編とはさして関係の無いタイトルに思えるが、大きな間違いで、深い意味をもつ。

潜水服=順風満帆な人生から一転した今の自分

蝶=そんな自分から抜け出した願望

を表現することどあり、その真実がしれたとき、この物語はいっそう奥の深い映画だということがわかると思う。

たなかじろうまる