「「グラディエーター」の壁」ロビン・フッド 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
「グラディエーター」の壁
過去に数え切れぬほど映像化されているロビン・フッドの物語。
ディズニー・アニメにもなり、何度も楽しんだ記憶がある。
そんな王道の英雄物語に、リドリー・スコット&ラッセル・クロウの「グラディエーター」コンビが挑む。
「グラディエーター」でハリウッドに史劇スペクタクル・ブームを呼んだ二人が、ブームが鎮火した今、何故再び史劇スペクタクルを?「グラディエーター」のハードルを越えられるのか?…幾つか疑問が生じる。
前者に関して言えば、いつの時代でも史劇スペクタクルは見る者を魅了させる、と即答出来る。
(ちなみに、何故今さらロビン・フッドの映画を?を…という疑問は愚問である)
では、「グラディエーター」のハードルを越えられるのか?
スペクタクルなアクション・シーンはさすがだが、興奮も感動も新味も及ばず、と感じてしまった。
いくら内容やテーマは違えど、二番煎じはどうしても拭い切れない。(主演は違うが「キングダム・オブ・ヘブン」もあったから三番煎じか)
ラッセル・クロウのロビン・フッドはヒーローと言うよりタフな男で、ケヴィン・コスナーの方がヒーローのイメージがある。
映画としても、胸のすく軽快なヒーロー活劇だった。
でも、スペクタクルな史劇エンターテイメントとして見れば申し分ない。
リドリー・スコットとラッセル・クロウのコンビはまだまだ健在。
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