トロピック・サンダー 史上最低の作戦のレビュー・感想・評価
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俳優で楽しむ映画
ベン・スティラーの趣味炸裂
もともと熱狂的なトム・クルーズのファンだったベン・スティラーが、彼をキャスティングし、今までのイメージを破壊するような太っちょ、ハゲメガネでこの上なく下品なスラングを吐きまくるプロデューサー役を演出したことに快哉を叫びたい。
映画そのものは「まあ、いいんじゃない?」程度の内容ですが、ストーリーそのものが映画人を揶揄するような内容なので、キャスティングの面白さにクスッときた人はきっと楽しめるはず。
それ以外にはちょっとキツイ内容ですな。
ロバート・ダウニーJrが、役に埋没してしまい、「デニーロ・アプローチ」を茶化したような演技にもほくそ笑んでしまった。
そのほかにも、見れば見るほどに発見がありそうで、映画ファンとしてはとても豪華なパロディ作品なのでした。
評価高くないけど好きな映画
いきなり予告編が出てきたのでダビングしたときに宣伝をカットするのを忘れてたと思ったらこれが本編の始まりだった。
やっと始まったのが戦場シーンでえげつない描写でびっくりしたら
これもロケの撮影で映画の本編のうち。
どうなるのかと思ったがなかなかのアイデアでおまけに好きな俳優ベンやブラック・ジャックが主役級とあれば期待せずにはいられないし「やってくれたなあ」というのが見終わってからの感想。
個人的にはメチャクチャ楽しめた。
下品な言葉のオンパレードも楽しめたけれどトム・クルーズにさせたらあかんやろ。
他の人も書いてたけれどひきうけたらあかん。
ひょっとして自らの殻を破りたかったんやろか?
芸風の幅が広がった?!
良くも悪くもベンの才能ということで・・・
いや、はちゃめちゃや! ロバートダウニーJrとトムクルーズなんて ...
メソッド演技へのアンチテーゼ
本作は随所にわたるパロディの数々、そしてメソッド演技に対する風刺が効いている。
ロバート・ダウニー・jr演ずるカークは役作りのためにメイクではなく皮膚整形で本物の黒人そっくりになり切るし、ベン・スティラー演ずるタグは本作が本物の戦場であるのにそれを映画のセットなのだと完璧に信じ切り、多くのトラブルに巻き込まれながらも演技し続ける。
麻薬組織に捕まり、彼の過去作である「シンプル・ジャック」を徹底的にやらされるシーンは演じるがあまり、その役に狂気的にのめりこむ危険性があることを笑える作りではあるがメッセージ性が真剣に伝わり面白かった。せっかく脱出できるのに演技をすることだけ考えてしまいまた戻ろうとするシーンは、スクリーンの外に出れるのにまた映画の中に戻ろうとする執着性を感じて哲学的だと思った。
タグとカーグは鏡合わせのような存在であり、捕まっていたタグを救出するシーンでようやくカーグも自らがメソッド演技に取りつかれていたことが自覚できて、メイクをはがす=役から脱却できる、というのを象徴的に見せていたところもなかなか興味深く見れた。
俳優たちの魅力が伝わる
とことんふざける
グロテスクコメディ
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