「コッシー、コッシーとうるさい!ええ、秘技を盗ませていただきますよ」ラスベガスをぶっつぶせ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
コッシー、コッシーとうるさい!ええ、秘技を盗ませていただきますよ
原題はブラックジャックの最高得点の“21”だし、主人公ベン・キャンベル(ジム・スタージェス)の年齢も21歳。なぜだか『つぐない』にも21の数字が絡んでいた。映画では基本的なルール説明もなかったようなので、知らない人はある程度勉強しておいた方がいいかもしれません。
とにかく天才のベン・キャンベル。MIT(マサチューセッツ工科大学)在籍中ながらハーバードに受かってしまう。しかし、30万ドルの学費を捻出することもできず、奨学金を勝ち取ることも困難なのです。そんな折、ローザ教授(ケヴィン・スペイシー)が彼の才能に目を付け、自らの研究室に誘う。“カード・カウンティング”という記憶力と数学力を駆使した技によってカジノで儲けるというものだ。
う~む、なんだか自分にも出来そうな気がしてきたぞ(記憶力が弱いから無理)。それに、研究チームに入る前の、“variable change”も気になるところだ。パチンコの台で考えると、3台あるうち、1つが大爆発すると仮定して、他人が1台で負けたとすると、自分が打とうとしていた台を諦めて空いてる台を打てばいいわけだ(ちょっと違うかもしれない・・・いや、仮定がそもそもおかしい)。でも、確率が変わるなんてのは目から鱗。
sweet、16!salary、15!なぜだかつまらない暗号ばかり覚えてしまったけど、countingそのものの技は全くわからない。それでも運に頼ることなく勝負に勝てることがわかった・・・ような気がする。「奴ら、カウンティングをやってやがるな」などと見抜くローレンス・フィッシュバーンも凄いし、追われているのに学生たちを堂々とカジノへ引率するスペイシーもなんとなく凄い。そして、やっぱり人生経験不足のためか、学費を稼いだらやめると誓った主人公がふとしたことから落ちていく様子も生々しいのです。最後はちょっとしたどんでん返しもありましたが、それほど痛快ではなかったかも・・・単位を落とされたときはかなり同情しちゃったけど・・・
ギャンブルやってんじゃねー!これはビジネスなんだ。熱くなったら負ける。冷静に稼ぐことに集中しなければ勝てないもの。パチンコに例えると、メーカーが次々と新台を導入するのはプレーヤーを熱くさせるため。これは教訓です。
学生の頃、kossyはパチンコ遠征した際、ある店で「学生のくせに落ち葉拾いするな!」と店員に怒られ、出入り禁止になったことを思い出しました・・・2度と行くもんかっ!
【2008年5月映画館にて】