「生きると言う事」子猫の涙 カサキショーさんの映画レビュー(感想・評価)
生きると言う事
この作品、一昨年観たいと思いながら、見逃してしまった。
そんな作品が、もうCSで放送。
TVで観る時は、どうしてもごろごろ観てしまうので、
最後まで観る事が出来ない作品が多い中、
この作品は、テンポ良く、最後まで観させてくれた。
この作品の主人公、森岡栄治(武田真治)さんは
オリンピックで銅メダルを取り、
プロに転向し華々しいスタートを切ったというのに
網膜剥離で引退を余儀なくされ
その後の人生は、全然思い通りにならなくなってしまう。
歯がゆい人生を、更に後押しするように兄役の山崎邦正が
悪さしてくる。
その後の人生に山など無く、谷の連続である。
普通の人なら、心が折れてしまう、そんな連続である。
でも、この主人公には明るさが有る。
底抜けの、明るさだ。
この生命力は一体どこからくるのだろうか。
彼を支える、ふてぶてしい女を広末が演じる。
森岡の生命力と、
彼女の生に対する迫力がスイングする、
そして明日がひらけていく。
劇場で観れば良かった、そう感じさせるだけの力の有る
子猫の涙だった。
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