「「バットマン映画」ではない・・・」ダークナイト ハーモンさんの映画レビュー(感想・評価)
「バットマン映画」ではない・・・
先週、「ダークナイト」を観てきました。
米国での人気はかなりのもの。
日本でもなかなか評判がよいものの、観るまではどんなものか、期待と不安が混じりあった気分でした。
結論から言うと、ストーリーにひねりがあり映画としてはなかなかよかったと思います。
しかしながら、「バットマンが登場する映画」であって、「バットマン映画」でないと思った。
ティムバートン製作の「バットマン映画」は文字通り「バットマン映画」であった。
ゴッサムシティという狂気な世界を救うのがバットマンであり、彼なくしては成立しない物語を描いていた。
しかしながら、今シリーズは、アメリカのどこかの街で起こった犯罪を仮面を被ったダイハードマンが解決する、といった感じで、平凡さとなんとなくのリアリティが加味されてしまい、「バットマンの登場する映画」になってしまった。
敵であるジョーカーも単に悪知恵の働くダイハードマンという感じで、以前の人々の邪悪な心が産み出した狂気、といった印象が希薄になってしまった。
登場メカに関しても、バットマンの風貌にはあわない。
バットスーツに似合うのはティムバートン版のバットモービルだ!
今作のメカはまるでロボコップが乗っていそうだ。
世界観が違うのだ。
よくスーパーマンと比較されると思うが、スーパーマンは現代に現れた異性人であり、現実のアメリカに墜落し、アメリカ人に育てられた、という設定がベースになった物語。
だからアメリカの街並や人々が普通に登場してよいのである。
しかしバットマンの、ゴッサムシティは、違うのだ。
ベースが架空であり、ファンタジーであるはず。
それなのに、変にリアリティを持たせたのには違和感がある。
宇宙空母ギャラクティカがリニューアルされ、リアリティか加わり迫力満載になった、バトルスターギャラクチィカとは、違うということを、製作側は理解すべきだと思う。
そうそう、金持ちでも、カウンタックには乗るなよ〜〜
品がないな。ジャガーとかアストンマーチンにしてくれ。
ほんとは現実にはない車、例えば、どこかのコンセプトカーとか登場させて欲しかった・・・
スケール感がなさ過ぎ。