「ちょっとくどい?なんか違う?」ダークナイト ibookmoriさんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっとくどい?なんか違う?
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バットマンの世界をテーマパークにしてしまったティム・バートン作品との違いを明確にし、なおかつバットマンに真実味をもたせるため、昼のロケを多用しゴッサム・シティを実際にある街のようにしたところは良いですね。
バットマンが本来持つ「犯罪、探偵もの」の原点に忠実に、二転三転するストーリーは、努力は認めますがちょっとくどい。ハービー・デントで面白くなったのは確かですが、トゥー・フェイスは次作でもよかったような。
原作でいうところのダークナイト(闇の騎士)って、犯罪者に恐怖を植えつけるところから来ている言葉だと思うんですが、一般人からも犯罪者のレッテルを貼られてしまうラストは、なんか違うなと思った。
アルフレッドとブルース・ウェインの掛け合いも前作同様軽妙で、クリスチャン・ベールも存在感があり、良い。
対するジョーカー…やっぱり「ニコルソン・ジョーカー」を知る者としては、小物臭が。脚本的にももっとはっちゃけて欲しかった。
しかし、世間が「自警団も暴力のひとつ」との風潮になっていたり、ジョーカーとバットマンの絆(?)を描くあたり、バットマンを変えたアメコミ「ダークナイト・リターンズ」の映画化をやる気なんじゃ?と期待してみたり…。
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