「悪くない。でも記憶に残りにくいヒーロー映画」インクレディブル・ハルク アルタイルさんの映画レビュー(感想・評価)
悪くない。でも記憶に残りにくいヒーロー映画
クリックして本文を読む
『インクレディブル・ハルク』は、MCU初期の作品として独自の路線を歩もうとした意欲作です。ブルース・バナーの逃亡劇と、ハルクとしての暴走との葛藤が中心に据えられており、ドラマ性はしっかりと描かれていたと思います。
アクションは力強く、特にハルクとアボミネーションの肉弾戦は迫力満点。ただし、物語全体としてはやや淡白で、感情的な盛り上がりに欠ける部分も否めません。エドワード・ノートンの演技は知的で繊細ながら、MCUとしての「つながり」を感じにくい点が惜しいところ。
良くも悪くも「無難にまとまった作品」という印象。決して駄作ではありませんが、他のMCU作品と比べて埋もれがちなのも事実です。MCUを網羅したい人には必見ですが、単体としてのインパクトはやや弱め。
総評として、評価は3.5。しっかりした作りではあるものの、あと一歩の印象が拭えません。
コメントする