ミラクル7号 : インタビュー
チャウ・シンチー&シュー・チャオ インタビュー
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――ナナちゃんは犬に似た動きをするキャラクターですが、ペットのようなイメージで作ったのですか?
シンチー:「エイリアンとして登場するキャラクターをどんなデザインにしようか考えたとき、一番最初に思いついたのが犬でした。僕は元々犬が大好きで、形は以前飼っていた北京犬(ペキニーズ)という種類の犬をイメージしています。また、エイリアンだから地球上にはない体にしようと思い、頭部は毛がフサフサだけど身体はつるつるで伸縮するようにしたんです」
――ディッキーがナナちゃんから機関銃のような糞の攻撃を受けるシーンがありますが、あれは監督ご自身の実体験から取り入れたのですか(笑)?
チャウ・シンチー:「まあ犬は糞をするものですが、僕は機関銃のような糞を出す犬は見たことがありません。ただ、これはあくまでも僕は見たことがないだけで、世の中には機関銃のような糞を出す犬が存在するかもしれないですよ(笑)」
――やはり、そういうシーンを取り入れたのは子供に楽しんでもらうため?
シンチー:「どうでしょうか。チャオチャオはどう思う?」
チャオ:「まあ一応そうなのかも知れないけど、ご飯を食べた後にあのシーンを見ると吐きそうになります(笑)」
――シンチー監督の息子役で共演し、今では実際に親子関係になったチャオさんから見たシンチー監督はどんな人ですか?
チャオ:「まず、お父さんは私のアイドルです」
シンチー:「いい子だね(笑)」
チャオ:「お父さんはとても素晴らしい監督で、お父さんの撮った作品を見るのが大好きだし、私も大人になったらお父さんのような監督になりたいと思っています」
――お父さんのようにコメディ作品を撮りたいと思う?
チャオ:「そうですね。今はお父さんから色々学ばないといけない時期だと思うので、ちゃんと基礎を固めて映画を取れるようになったら、自分の好きな作品を撮るつもりです」
――演じる側としては将来どんな女優になりたい?
チャオ:「私はSF作品が好きなので……エイリアンなら演じてみてもいいかな(笑)。でも“美女”という条件じゃないと嫌です(笑)」
――シンチー監督と仕事をして、撮影前と後で印象が違ったということは?
チャオ:「出演前にお父さんの作品をいろいろ見て、きっとこの人は普段も変なことをしているおかしい人だと思っていたけど、現場ではとてもシリアスな人。でも決して人を怒鳴ったりはしません。むしろ俳優への演技指導に関してはとても忍耐力のある人で、私が想像していたような変人ではなかったです(笑)」
――親子ドラマが感動的な物語で、シンチー監督の作品で泣かされるとは思いませんでした。これを機にシリアスタッチの作品も手がけるのでしょうか?
チャウ・シンチー:「『ミラクル7号』は基本的にはコメディです。でもストーリーの中に人々が感動できる展開があってもいいんじゃないかと思っています。これは個人的な考えですが、喜びと悲しみはいつも背中合わせで一体なんです。喜びあり、悲しみありだからこそ良いコメディになるのだと思います」
――現在製作中の「ドラゴンボール」ではどんな役割を担っているのですか?
シンチー:「『ドラゴンボール』に関しては、脚本のアイディアを出すのが私の役目でした。アクション等には一切関わっていません」