「なんもいえねー」愛を読むひと chocolateさんの映画レビュー(感想・評価)
なんもいえねー
ハンナという女性が生きたことを、15歳の少年を通して、さらに終戦後には成長し弁護士となったかつての15歳の少年との関わりから描いている。
生きた時代の不遇を声高に叫ぶわけでもなく、センチ過多にもなるわけでもなく、正義を振りかざすでもなく描かれた女性の生き方にコトバもでない。どう表現したらいいのかわからないほど。ハンナを演じたケイト・ウィンスレットも、15歳の少年を演じたブルーノ・ガンツもすばらしかった。とくに裁判の判決を聞いて涙するブルーノ・ガンツはよかった。
ただ、レイフ・ファインズは彼自身のイメージどおりの演技で、この映画ではちょっと違和感があるんじゃない、と異議をとなえたかった。
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