劇場公開日 2008年7月5日

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「ウォシャウスキーがまたやってくれた」スピード・レーサー ねもつさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ウォシャウスキーがまたやってくれた

2008年6月30日

楽しい

興奮

元来、実写映像を「制約」と呼ぶならばアニメーションは「自由」であった。

現実では成し得ない動き、カメラワーク、全てが制作者の技術と発想次第で可能だったのだ

はたして、スピードレーサーはアニメなのか?それとも実写なのか?

確かに世界観は非現実的であり、漫画の世界の話である。

今回、スクリーンで繰り広げられるのは時速650キロを超える人類未体験のハイスピードなレーシングバトルなのだ

俳優は人間だ、「実写化」の定義を「人間を使って再現するもの」とすればそれも当てはまる

しかし、私はこの作品をどちらのジャンルにも属させることをしたくない。

それほどまでに完成しているのである。

ウォシャウスキーは実写でもなく、アニメでもない新しい映像ジャンルへの扉をスピードレーサーで世界へと提示した。

それは今までの映像の根底を揺るがす新しい定義の提案である

ねもつ