劇場公開日 2008年5月17日

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「予習してから行きました。」チャーリー・ウィルソンズ・ウォー SAOSHIーTONYさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0予習してから行きました。

2011年5月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

知的

難しい

この作品に関するレビューを読んでいたところ“予告と違う”とか“勉強してから観ればよかった”といったものをよく見かけたので、ちょっと予習してから行くことにしました。

テキサス出身の下院議員チャーリー ウィルソンが彼の妻やCIAのジョナサン(笑)の協力を経てアフガニスタンからソビエト軍を泣きながら撤退させ、冷戦を終結させるきっかけを作ります。

主演はトム ハンクスとジュリア ロバーツという今までありそうでなかった組み合わせですが、本作で注目すべきはCIAのジョナサン(笑)を演じたフィリップ シーモア ホフマンです。個人的には「パンチドランク ラブ」でのアダム サンドラーとの直接バトルの方が好きですが、いきなりガラスを割る等、彼らしさを発揮しています。さらに驚くことに「魔法にかけられて」のエイミー アダムズが秘書役で出演!「プラダを着た悪魔」でアン ハサウェイのライバル役を演じていたエミリー ブラントも登場します。

はっきり言ってこの作品をコメディーと思って観にいくと痛い目に合うでしょう!
さらに「ザ ホワイトハウス」のようなテンポに慣れていない人や中東関係にまったく興味のない人にはきついと思います。

本作は特にメッセージ性の強い作品というわけでもなく、単に“こういう人がいました“みたいなことを紹介するための作品です。

この作品に対して欲を言えばアフガニスタン側に武器を提供したことによって冷戦後アメリカがどうなったのかを描いてほしかったのとチャーリーとガストがはじめて会うシーンをもう少し違った演出方法で考えてほしかったことです。

いずれにしても、内容はちょっと複雑ですが、中東問題に興味のある方には一見の価値はあると思います。

SAOSHIーTONY